燕巣区は高雄市西部に位置し、北は田寮区、岡山区と、東は旗山区と、西は橋頭区と、西南は楠梓区と、東南は大樹区と、南は大社区とそれぞれ接している。地勢は平原に位置しているが、泥火山、裸岩、滝などが点在するなど地理条件には恵まれていない。熱帯モンスーン気候に属し、年間平均気温は23~25℃、年間降水量は1,800mmである。
燕巣は古くは平埔族の一派である馬卡道族大傑巓社の居住地であった。「燕巣」の旧称である「援剿」の由来は2説あり、1つは鄭氏政権時代に援剿中鎮、援剿右鎮の2部隊がこの地に入植したことに由来するとされている。日本統治時代の1920年の台湾地方改制の際、「援剿」を日本語で同音かつ良字である「燕巣」と正式に改称し[1]「燕巣庄」を設置、高雄州岡山郡の管轄とした。台湾の中華民国への編入後は高雄県燕巣郷に改編、2010年12月25日の高雄県に高雄市が編入されたことに伴って燕巣区となり現在に至る。
里
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東燕里、南燕里、西燕里、尖山里、金山里、深水里、横山里、鳳雄里、角宿里、安招里、瓊林里
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- ^ 水越幸一「市郡の區域稱呼其所在地並街庄の稱呼等に就て」『臺灣時報』第十六號、大正九年、一四四頁。