竹内端三
日本の数学者
竹内 端三(たけのうち たんぞう、1887年(明治20年)6月‐1945年(昭和20年)8月7日[1])は、日本の数学者。学位は、理学博士。東京帝国大学教授。東京出身。
生誕 |
1887年6月 東京 |
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死没 | 1945年8月7日(58歳没)[1] |
研究分野 | 数学 |
研究機関 | 東京帝国大学 |
出身校 | 東京帝国大学 |
主な業績 | 基礎体が1の3乗根の虚二次体に対する「クロネッカーの青春の夢」を解決[2] |
影響を 受けた人物 | 高木貞治 |
プロジェクト:人物伝 |
略歴
編集著作
編集ほとんどの著作は横書き・旧字旧仮名・漢字片仮名混じり文である。1960年代以降に復刊された著作はほとんどが横書き・新字新仮名・漢字平仮名混じり文に改められた。ただし、竹内 & 恩地 (1928)およびその複製竹内 & 恩地 (1982)は入門書であるため縦書き・旧字旧仮名・漢字平仮名混じり文である。
論文
編集- Takenouchi, T (1916). “On the relatively Abelian corpus with respect to the corpus defined by a primitive cubic root of unity”. Journal of the College of Science, Imperial University of Tokyo (Tokyo Teikoku Daigaku) 37.
- Takenouchi, T (1921). “On an indeterminate equation”. Physico-Mathematical Society of Japan (Physico-Mathematical Society of Japan) 3: 78-92.
単行本
編集- 『高等微分学』裳華房、1922年(大正11年)3月25日。NDLJP:960475。
- 『高等積分学』裳華房、1923年(大正12年)9月15日。NDLJP:979077。
- 『極限論』南郊社、1925年(大正14年)12月10日。NDLJP:1017997。
- 『整数論』共立社〈輓近数学叢書 第1編〉、1925年(大正14年)12月17日。NDLJP:1018008。
- 『整数論』(改新版)共立出版、1946年(昭和21年)。
- 『函数論』 上巻、裳華房、1926年(大正15年)4月7日。NDLJP:1020018。
- 『函数論』 下巻、裳華房、1926年(大正15年)6月5日。NDLJP:1020023。
- 『函數論』 上卷(増訂改版)、裳華房、1932年(昭和7年)2月。
- 『函數論』 下卷(増訂改版)、裳華房、1932年(昭和7年)2月。
- 『函数論』 上巻(新版)、裳華房、1966年(昭和41年)11月。ISBN 978-4-7853-1022-6 。 - 新字新仮名・漢字平仮名混じり文。
- 『函数論』 下巻(新版)、裳華房、1967年(昭和42年)10月。ISBN 978-4-7853-1023-3。 - 新字新仮名・漢字平仮名混じり文。
- 『函数論』 上巻(新版)、裳華房、2015年(平成27年)6月。ISBN 978-4-7853-0625-0 。 - 竹内 (1966)のオンデマンド版。裳華房 東京開業120周年記念復刊。
- 『函数論』 下巻(新版)、裳華房、2015年(平成27年)6月。ISBN 978-4-7853-0626-7 。 - 竹内 (1967a)のオンデマンド版。裳華房 東京開業120周年記念復刊。
- 『面白い数学』恩地孝四郎絵、アルス〈日本児童文庫 53〉、1928年(昭和3年)9月5日。NDLJP:1168142。
- 『面白い数学』恩地孝四郎絵、名著普及会〈日本児童文庫 復刻版 53〉、1982年(昭和57年)8月。
- 『積分方程式』 續[第5]、共立社書店〈輓近高等數學講座〉、1930年(昭和5年)-1931(昭和6年)。
- 『積分方程式』共立社、1933年(昭和8年)3月。
- 『積分方程式論』 第19巻(新修版)、共立社書店〈輓近高等数学講座〉、1934年(昭和9年)5月20日。 - 第1章から第7章までに竹内 (1930)の内容を収録。付録の問題解答に竹内 (1933b)の内容を収録。
- 『積分方程式論』(4版)共立出版、1947年(昭和22年)4月30日。NDLJP:1078609。
- 『現代語訳 積分方程式論』(伊藤榮信 訳)、一粒書房、2022年10月4日。ISBN 978-4-86743-123-8。 積分方程式論(4版)の復刻
- 『群論初歩』 第11巻、共立社〈輓近高等数学講座〉、1931年(昭和6年)。
- 『函数論初歩』 第12巻、共立社〈輓近高等数学講座〉、1931年(昭和6年)。
- 『函数概論』 第13巻(新修版)、共立社書店〈輓近高等数学講座〉、1934年(昭和9年)1月25日。 - 第1章から第4章までに竹内 (1931b)の内容を収録。
- 『函数概論』(4版)共立出版、1946年(昭和21年)9月15日。NDLJP:1063358。
- 『函数概論』(改訂版)共立出版、1967年(昭和42年)6月20日。 - 新字新仮名・漢字平仮名混じり文。
- 『新修三角』三省堂、1934年(昭和9年)8月12日。NDLJP:1112681。
- 岩波書店 編「楕円函数論 1-4、代数函数論」『岩波講座数学』 第4(解析学)、岩波書店、1935年(昭和10年)。
- 『楕円函数論』岩波書店〈岩波全書 第74〉、1936年(昭和11年)5月15日。 - 竹内 (1935a)の修正増補。
- 『楕円函数論』(7版)岩波書店〈岩波全書 第74〉、1948年(昭和23年)6月30日。ISBN 4-00-021327-X。NDLJP:1063357 。
- 『女子算術教科書教授参考資料』(新訂)三省堂、1935年(昭和10年)12月7日。NDLJP:1024433。
- 『新修代数』(改訂版)三省堂、1935年(昭和10年)8月9日。NDLJP:1035757。
- 『新修算術』(改訂)三省堂、1935年(昭和10年)7月25日。NDLJP:1037100。
- 『新修幾何(平面幾何)教授参考書』(改訂)三省堂、1936年(昭和11年)8月10日。NDLJP:1033901。
- 『新修代数 教授参考書』(改訂版)三省堂、1936年(昭和11年)5月15日。NDLJP:1053235。
- 大塚数学会 編『数学の本質 講演集』甲鳥書林、1944年(昭和19年)。
共著・編著・共編著
編集脚注
編集- ^ a b c 日外アソシエーツ編集部 2010, p. 1116
- ^ a b 足立 & 三宅 1998, p. 263
参考文献
編集- 足立恒雄、三宅克哉『類体論講義』日本評論社〈日評数学選書〉、1998年9月。ISBN 4-535-60125-9 。
- 日外アソシエーツ編集部 編『人物レファレンス事典 明治・大正・昭和(戦前)編 2(2000-2009) せ~わ』(新訂増補)日外アソシエーツ(出版) 紀伊國屋書店(発売)、2010年12月。ISBN 978-4-8169-2293-0 。
関係項目
編集外部リンク
編集- デジタル版 日本人名大辞典+Plus『竹内端三』 - コトバンク
- 日本児童文庫 - 『日本児童文庫 53 面白い数学』の著者。
- “竹内端三”で検索(国立国会図書館デジタルコレクション)
- 古典について - 『楕圓函數論』を TeX にて打ち直したものの公開(個人サイト)。
- Line Segment - 『楕圓函數論』を現代語訳したものを公開。