港 (福岡市)
港(みなと)は福岡県福岡市中央区にある町名。現行の行政地名は、港一丁目から港三丁目までである[1]。面積は32.15ヘクタール[2]。2023年2月末現在の人口は人口は4,556人[3]。郵便番号は810-0075[4]。
港 | |
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中央区港(「かもめ広場」より) | |
港の地図 | |
北緯33度35分47.6秒 東経130度22分51.9秒 / 北緯33.596556度 東経130.381083度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 福岡県 |
市町村 | 福岡市 |
区 | 中央区 |
面積 | |
• 合計 | 32.15 ha |
人口 (2023年(令和5年)2月末現在) | |
• 合計 | 4,556人 |
等時帯 | UTC+9 (JST) |
郵便番号 |
810-0075 |
市外局番 | 092 |
地理
編集福岡市中央区港は、福岡市の都心部とされる中央区天神等の西北西約1 - 2キロメートル、中央区の北部に位置する。北で港福浜線及び福岡高速環状線を挟んで荒津と、東で博多湾(博多漁港区域)及び長浜と、南で那の津通りを挟んで大手門と、西で荒戸荒津線を挟んで荒戸、西公園及び荒津と接している。また東は博多漁港(漁港区域)及びその入り口(港湾区域)を介して那の津(須崎ふ頭)に面する。博多漁港(長浜)に近く、海岸沿いに造船会社、製氷工場、水産加工工場、倉庫などが立並び、また、住宅地としての土地利用もなされている[5]。
都市計画
編集都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[6]において定められた方針については次のとおりである。幹線道路である那の津通り(千鳥橋唐人町線)及び荒戸荒津線の沿道は、商業、業務、サービス施設や中高層住宅などが連続した「沿道軸」に位置付けられている。北側(港三丁目の大部分)が「港湾機能ゾーン」に位置付けられ、東西のアクセスや周辺との接続動線の強化などがまちづくりの視点とされており、これ以外のゾーンが、天神、大名等からなる都心部の外延部として、住宅を中心に都心機能を支援する業務施設・商業施設が共存する「複合市街地ゾーン」に位置付けられ、職住が調和した複合市街地づくりと良好な街並みの形成などがまちづくりの視点とされている。用途地域については次のとおりである[7]。那の津通りの北側の一定の地域(港1422、1425、1432、1433、1434及び1438号線まで)が商業地域に、荒戸荒津線の東側の一定の地域(港1409及び1418号線まで、ただし、港1422号線以南を除く)が近隣商業地域に、港福浜線及び福岡高速環状線の南側の一定の地域(港1399、1401及び1608号線まで)が工業地域に、これら以外の地域が準工業地域に指定されている。また、造船工場等が立地する港三丁目の東側地区が都市計画法及び港湾法に基づく臨港地区に、その分区は全域が工業港区に指定されている。
語源
編集歴史
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町域の変遷
編集現在の地名は、1964年(昭和39年)における住居表示の実施に伴う地名変更によって定められたものであり、その実施前後の地名は次表のとおりである[5]。
住居表示実施後 | 実施年月日 | 住居表示実施前(各町名・大字の一部) |
---|---|---|
港一丁目から港三丁目まで | 1964年 (昭和39年) |
福崎町、舞鶴町、入船町一丁目及び二丁目並びに長倉町、荒津町、築石町、東湊町、西湊町、南湊町、北湊町及び荒戸村の各一部 |
人口
編集港一丁目から港三丁目までの人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[3]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。
- 2001年(平成13年):3,199
- 2002年(平成14年):3,369
- 2003年(平成15年):3,497
- 2004年(平成16年):3,522
- 2005年(平成17年):3,405
- 2006年(平成18年):3,569
- 2007年(平成19年):3,740
- 2008年(平成20年):3,883
- 2009年(平成21年):3,902
- 2010年(平成22年):3,998
- 2011年(平成23年):4,053
- 2012年(平成24年):4,031
- 2013年(平成25年):4,080
- 2014年(平成26年):4,069
- 2015年(平成27年):4,012
- 2016年(平成28年):3,968
- 2017年(平成29年):3,983
- 2018年(平成30年):4,145
- 2019年(令和元年):4,208
- 2020年(令和2年):4,325
- 2021年(令和3年):4,433
- 2022年(令和4年):4,462
交通
編集鉄道
編集鉄道については、福岡市交通局が運営する地下鉄の福岡市地下鉄空港線が地区の南方に通っており、大手門、城内、荒戸及び大濠公園に跨る位置に次の駅がある。
また、港の東側の一部からは次の駅が近い。
バス
編集バスについては、西日本鉄道株式会社が運営する西鉄バスが運行しており、次の停留所がある[8]。
- 那の津通り沿い:港二丁目、すの子、港一丁目
- 荒戸荒津線沿い:給油センター、港郵便局前、港銀座通
道路
編集主な幹線道路等は次の通り。
都市高速道路
編集都市高速道路としては福岡高速環状線が町域の北側に通っており、最寄りの出入り口としては荒津二丁目に次のものがある。
- 西公園出入口(料金所・ランプ)
市道
編集福岡市が管理する市道の主要なものは次のとおりである。
-
那の津通り、港町交差点の東側(左:港、右:大手門)
-
那の津通り、浜の町公園前交差点の西側(左:大手門、右:港)
-
舞鶴港線、浜の町公園前交差点の北側(左:港、右:長浜)
-
舞鶴港線、港1423号線の南側(左:長浜三丁目、右:港一丁目)
-
荒戸荒津線、港1422号線の南側(左:港二丁目、右:荒戸一丁目)
-
港1423号線、舞鶴港線の西側
-
港1423号線(港1427号線の東側)
-
港1423号線(港1427号線の西側)
-
港1423号線(港1407号線の東側)
臨港道路
編集湊三丁目の一部の地区は臨港地区に指定されており、一部を除き地区内の道路は臨港道路である。
施設
編集公共・公益施設
編集-
福岡船だまり
-
福岡港郵便局
-
九州電力送配電荒戸変電所
-
博多漁港かもめ広場
-
福崎公園
学校
編集小・中学校
編集町内に小・中学校は存在しないが、校区については、次のとおりである[13]。
- 小・中学校:福岡市立舞鶴小中学校(小中併設校)[注釈 6]
商業施設
編集- みなと銀座商店街(荒戸荒津線等)[注釈 7]
-
みなと銀座商店街(荒戸荒津線、左:港二丁目、右:荒戸一丁目)
-
みなと銀座商店街振興組合
その他の施設
編集-
福岡造船株式会社
-
九州製氷株式会社
金融機関
編集- 福岡銀行湊町支店
- 福岡港郵便局(再掲)
名所・旧跡
編集-
黒瀬神社
-
波戸の住吉神社と午砲場跡
-
荒津大橋
脚注
編集注釈
編集- ^ 所在地:福岡市中央区港二丁目地先水面、博多漁港の西側北緯33度35分43.1秒 東経130度22分54.1秒 / 北緯33.595306度 東経130.381694度、施設概要:漁船など小型船舶の停泊又は係留の用に供される船だまり
- ^ 所在地:福岡市中央区港二丁目15番7号北緯33度35分43.59秒 東経130度22分42秒 / 北緯33.5954417度 東経130.37833度、業務内容:郵便窓口、貯金窓口、ATM、保険窓口[9]
- ^ 所在地:福岡市中央区港二丁目10番北緯33度35分38.6秒 東経130度22分45.1秒 / 北緯33.594056度 東経130.379194度、管理者:九州電力送配電株式会社
- ^ 所在地:福岡市中央区港二丁目、管理者:福岡市農林水産局漁港課。広場には社団法人日本遠洋底曳網漁業協会福岡支部が1999年(平成11年)10月に漁船の象徴であるスクリューのモニュメントを寄贈している[10]。2005年(平成17年)3月20日に発生した福岡県西方沖地震から4日後の24日に被災者のための仮設住宅100戸の建設が決定され、29日に着工、地震発生から約1か月後の4月24日に完成し、25日から248人が入居した[11]。
- ^ 所在地:港二丁目1番北緯33度35分34.8秒 東経130度22分56.6秒 / 北緯33.593000度 東経130.382389度、公園種別:街区公園、面積:2,132 m2、開園年度:1966[12]
- ^ 所在地:舞鶴二丁目6番1号
- ^ 法人番号:9290005002871、名称:みなと銀座商店街振興組合、所在地:港二丁目3番22号田口ビル3階[14]
- ^ 所在地:福岡市中央区港三丁目3番14号、法人番号:3290001009950[14]、外部リンク:[15]
- ^ 所在地:福岡市中央区港一丁目7番2号、法人番号:5290001006946[14]、外部リンク:[16]
- ^ 所在地:福岡市中央区港三丁目9番25号北緯33度35分57.2秒 東経130度22分37.7秒 / 北緯33.599222度 東経130.377139度、名称:黒瀬神社、法人番号:6290005000119[14]
- ^ 所在地:港三丁目3番13号、法人番号:9290005000280[14]、現地説明板の概略:「荒戸山の下にある港の波戸は、1625年(寛永2年)2代藩主黒田忠之が船入(ふないれ)を造ったのが始まりで、何度か行われた堤防の改修や増築を経て、1801年(享和元年)に完成した。翌1802年10月5日に住吉神社が勧請された。また、ここには、時間厳守の啓発のために、正午の時報『ドン』に使う午砲場があった時期があり、1898年(明治31年)の須崎から西公園へ移された後に、波止場の突端「住吉橋」の後ろに移され、1931年(昭和6年)まで使われた。」[17]
- ^ 所在地:福岡市中央区港二丁目(「博多漁港かもめ広場」内)。広場には水上飛行場跡の説明板が設置されている[18]。概要は次の通り。「1925年(大正14年)、港二丁目のかもめ広場沿い(当時の入船町)に水上飛行機の格納庫が設置され、その海岸線が福岡で最初の飛行場になった。」
出典
編集- ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2022年8月30日閲覧。→別表第1
- ^ 福岡市統計調査課. “平成27年(2015年)国勢調査の結果”. 福岡市. 2022年9月30日閲覧。
- ^ a b 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2023年4月1日閲覧。
- ^ 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023-041-01閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
- ^ a b c 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、1293、1500頁。ISBN 4-04-001400-6。
- ^ 福岡市都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市. 2022年10月2日閲覧。
- ^ 福岡市. “福岡市WEBまっぷ”. 福岡市. 2022年9月24日閲覧。→「都市計画情報」
- ^ 西日本鉄道株式会社. “西鉄バス 路線図”. 2022年9月30日閲覧。→南区・中央区版→路線マップ(PDF)
- ^ 日本郵政グループ. “郵便局・ATMをさがす”. 2022年10月11日閲覧。→検索
- ^ 社団法人日本遠洋底曳網漁業協会福岡支部『寄贈(以西底曳網漁業について)』(レポート)、荒戸二丁目、説明板(現地設置)。
- ^ 福岡市市民局防災・危機管理部防災企画課. “平成20年版福岡県西方沖地震記録誌”. 2022年10月1日閲覧。→(PDF)第2部第7章「生活救護対策」47ページ、第5部第5章「玄界島復興事業計画の策定」208ページ
- ^ “公園等検索”. 公益財団法人福岡市緑のまりづくり協会. 2022年7月31日閲覧。→キーワード検索:「福崎公園」
- ^ 福岡市教育委員会. “福岡市通学区域”. 福岡市. 2022年9月30日閲覧。
- ^ a b c d e 国税庁長官官房企画課法人番号管理室. “国税庁法人番号公表サイト”. 2022年9月10日閲覧。→検索
- ^ 福岡造船株式会社. “福岡造船株式会社”. 2022年9月30日閲覧。
- ^ 九州製氷株式会社. “九州製氷株式会社”. 2022年9月30日閲覧。
- ^ 福岡市中央区役所『波戸の住吉神社と午砲場跡』(レポート)、荒戸二丁目、説明板(現地設置)。
- ^ 福岡市中央区役所企画課『福岡発の水上飛行場跡』(レポート)、荒戸二丁目、説明板(現地設置)。
関連項目
編集- 福岡市の地名(福岡市の現行の全町名のほか、地名の変遷に詳しい。)