玖村駅
広島県広島市安佐北区落合にある西日本旅客鉄道の駅
玖村駅(くむらえき)は、広島県広島市安佐北区落合二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)芸備線の駅である。駅番号はJR-P05。
玖村駅 | |
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駅舎(2011年7月) | |
くむら Kumura | |
◄JR-P06 下深川 (1.9 km) (2.5 km) 安芸矢口 JR-P04► | |
所在地 | 広島市安佐北区落合二丁目12-1 |
駅番号 | JR-P05 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■芸備線 |
キロ程 |
146.8km(備中神代起点) 三次から56.5 km |
電報略号 | クム |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
806人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1916年(大正5年)4月15日[1] |
備考 |
無人駅(自動券売機 有) 広島市内駅 |
歴史
編集- 1916年(大正5年)4月15日:芸備鉄道の停留場として開設[2]。
- 1937年(昭和12年)7月1日:芸備鉄道買収により国有化[1]。
- 1948年(昭和23年)5月10日:小手荷物扱い開始[3]。
- 1962年(昭和37年)4月16日:日本交通観光社による業務委託駅となる[4]。
- 1971年(昭和46年)12月20日:無人駅化[5][6][7]。小手荷物の取扱廃止[8]。
- 1973年(昭和48年)5月1日:国鉄(→JR)の特定都区市内制度における「広島市内」の駅となる[9][注釈 1]。
- 1980年(昭和55年)3月18日:踏切解消のため、線路と駅舎を太田川堤防下へ移設[10]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[1]。
- 2007年(平成19年)
-
旧駅舎と建設中の現駅舎(1980年)
駅構造
編集広島方面に向かって左側に単式ホーム1面1線を有する地上駅(停留所)。プレハブでトタン屋根の駅舎を有する。太田川の堤防がすぐそばにあるため道から階段を数段上った高い位置に置かれている。
かつては、駅前のスーパーマーケットで乗車券の発売を行う簡易委託駅だった。その後、自動券売機による乗車券の販売に変更され、無人駅となった。管理は広島駅が行っている。
利用状況
編集以下の情報は、広島市統計書及び広島市勢要覧に基づいたデータである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
年度毎 総数 |
定期券 総数 |
普通券 総数 |
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1968年(昭和43年) | 238.8 | 174,295 | 135,278 | 39,017 |
1969年(昭和44年) | 231.8 | 169,225 | 131,030 | 38,225 |
1970年(昭和45年) | 218.0 | 159,122 | 121,426 | 37,696 |
1971年(昭和46年) | 205.0 | 150,041 | 113,484 | 36,557 |
1972年(昭和47年) | 180.4 | 131,663 | 101,550 | 30,113 |
1973年(昭和48年) | 175.9 | 128,402 | 94,552 | 33,850 |
1974年(昭和49年) | 195.8 | 142,922 | 101,914 | 41,008 |
1975年(昭和50年) | 275.1 | 201,361 | 130,520 | 70,841 |
1976年(昭和51年) | 458.1 | 334,408 | 203,512 | 130,896 |
1977年(昭和52年) | 599.5 | 437,617 | 301,018 | 136,599 |
1978年(昭和53年) | 645.3 | 471,049 | 349,108 | 121,941 |
以上の1日平均乗車人員は、乗車数と降車数が同じであると仮定し、年度毎総数を365(閏年が関係する1971・1975年は366)で割った後で、さらに2で割った値を、小数点第二位で四捨五入。小数点一位の値にした物である。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1979年(昭和54年) | 695 |
1980年(昭和55年) | 628 |
1981年(昭和56年) | 591 |
1982年(昭和57年) | 528 |
1983年(昭和58年) | 557 |
1984年(昭和59年) | 608 |
1985年(昭和60年) | 627 |
1986年(昭和61年) | 673 |
1987年(昭和62年) | 677 |
1988年(昭和63年) | 758 |
1989年(平成 元年) | 767 |
1990年(平成 2年) | 839 |
1991年(平成 3年) | 884 |
1992年(平成 4年) | 889 |
1993年(平成 5年) | 910 |
1994年(平成 6年) | 912 |
1995年(平成 7年) | 919 |
1996年(平成 8年) | 913 |
1997年(平成 9年) | 899 |
1998年(平成10年) | 934 |
1999年(平成11年) | 970 |
2000年(平成12年) | 924 |
2001年(平成13年) | 957 |
2002年(平成14年) | 928 |
2003年(平成15年) | 915 |
2004年(平成16年) | 922 |
2005年(平成17年) | 868 |
2006年(平成18年) | 840 |
2007年(平成19年) | 902 |
2008年(平成20年) | 981 |
2009年(平成21年) | 984 |
2010年(平成22年) | 979 |
2011年(平成23年) | 993 |
2012年(平成24年) | 1,016 |
2013年(平成25年) | 1,067 |
2014年(平成26年) | 1,033 |
2015年(平成27年) | 1,110 |
2016年(平成28年) | 1,149 |
2017年(平成29年) | 1,116 |
2018年(平成30年) | 1,027 |
2019年(令和 元年) | 1,016 |
2020年(令和 2年) | 807 |
2021年(令和 3年) | 806 |
2022年(令和 4年) | 841[11] |
- 乗車数グラフ
駅名の由来
編集駅名は、その所在地の旧地名「落合村(後高陽町)大字玖」に由来するが、なぜ駅名を「玖村」としたかは不明。なお大字の「玖」はその後の町名変更により消滅し、現在の町名は「落合」となっている。
駅周辺
編集太田川沿いにあり、駅の東側には高陽ニュータウンがある。恵下山公園や県営高陽住宅はこのニュータウンに隣接する。駅から南へ進むと高瀬大橋(高瀬堰)に至り、その橋(広島県道271号線を兼ねる橋)を渡ると八木2丁目緑地公園を経て国道54号に至る。
- 住宅街(高陽ニュータウン)側
- 高陽ニュータウン
- 県営高陽住宅
- 恵下山公園
- 広島県立高陽高等学校
- 広島市立落合中学校
- 広島市立落合東小学校
- 広島高陽金平郵便局
- 広交観光落合営業所
- 広島バス玖村車庫
- 広島県道271号八木広島線
- 太田川 - 高瀬大橋(高瀬堰)
- 諸木川
- 太田川の対岸
バス路線
編集駅東側を通る道路沿いに「玖村駅前」停留所があり、広島交通[13]と広交観光[14]が経由する。
- 玖村駅前 バス停(地区センター・高陽車庫方面)
-
- 30 高陽B団地線(広島交通) - 高陽車庫方面
- 高陽・毘沙門台線(広島交通) - 高陽車庫方面 平日のみ1日6本運行
- 井原線(広交観光) - 中深川方面
その他
編集- 当駅周辺の芸備線は元々は太田川から若干離れた場所を走っており、ホーム・駅舎も太田川側(西側)にあった。当時の芸備線の太田川側には田畑や民家もあったが、後に踏切解消と合わせた区画整理が行われ、当駅とその周辺の線路は現在の堤防沿いに移設された。
- 2008年、当駅に毎日どこからか1匹の猫が現れて改札機の上で寝入るようになり、駅の顔になっていることが報道された[15]。その後、猫は2匹いることが判明している。元々近くに住む高齢者が当駅で餌付けをしている猫が2匹おり、その猫が順番に改札機の上で寝るようになったものである。現在[いつ?]猫はたまに駅の待合室にいる。
- 駅のすぐそばの堤防を上がると、左側(太田川下流側)徒歩5分くらいのところに高瀬堰を望むことが出来る。
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、269頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「軽便鉄道停留場設置」『官報』1916年4月20日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ 「運輸省告示第143号」『官報』1948年5月07日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『中国支社30年史』日本国有鉄道中国支社、1966年、p.281。
- ^ 『広島鉄道管理局この10年史:1965~1975』広島鉄道管理局、1976年3月、p.112。
- ^ 「戸坂など七駅を無人化」『中國新聞』昭和46年10月23日広島版 8面
- ^ 「通報 ●八次駅ほか10駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年12月20日、4面。
- ^ 「日本国有鉄道公示第492号」『官報』1971年12月20日。
- ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1973年5月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
- ^ 広島鉄道管理局 昭和50年代史 編さん委員会 編『広島鉄道管理局 昭和50年代史』日本国有鉄道広島鉄道管理局、1986年3月31日、382頁。
- ^ 広島市統計書(令和5年版)
- ^ “第4回全国禹王まつり 禹王サミット in 広島” (PDF). 日本河川・流域再生ネットワーク. 2021年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月12日閲覧。 “(※位置情報は「19日(日)大禹謨碑」を参照)”
- ^ 広島市内路線バスのご案内 広島交通
- ^ 路線バス 井原線 広交観光
- ^ ウェブ版産経ニュース(2008年5月9日報道)
参考書籍
編集- 各 広島市統計書
- 各 広島市勢要覧
関連項目
編集外部リンク
編集- 玖村駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道