磯谷祐維
磯谷 祐維(いそや ゆい、2003年1月15日 - )は、将棋の女流棋士[1]。LPSA番号は23[1]。岐阜県各務原市出身[1]。山崎隆之八段門下[1]。国士舘大学中退[2][3][4][5][6]。
磯谷祐維 女流初段 | |
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名前 | 磯谷祐維 |
生年月日 | 2003年1月15日(21歳) |
プロ入り年月日 | 2023年9月1日(20歳) |
LPSA番号 | 23 |
出身地 | 岐阜県各務原市 |
所属 | 日本女子プロ将棋協会 |
師匠 | 山崎隆之八段 |
段位 | 女流初段 |
プロフィール | LPSA所属女流棋士 |
戦績 | |
一般棋戦優勝回数 | 1 |
2024年1月3日現在 |
棋歴
女流棋士になるまで
小学3年で将棋を始める[7]。翌年に東海研修会に入会、B2まで昇級[8]。
2017年9月に奨励会に6級で入会するも、2018年7月に成績不振のため奨励会を退会[9]。翌年、再度奨励会試験を受けるも不合格となる[10]。以降、アマチュアとして活動する。
2023年2月、関東研修会にC1で再入会[11]、同2023年4月にB2昇級[11]、同2023年8月に規定対局数48局の条件を満たし[11]、女流2級の資格を得る。
アマチュア参加可能の女流棋戦においては、2022年のYAMADA女流チャレンジ杯ではアマチュアながらベスト4入り。また、2020年、2023年のマイナビ女子オープンでは二度の本戦入り。二度目の第17期マイナビ女子オープンではチャレンジマッチ・予選をアマとして勝ち進み、本戦進出決定後にプロ入りすることになった。
女流アマ棋戦では、2021年、2022年の女流アマ名人戦2連覇[12][13]。また、2018年、2019年、2022年の女子アマ王位戦では2連覇を含む優勝3回[14][15][9]。
学生アマ棋戦では、2022年1月の第42回全日本学生将棋女流名人戦(2021年度)で優勝[16][5]。
- アマチュア・奨励会員時代の戦績
-
- 女流棋戦
- 2017年:第7期女流王座戦 二次予選進出
- 2017年:第11期マイナビ女子オープン 予選2回戦進出
- 2018年:第8期女流王座戦 二次予選進出(当時・奨励会員。敗退後に退会)
- 2019年:第27期倉敷藤花戦 2回戦進出(ベスト64/本項の以降アマチュア)
- 2019年:第13期マイナビ女子オープン 本戦進出(ベスト16)
- 2020年:第28期倉敷藤花戦 2回戦進出(ベスト32)
- 2020年:第14期マイナビ女子オープン 予選決勝進出
- 2022年:第30期倉敷藤花戦 2回戦進出(ベスト64)
- 2022年:第7回YAMADA女流チャレンジ杯 ベスト4
- 2023年:第45期女流王将戦 予選2回戦進出
- 2023年:第17期マイナビ女子オープン 本戦進出(本戦以降はプロ入り後)
- 2023年:第31期倉敷藤花戦 2回戦進出(ベスト64)
- 2023年:第8回YAMADA女流チャレンジ杯 ベスト8進出(準々決勝以降はプロ入り後)
- アマチュア棋戦
女流棋士として
2023年9月1日付で日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属の女流2級となった[1]。
アマチュアとして出場した第8回YAMADA女流チャレンジ杯では、3回戦勝利後にプロ入りし準々決勝から女流2級、決勝進出により女流1級に昇級。決勝戦で野原未蘭女流初段に勝利し女流棋戦初優勝[23]。「YAMADA女流チャレンジ杯優勝」の昇段規定を満たして女流初段に昇段。棋戦進行中にアマチュアから女流初段まで一気に駆け上がる成果を挙げた。
人物
昇段・昇級履歴
- 2023年[1] 9月 1日 - 女流2級(プロ入り)
- 2023年11月17日 - 女流1級(YAMADA女流チャレンジ杯決勝進出、女流通算5勝2敗)[29][30]
- 2024年YAMADA女流チャレンジ杯優勝、女流通算9勝3敗)[23][31][32][33] 1月 3日 - 女流初段(
主な成績
棋戦優勝
- YAMADA女流チャレンジ杯 - 1回(第8回=2023年度)[34]
女流棋士成績
女流タイトル戦 | |
- 第4期女流順位戦 D級 6勝 / 最高成績:D級(6勝、第4期) | |
- 第6期 予選敗退 / 最高成績:予選(4勝・うち再挑戦0勝、第6期) | |
- 第18期 予選敗退 / 最高成績:本戦(0勝、第17期) | |
- 第14期 本戦進出 / 最高成績:本戦(1勝、第14期) | |
- 第51期 予選敗退 / 最高成績:予選(1勝、第51期) | |
- 第36期 予選敗退 / 最高成績:予選(1勝、第36期) | |
- 第46期 予選敗退 / 最高成績:予選(1勝、第46期) | |
- 第32期 敗退 / 最高成績:年度 1勝(第27期・28・30・第31期=いずれもアマ当時) |
女流一般棋戦 | |
- 第8回 優勝 / 最高成績:優勝 1回(第8回) |
年度別成績
アマチュア・奨励会員当時
| |||||
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年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
2017 | 5 | 3 | 2 | [35][36] | |
2018 | 3 | 2 | 1 | [37] | |
2019 | 6 | 4 | 2 | [38] | |
2020 | 4 | 2 | 2 | [39][40] | |
2021 | 1 | 1 | 0 | [41] | |
2022 | 8 | 5 | 3 | [42] | |
2023 | 6 | 4 | 2 | [43] | |
アマ通算 | 33 | 21 | 12 | ||
女流棋士成績
| |||||
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
2023 | 19 | 12 | 7 | 0.6315 | [44] |
2023 (小計) |
19 | 12 | 7 | ||
通算 | 19 | 12 | 7 | 0.6315 | [45] |
2023年度まで |
著作
- 実戦で学ぶ対振り右玉の勝ち方(2024年5月16日、マイナビ出版)ISBN 978-4839986285
脚注
出典
- ^ a b c d e f
- “当協会所属 新女流2級誕生のお知らせ”. 日本女子プロ将棋協会 (2023年8月29日). 2023年8月29日閲覧。
- “棋歴(磯谷祐維)”. 日本女子プロ将棋協会 (2023年9月1日). 2023年9月1日閲覧。
- ^ ゆい(磯谷祐維)@yuutinn15 [@yuutinn15] (2024年4月2日). "私事ですが、2024年3月31日をもって、国士舘大学を退学いたしました。". X(旧Twitter)より2024年4月2日閲覧。
- ^ 「金髪の女流棋士・磯谷祐維女流初段「私には将棋しかない」 プロ入り4か月で初優勝 新風吹き込む21歳」『スポーツ報知』2024年1月15日 。
- ^ a b 将棋・女流アマ名人戦で磯谷さん(理工1年)が初優勝|お知らせ詳細|国士舘大学|国士舘大学
- ^ a b c 将棋・学生女流名人戦で磯谷さん(理工1年)が優勝|お知らせ詳細|国士舘大学|国士舘大学
- ^ a b 将棋・女流アマ名人戦で磯谷さんが2連覇 |その他のお知らせ詳細|国士舘大学|国士舘大学
- ^ 将棋の女流アマ名人戦 大学2年生・磯谷祐維さんがV2 「夢は女流タイトル」 : スポーツ報知
- ^ 東海研修会成績一覧(2017年7月時点におけるweb.archive.orgによるアーカイブ)
- ^ a b c 【バン記者・樋口薫の将棋見て歩き】(9)「女子アマ王位戦」に密着:北陸中日新聞Web(2019年1月26日)
- ^ “磯谷祐維女流初段「男性に交じっての全国大会で結果を残したい」 師匠の“最初で最後の弟子”の快挙 | AERA dot. (アエラドット)”. AERA dot. (アエラドット) (2024年2月12日). 2024年2月20日閲覧。
- ^ a b c 関東研修会成績一覧(B・Cクラス)(2023年8月時点におけるweb.archive.orgによるアーカイブ)
- ^ “将棋の女流アマ名人戦 大学1年生・磯谷祐維さんが初優勝”. スポーツ報知. 2023年8月29日閲覧。
- ^ “将棋の女流アマ名人戦 大学2年生・磯谷祐維さんがV2 「夢は女流タイトル」”. スポーツ報知. 2023年8月29日閲覧。
- ^ a b INC, SANKEI DIGITAL (2018年12月31日). “初出場の高校1年、磯谷祐維さんが優勝 将棋・女子アマ王位戦”. 産経ニュース. 2023年9月9日閲覧。
- ^ a b 第11回女子アマ王位戦地区大会・全国大会|
- ^ a b 2021年 第42回女流名人戦結果 全日本学生将棋連盟
- ^
- ^ 第12回女子アマ王位戦・全国大会
- ^ ムアツプラス杯第53期女流アマ名人戦
- ^ ひふみ杯 第15回女子アマ王位戦 全国大会
- ^ ムアツプラス杯第54期女流アマ名人戦
- ^ 日本アマチュア将棋連盟
- ^ a b 『野原未蘭女流初段VS磯谷祐維女流1級 第8回YAMADA女流チャレンジ杯決勝 磯谷女流1級の勝利』日本将棋連盟、2024年1月3日 。
- ^ “輝く金髪も武器、プロ女流棋士誕生 岐阜出身20歳の大学生・磯谷祐維さん「負けず嫌いの性分」”. 岐阜新聞. 2023年8月30日閲覧。
- ^ “楽笑棋士・高田明浩の歩み尻込みせず「行きたい」出会い編(2)初心者で強豪ぞろいの大会へ”. 岐阜新聞. 2023年8月30日閲覧。
- ^ “楽笑棋士・高田明浩の歩み意欲的な同級生と成長出会い編(8) 小4、一人で電車に乗り栄道場へ”. 岐阜新聞. 2023年8月30日閲覧。
- ^ 相崎修司「「圧倒的な才能は存在します」3人の奨励会幹事が語り明かした、棋士デビューを目指す若者たちの“リアルな現実”」『文春オンライン』、文藝春秋、2024年7月15日、2024年7月16日閲覧。
- ^ “2024年6月12日 第14期リコー杯女流王座戦 二次予選 山田久美女流四段 対 磯谷祐維女流初段”. リコー杯女流王座戦中継. 日本将棋連盟 (2024年6月12日). 2024年6月18日閲覧。132手(投了局面)のコメントを参照。
- ^ 『磯谷祐維女流2級が女流1級に昇級』日本女子プロ将棋協会、2023年11月20日 。
- ^ “女流棋士通算成績(2023年11月26日対局分まで)|成績・ランキング|日本将棋連盟” (2023年11月27日). 2023年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月27日閲覧。
- ^ 『磯谷祐維女流1級が初優勝、将棋チャレンジ杯 初段に昇段、岐阜・各務原市出身(岐阜新聞Web)』2024年1月4日 。
- ^ 『女流棋士通算成績(2024年1月4日対局分まで)|成績・ランキング|日本将棋連盟』2024年1月4日。オリジナルの2024年1月5日時点におけるアーカイブ 。
- ^ 『磯谷祐維女流1級が女流昇段へ昇段』日本女子プロ将棋協会、2024年1月5日 。
- ^ 『野原未蘭女流初段VS磯谷祐維女流1級 第8回YAMADA女流チャレンジ杯決勝 磯谷女流1級の勝利』日本将棋連盟、2024年1月3日 。
- ^ 2017年度対女流、対アマ成績 - 日本将棋連盟
- ^ 2017年7月|月間対局結果 - 日本将棋連盟
- ^ 2018年度対女流、対アマ成績 - 日本将棋連盟
- ^ 2019年度対女流、対アマ成績 - 日本将棋連盟
- ^ 2020年度対女流、対アマ成績 - 日本将棋連盟
- ^ 2020年9月|月間対局結果 - 日本将棋連盟
- ^ 2021年度対女流、対アマ成績 - 日本将棋連盟
- ^ 2022年度対女流、対アマ成績 - 日本将棋連盟
- ^ 2023年度対女流、対アマ成績 - 日本将棋連盟
- ^ 女流棋士2023年度成績 - 日本将棋連盟
- ^ 女流棋士通算成績(2024年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2024年4月1日時点のアーカイブ)
関連項目
外部リンク
- 棋歴(磯谷祐維) - 日本女子プロ将棋協会(LPSA)
- ゆい (@yuutinn15) - X(旧Twitter)