田中靖郎
日本の宇宙物理学者
田中 靖郎(たなか やすお、1931年(昭和6年)3月18日 - 2018年(平成30年)1月18日)は、日本の物理学者(X線天文学)。位階は正四位。学位は理学博士(大阪大学・1961年)。宇宙科学研究所名誉教授、東京大学名誉教授、名古屋大学特別教授、日本学士院会員、文化功労者。
たなか やすお 田中 靖郎 | |
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日本学士院より 公表された肖像写真 | |
生誕 |
1931年3月18日 大阪府 |
死没 | 2018年1月18日(86歳没) |
居住 |
日本 ドイツ |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 物理学 |
研究機関 |
東京大学 名古屋大学 宇宙科学研究所 日本学術振興会 |
出身校 | 大阪大学理学部卒業 |
主な業績 |
超軟X線放射の先駆的観測 ガス蛍光比例計数管の開発 「てんま」による 輝線分光学の開拓 「ぎんが」による 超新星SN 1987Aの検出 「あすか」による ブラックホールからの 相対論的効果の検証 |
主な受賞歴 |
仁科記念賞(1985年) 日本学士院賞恩賜賞(1993年) ジェームズ・クレイグ・ ワトソン・メダル(1994年) オイゲン・ウント・イルゼ・ ザイボルト賞(1999年) ブルーノ・ロッシ賞(2001年) |
プロジェクト:人物伝 |
東京大学原子核研究所助手、名古屋大学理学部助教授、東京大学宇宙航空研究所教授、宇宙科学研究所教授、日本学術振興会ボン研究連絡センターセンター長、 独立行政法人日本学術振興会ボン研究連絡センターセンター長などを歴任した。
来歴
編集生い立ち
編集大阪府生まれ。1953年に大阪大学理学部物理学科卒業、東京大学原子核研究所助手を経て、1961年大阪大学理学博士 「空気シャワー中の核子成分の考察(英文)」。
物理学者として
編集1962年から名古屋大学理学部助教授となり、1974年から1994年まで、東京大学宇宙航空研究所(現JAXA宇宙科学研究所)教授、マックス・プランク宇宙物理学研究所客員教授、宇宙科学研究所名誉教授などに任じられる。宇宙科学研究所教授を退官後、2008年まで日本学術振興会ボン研究連絡センターのセンター長を務めた。X線天文学の分野で超軟X線の測定法考案、X線バーストの吸収線の発見などで貢献し、X線天文衛星「CORSA」、「ぎんが」などの運用に貢献した。2011年12月、日本学士院会員に選出。2018年1月18日、86歳で没した。叙正四位[1]。
賞歴
編集- 仁科記念賞(1985年)
- 東レ科学技術賞(1989年)
- 日本学士院賞・恩賜賞(1993年)
- ジェームズ・クレイグ・ワトソン・メダル(1994年)
- オイゲン・ウント・イルゼ・ザイボルト賞(1999年)
- ブルーノ・ロッシ賞(2001年)
栄典
編集出典
編集- ^ 「叙位叙勲」『読売新聞』2018年2月27日朝刊
- ^ “安藤・三宅氏ら7人に文化勲章 ノーベル賞2氏も”. 日本経済新聞 (2010年10月26日). 2023年3月21日閲覧。
外部リンク
編集- 会員個人情報 - 日本学士院