白岡駅
白岡駅(しらおかえき)は、埼玉県白岡市小久喜(こぐき)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅である[1]。
白岡駅 | |
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東口(2007年10月) | |
しらおか Shiraoka | |
◄蓮田 (4.3 km) (2.4 km) 新白岡► | |
所在地 | 埼玉県白岡市小久喜1213 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■東北本線(宇都宮線) |
キロ程 |
43.5 km(東京起点) 東京から尾久経由で43.7 km |
電報略号 | ラオ←ラヲ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
11,529人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1910年(明治43年)2月11日 |
備考 |
「宇都宮線」の路線愛称設定区間に含まれており、上野駅発着系統と、新宿駅経由で横須賀線に直通する湘南新宿ライン、上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する上野東京ラインが停車する。
歴史
編集東北本線は1885年(明治18年)7月に大宮・宇都宮間の営業が開始されたが、蓮田・久喜間には駅が設けられなかった。
年月の経過にしたがって農産物の出荷等に蓮田・久喜両駅から鉄道を利用することも多くなり、駅設置の機運が高まっていった。そこで、1907年(明治41年)に日勝村長他10か村の連名で「停車場設置願」を衆議院・貴族院両議院および逓信大臣に提出するなどして1908年に白岡信号所が開設され、1910年に駅に格上げされ開業した。
信号所は日勝村小久喜に所在していたが、久喜駅との混同を避けるため、小久喜地区に隣接し古くからの地縁関係がある篠津村白岡および白岡八幡宮の名を借りて「白岡信号所」とし、駅に格上げされた際も白岡の名称を踏襲した。1954年、篠津村・日勝村・大山村の一部が合併した際に、当駅名を自治体名に採用して白岡町となり、その後市制を施行し現在に至る。
年表
編集- 1908年(明治41年)5月1日:帝国鉄道庁の白岡信号所が開設される[3]。
- 1910年(明治43年)2月11日:白岡信号所が駅に格上げされ、白岡駅が開業する[4]。
- 1976年(昭和51年)11月:橋上駅舎化[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物および荷物扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[3]。
- 1998年(平成10年)10月2日:西口にミニ駅ビル「ビーンズ・アネックス白岡」が開業[5]。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[広報 1]。
- 2016年(平成28年)3月20日:みどりの窓口の営業を終了[6]。
- 2018年(平成30年)4月1日:業務委託化[7]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅[1]で、橋上駅舎[1]および駅舎直結の駅ビルを有している。
久喜駅が管理し、JR東日本ステーションサービスが駅業務を委託する業務委託駅である。多機能券売機[2]、指定席券売機[2]、Suica対応自動改札機が設置されている。なお、お客さまサポートコールシステムが導入されており、一部の時間帯は遠隔対応のため改札係員は不在となる[2]。また、男性用・女性用および車椅子対応のお手洗いが設置されているほか、各プラットホームにもエスカレーターおよびエレベーターといったバリアフリー設備が整備されている。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■ 宇都宮線(東北線) | 下り | 久喜・小山・宇都宮方面[8] | 一部列車は2番線 |
2・3 | ■ 宇都宮線(東北線) | 上り | 大宮・東京・新宿・横浜・大船方面[8] | |
■ 湘南新宿ライン | ||||
■ 上野東京ライン |
- 湘南新宿ラインの列車は前述のように横須賀線へ直通する。
- 当駅2番線は特急の通過待ちなどで用いられる。なお、人身事故などでダイヤが乱れた場合にも使用されることがあり、まれに下り列車が当駅で急遽折り返して上り列車になることがある。
-
改札口(2024年5月)
-
自動券売機(2024年5月)
-
ホーム(2024年6月)
駅構内店舗
編集- NewDays KIOSK
- 白岡市役所連絡所(西口階段下)
- 駅ビル「ビーンズアネックス」
利用状況
編集2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は11,529人である[JR 1]。
JR東日本および埼玉県統計年鑑によると、1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)13,584 | |
1991年(平成 | 3年)14,028 | |
1992年(平成 | 4年)14,408 | |
1993年(平成 | 5年)14,650 | |
1994年(平成 | 6年)14,629 | |
1995年(平成 | 7年)14,829 | |
1996年(平成 | 8年)15,205 | |
1997年(平成 | 9年)15,166 | |
1998年(平成10年) | 15,079 | |
1999年(平成11年) | 14,845 | [* 1] |
2000年(平成12年) | [JR 2]14,792 | [* 2] |
2001年(平成13年) | [JR 3]14,569 | [* 3] |
2002年(平成14年) | [JR 4]14,268 | [* 4] |
2003年(平成15年) | [JR 5]14,153 | [* 5] |
2004年(平成16年) | [JR 6]13,926 | [* 6] |
2005年(平成17年) | [JR 7]13,789 | [* 7] |
2006年(平成18年) | [JR 8]13,712 | [* 8] |
2007年(平成19年) | [JR 9]13,570 | [* 9] |
2008年(平成20年) | [JR 10]13,452 | [* 10] |
2009年(平成21年) | [JR 11]13,138 | [* 11] |
2010年(平成22年) | [JR 12]13,014 | [* 12] |
2011年(平成23年) | [JR 13]12,936 | [* 13] |
2012年(平成24年) | [JR 14]12,924 | [* 14] |
2013年(平成25年) | [JR 15]13,013 | [* 15] |
2014年(平成26年) | [JR 16]12,793 | [* 16] |
2015年(平成27年) | [JR 17]12,994 | [* 17] |
2016年(平成28年) | [JR 18]12,910 | [* 18] |
2017年(平成29年) | [JR 19]13,042 | [* 19] |
2018年(平成30年) | [JR 20]12,969 | [* 20] |
2019年(令和元年) | [JR 21]12,854 | [* 21] |
2020年(令和 | 2年)[JR 22]10,058 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 23]10,407 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 24]11,104 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 1]11,529 |
- 一日平均乗車人員(単位:人/日)
駅周辺
編集西口
編集現在の駅舎が完成するまでは西口が駅舎・改札口であった。1番線ホームと西口駅前広場の間に残る木造の建物は旧駅舎の一部である。
駅西側には白岡駅西口商店街、本町通り商店街がある[9]。白岡駅西口商店街は埼玉県道145号白岡停車場南新宿線の起点周辺から蓮田市南新宿の市境までが範囲の商店街である。埼玉りそな銀行白岡支店を中心に形成されている。また付近には 白岡中央総合病院・小久喜久伊豆神社が存在している。駅前広場内には白岡特産館(特産品および土産物販売店)が開設されている。本町通り商店街はかつての埼玉県道78号春日部菖蒲線の一部であった[注釈 1]。埼玉縣信用金庫白岡支店を中心に形成されていたが、後継者不足などにより空き店舗も多くなっている。本町通り商店街を越え西側の市道を進むと白岡八幡宮が存在している。
東口
編集東口にはかつて、サッポロビールの系列会社のビール用麦芽製造工場があり、引込線が伸びていた。引込線跡は市が管理する駐輪場に姿を変え、工場跡はマンション(パークシティ白岡)になっている。また、駅前は白岡市中央公民館・白岡郵便局などの公共施設、スーパーマーケット、ドラッグストアなどのチェーン店が立地している。また中央公民館の隣の建物は1992年5月まで白岡町役場であった。なお、東口周辺では区画整理事業が行われている[10]。さらに、東北自動車道を挟み反対側は、白岡市役所・保健センター・ふれあいの森公園・白岡市総合運動公園・生涯学習センターこもれびの森などの公共施設が立地している。
バス路線
編集西口に、朝日自動車菖蒲営業所・丸建つばさ交通「けんちゃんバス」の路線バスが発着する。国際興業バスさいたま東営業所の運行する深夜急行バス(西口)は運休中。
西口
編集- 白岡駅
- 白岡駅西口
- けんちゃんバス
- 蓮田駅西口
- 白岡中央総合病院
- 白岡駅西口
- 国際興業バス
- (運休中)ミッドナイトアロー蓮田・久喜:久喜駅 ※深夜急行バス。降車専用(大宮駅発)。平日運転
その他
編集隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集注釈
編集- ^ 2004年9月発行白岡町町勢要覧第2部 語り継がれる記憶参考。1979年(昭和54年)8月に都市計画道路篠津爪田ヶ谷線(県道78号バイパス)が開通するまで県道78号線であった。
出典
編集- ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 05号 上野駅・日光駅・下館駅ほか92駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月9日、23頁。
- ^ a b c d “駅の情報(白岡駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月8日閲覧。
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、392頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「鉄道院告示第5号」『官報』1910年2月4日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “白岡駅ビルオープン JR東日本都市開発 ミニ駅ビル開発の第4弾”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1998年10月6日)
- ^ 『JR時刻表』交通新聞社、2016年3月、15頁。
- ^ “駅業務委託(西浦和・白岡)及び業務執行体制の見直し(武蔵浦和)について団体交渉(3月14日)に行い議事録締結(3月30日)!” (PDF). JR東労組大宮地本 (2018年4月5日). 2020年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月10日閲覧。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(白岡駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月8日閲覧。
- ^ “白岡市商工会”. shiraoka.or.jp. 2020年2月24日閲覧。
- ^ 白岡駅東部中央土地区画整理事業の概要 (PDF)
広報資料・プレスリリースなど一次資料
編集- ^ “Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。
利用状況
編集- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
- 埼玉県統計年鑑
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成12年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成13年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成14年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成15年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成16年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成17年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成18年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成19年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成20年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成21年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成22年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成23年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成24年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成25年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成26年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成27年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成28年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成29年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成30年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(令和元年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(令和2年)
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(白岡駅):JR東日本