竜江省(りゅうこう-しょう)は満洲国にかつて存在した省。現在の黒竜江省北西部に位置する。

満洲国 竜江省
1934年 - 1945年
簡称:


竜江省の位置(1942年)
竜江省の位置(1942年)
竜江省の位置(1942年)
簡体字 龙江
繁体字 龍江
拼音 Lóngjiāng
カタカナ転記 ロンジャン
国家 満洲国
行政級別
政府所在地 斉斉哈爾市
建置 1934年
廃止 1945年 
面積
- 総面積 62,482 km²
人口
- 総人口(1940) 209.3 万人

歴史

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1934年康徳元年)12月1日、満洲国は黒竜江省及び奉天省を分割し竜江省を設置、斉斉哈爾市竜江県克山県拝泉県訥河県依安県克東県嫩江県徳都県竜鎮県通北県明水県富裕県林甸県甘南県景星県泰来県泰康県大賚県洮南県洮安県鎮東県安広県開通県瞻楡県醴泉県及び杜爾伯特旗伊克明安旗の1市25県2旗を管轄した

1939年(康徳6年)6月には北安県(旧竜鎮県)、通北、克東、克山、拝泉、明水、依安、徳都、嫩江の9県が新設された北安省に移管されると同時に、泰康県が杜爾伯特旗に編入、1944年(康徳12年)に嫩江県黒河省より移管された。

1945年8月、満洲国の解体に伴い自然消滅したが、竜江省地区には新たに嫩江省が設置されている。

行政区画

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満洲国崩壊直前の下部行政区画は下記の通り。

設置

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1934年12月、満洲国政府により黒竜江省奉天省の一部地域に竜江省が新設される。

廃止

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1945年8月、満洲国の崩壊と共に自然消滅。

歴代省長

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特記なき場合『世界諸国の制度・組織・人事 : 1840-2000』による[1]

  • 孫其昌:1934年12月1日 - 1935年5月25日
  • 金壁東:1935年5月25日 - 1937年7月1日
  • 趙鵬第:1937年7月1日 - 1939年8月18日
  • 黄富俊:1939年8月18日 - 1942年9月28日
  • 申振先:1942年9月28日 - (終戦)

脚注

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  1. ^ 秦 2001, 157頁.

参考文献

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  • 秦郁彦 編『世界諸国の制度・組織・人事 : 1840-2000』東京大学出版会、2001年。ISBN 4130301225 

関連項目

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黒竜江省
奉天省
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