田中 修實(たなか おさみ、1947年1月25日 - )は、日本の日本史学者。就実短期大学教授。

来歴

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岡山県真庭郡二川村(現・真庭市)生まれ。

1965年岡山県立勝山高等学校卒業。1969年同志社大学法学部卒業。1972年立命館大学大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了。岡山県で公立高校の教諭、岡山県総務部県史編纂室主査などを経て、就実短期大学教授・就実大学人文科学部兼任講師・同吉備地方文化研究所所員。1995年「日本中世の法と権威」で、博士(文学)(立命館大学)の学位を取得。

専攻は日本中世史・日本法制史で、受領官途の在地効果説の提唱者として知られる一方、岡山県内自治体史の編纂に多く携わる。ただし、受領官途の在地効果説は、木下聡「在国受領」(同『中世武家官位の研究』吉川弘文館、2011年)などの研究で実証が伴っていないと指摘されており、現在では否定されている。主著『日本中世の法と権威』(高科書店、1993)における史料の誤読、我田引水的な史料解釈は、新田一郎による同書の書評「田中修実『日本中世の法と権威』」(『歴史評論』564、1997)で手厳しく批判された。

著書

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  • 『日本中世の法と権威』(高科書店) 1993.10
  • 『地域の一隅に生きる 余滴中世の吉備』(吉備人出版) 2001.11
  • 『余滴中世の吉備』(吉備人出版) 2001.11

共編著

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  • 『鴨方町史 本編』(岡山県浅口郡鴨方町) 1990.10
  • 『岡山県史 年表』(岡山県) 1991.3
  • 『鴨方町史 史料編』(岡山県浅口郡鴨方町) 1993.3
  • 『牛窓町史 資料編Ⅱ』(岡山県邑久郡牛窓町) 1997.11
  • 『牛窓町史 通史編』(岡山県邑久郡牛窓町) 2001.3
  • 『大原町史 史料編(中)』(岡山県美作市) 2006.10
  • 『美作町史 資料編Ⅰ』(岡山県美作市) 2006.11
  • 『邑久町史 史料編(上)』(岡山県瀬戸内市) 2007.3
  • 『大原町史 通史編』(岡山県美作市) 2008.3
  • 『図説 美作の歴史』(郷土出版社) 2008.3
  • 『邑久町史 通史編』(岡山県瀬戸内市) 2009.3

論文・史料紹介

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  • 「揺籃期の『井ヶ田法史学』-『日本固有法』『日本法理』の時代との問題史的対比から」(『同志社法学』第49巻第5号(257号)) 1998.3
  • 「中世後期『美作国衙』関係史料」(『吉備地方文化研究』第15号) 2005.3
  • 「『萩藩閥閲録』に見える宇喜多氏関係史料」(『就実論叢』第35号) 2006.3
  • 毛利備中守隆元の官途と備中国侍の動向 - いわゆる中世受領名官途『在地効果』論の立場から」(『就実論叢』第36号 其の一(人文篇)) 2007.2

脚注

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