由良川
由良川(ゆらがわ)は、京都府北部を流れる一級水系の本流。アユの漁場としても知られている。
由良川 | |
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上流部のダム湖「虹の湖」 (南丹市美山町樫原) | |
水系 | 一級水系 由良川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 146 km |
平均流量 |
46.7 m3/s (福知山観測所 2002年) |
流域面積 | 1,882 km2 |
水源 | 三国岳 |
水源の標高 | 775.9 m |
河口・合流先 | 若狭湾(京都府) |
流域 |
日本 京都府・兵庫県 |
地理
編集京都府、滋賀県、福井県の府県境にあたる丹波高地の三国岳(標高775.9m)の西に所在する杉尾峠に源を発し[2]、京都大学芦生研究林から南丹市を西流。途中綾部市などを流れ、福知山市で徐々に北東へと流れを転じ、舞鶴市と宮津市の境界をなして若狭湾に注ぐ。
兵庫県丹波市からの支流である黒井川の水源は同市氷上町石生にある。黒井川と加古川水系・高谷川との分水嶺は標高94.5メートルで、太平洋側と日本海側を分かつ本州中央分水嶺の最低点をなす。そこには「水分れ公園(みわかれこうえん)」が整備されている。
河口の宮津市由良は、かつては由良川水運の港として栄え、森鷗外の『山椒大夫』の舞台のモデルになったと言われる。河口近くで京都丹後鉄道宮舞線が渡る。河口の両側は神崎海水浴場、丹後由良海水浴場があり、夏には大勢の人出で賑わう。また、小倉百人一首では小式部内侍の『大江山いく野の道の遠ければ まだふみもみず天橋立』に加え曽禰好忠の『由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな』の歌でも知られる名所である。
災害史
編集- 1930年(昭和5年)7月31日 - 台風接近に伴い氾濫、堤防決壊が発生[3]
- 2004年(平成16年)10月20日 - 平成16年台風第23号
- 2013年(平成25年)9月16日 - 平成25年台風第18号
流域のダム
編集大野ダム
編集大野ダムのダム湖は虹の湖とも呼ばれダム湖百選に選定されている。
- 大野ダムさくら祭り
地元住民により植樹された1000本の桜が4月上旬、見ごろになる。その頃開催されるお祭り。多数の出し物、出店がある。南丹市美山地区で採れた特産品等の露店が人気を集める。また桜のライトアップも実施される。
- 大野ダムもみじ祭り
地元住民により植樹された500本ものもみじが、気温が急激に下がる11月頃、大野ダム公園周辺で紅葉を始める。その頃開催されるお祭り。南丹市美山地区で採れた特産品の露店販売や地元特産品販売・おふくろの鍋等が人気を集める。
- バスフィッシング
古くからバスフィッシングで有名。貸しボート店が完備されているため、来訪者も多い。良型が多数上がるのは古くから有名。過去に大学釣り選手権大会のルアーフィッシング・フライフィッシング競技会場となったこともある。
畑川ダム
編集畑川ダムは京都府が平成16年の第23号台風での水害対策として京丹波町に建設したダムで、京丹波町の渇水対策もかねる。平成24年度竣工[4][5]。
和知ダム
編集和知ダムは和知町小畑に関西電力が造った発電用ダム、出力5700kW。重力式コンクリートダム、1968年(昭和43年)竣工。
戸奈瀬ダム
編集戸奈瀬ダムは綾部市戸奈瀬町に在る、由良川ダム[6][7]とも言われる。1924年(大正13年)竣工で、現在は関西電力の発電用ダム(出力4900kW)として管理している。
流域の自治体
編集主な支流
編集(市町村名は主な流域)
主な橋梁
編集脚注
編集- ^ 日本国語大辞典, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,デジタル大辞泉,大辞林 第三版,精選版. “由良(ゆら)とは”. コトバンク. 2019年9月6日閲覧。
- ^ 国土交通省 近畿地方整備局 福知山河川国道事務所 “由良川探検”
- ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、33頁。ISBN 9784816922749。
- ^ “畑川ダム”. 京都府. 2016年9月19日閲覧。
- ^ “畑川ダム”. 日本ダム協会. 2016年9月19日閲覧。
- ^ “地域の中の由良川”. 国土交通省. 2016年9月19日閲覧。
- ^ “『ダム便覧』由良川ダム”. 財団法人日本ダム協会. 2016年9月19日閲覧。
関連項目
編集- 京都丹波高原国定公園
- 由良川パーキングエリア
- 由良 (軽巡洋艦) - 帝国海軍の長良型軽巡洋艦の4番艦。
- 日本の川一覧