灰色の石の中で
キラ・ムラートワによる1983年の映画
『灰色の石の中で』(はいいろのいしのなかで、ロシア語: Среди серых камней, tr. Sredi serykh kamney、英語: Among Grey Stones)は、キラ・ムラートワが監督し、1983年に公開されたソビエト連邦の映画、ドラマ映画。原作は、1885年に発表されたウラジミール・コロレンコの小説『悪い仲間 (В дурном обществе)』[1]。
灰色の石の中で | |
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Среди серых камней Among Grey Stones | |
監督 | キラ・ムラートワ |
脚本 | ウラジミール・コロレンコ |
出演者 | イーゴリ・シャラーポフ |
撮影 | アレクセイ・ロジオーノフ |
製作会社 | オデッサ劇映画スタジオ |
公開 |
1983年12月 1994年9月30日 |
上映時間 | 88分 |
製作国 | ソビエト連邦 |
言語 | ロシア語 |
この作品は、ソビエト連邦の体制下で多くの検閲を受け、ムラートワの承諾なく編集されたため、彼女は自分の名が冠された形で公開されることを拒み[1]、ありきたりなロシア語の姓と名を組み合わせた「イワン・シドロフ (Иван Сидоров)」という名義で公開された。
1988年の第41回カンヌ国際映画祭では、ある視点部門に出品され、上映された[2]。
あらすじ
編集少年ワーシャ(イーゴリ・シャラーポフ)は6歳で母を亡くし、判事である父(スタニスラフ・ゴヴォルーヒン)と孤独な生活を送っている。時折、屋敷を出て街をさまよって孤独を紛らわせていた。街では、路頭に迷った浮浪者たちが廃墟に住み着いていた。好奇心から街はずれの教会の礼拝堂を訪れたワーシャは、そこで浮浪者の兄妹ワリョーク(ロマン・レフチェンコ)とマルーシャ(オクサーナ・シラパク)に出会い、やがて家から食べ物を持ち出して二人のもとへ運ぶようになる。...[1]
キャスト
編集- イーゴリ・シャラーポフ (Игорь Шарапов) - ワーシャ (Вася)
- オクサーナ・シラパク (Оксана Шлапак) - マルーシャ (Маруся)
- スタニスラフ・ゴヴォルーヒン - 判事
- ロマン・レフチェンコ (Роман Левченко) - ワリョーク (Валёк)
- セルゲイ・ポポフ - ワレンティン (Валентин)
- ヴィクトル・アリストフ - 物乞い
- ヴィクトル・ゴゴレフ - ジャン (Жан)
- フョードル・ニキーティン - 教授
- ウラジミル・ポジダエフ - 将軍
- ニーナ・ルスラノワ - 家政婦