浄水通

福岡市中央区の地名

浄水通(じょうすいどおり)は、福岡県福岡市中央区地名。現行の行政地名は 浄水通住居表示実施済)[3][4]。面積は5.75ヘクタール[5]。2023年3月末現在の人口は639人[1]郵便番号は810-0028[2]

浄水通
浄水通り、浄水通り交差点より北北東の眺望
浄水通り、浄水通り交差点より北北東の眺望
地図
浄水通の地図
浄水通の位置(福岡市内)
浄水通
浄水通
浄水通の地図
浄水通の位置(福岡県内)
浄水通
浄水通
浄水通 (福岡県)
浄水通の位置(日本内)
浄水通
浄水通
浄水通 (日本)
北緯33度34分32.7秒 東経130度23分39.7秒 / 北緯33.575750度 東経130.394361度 / 33.575750; 130.394361
日本の旗 日本
都道府県 福岡県の旗 福岡県
市町村 福岡市
中央区
面積
 • 合計 5.75 ha
人口
(2023年(令和5年)3月末現在)[1]
 • 合計 639人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
810-0028[2]
市外局番 092
ナンバープレート 福岡

地理

編集

福岡市の都心とされる中央区天神の南南東約2キロメートル、同区のやや南寄りに位置する。北北東で薬院やくいんと、東で平尾ひらおと、西南西で平丘町ひらおかまちと、南で平尾浄水町ひらおじょうすいまちと、西北西で御所ケ谷ごしょがだにと隣接している。町域内を南北に浄水通りが縦貫する。主に住宅地として利用されるが、南部にはキリスト教関係の施設が集中している。

都市計画

編集

都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[6]において定められた方針については次のとおりである。土地利用については、薬院四丁目に接する北端の約0.5ヘクタールの地区では、天神大名等からなる都心部の外延部として、住宅を中心に都心機能を支援する業務施設・商業施設が共存する「複合市街地ゾーン」に位置付けられ、職住が調和した複合市街地づくりと良好な街並みの形成などがまちづくりの視点とされている。浄水通の大部分にあたるこれ以外の地区では、戸建住宅などの低層住宅が大部分を占めるが、一部中高層住宅などが立地する「低中層住宅ゾーン」に位置付けられ、南東側の平尾などと同様に、低層住宅と中層住宅の調和などがまちづくりの視点とされている。用途地域については次のとおりである[7]浄水通り(福岡市道薬院南公園線)の西側かつ福岡市道薬院平尾線の北側の範囲及び浄水通りの東側道路境界線から概ね30メートルの範囲の地域が第二種中高層住居専用地域に、これ以外の地域は第一種中高層住居専用地域に指定されている。

また、都市緑地法に基づく規制については、福岡市道薬院平尾線の南側及び隣接する平尾浄水町に跨る範囲(ほぼ「浄水緑地」の範囲)において次の特別緑地保全地区が指定されており[8]、建築物の建築等の行為について制限がかけられている[9]

語源

編集

浄水通の地名は、1923年(大正12年)3月1日に設けられた「平尾浄水場」[注釈 2]に通じる大通りということから道路の愛称として名づけられ、地名ともなった[3][13]

歴史

編集

町域の変遷

編集
住居表示実施後 実施年月日 住居表示実施前(各町名ともその一部)
浄水通 2008年平成20年)12月15日[14] 浄水通・薬院伊福町

人口

編集

浄水通について、それぞれ人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[1]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

交通

編集

鉄道

編集

町域内に鉄道は通っていない。地下鉄七隈線薬院大通駅が2番出口より南西の浄水通りから約700mの距離にあり、これが最寄駅となる。

バス

編集
西鉄バス
  • 教会前・浄水通り(旧九電体育館前)

施設

編集

教育施設

編集
  • わかば幼稚園

公園、緑地等

編集

宗教施設

編集
  • カトリック浄水通教会[注釈 7]
  • カトリック浄水通教会司祭館・信徒会館[注釈 8]
  • カトリック福岡司教区司教館[注釈 9]
  • 日本基督教会福岡城東橋教会

商業施設

編集

なお、町内にあった福岡市消防局中央消防署[注釈 14]2018年(平成30年)4月1日に同区の那の津二丁目に移転した[20]

名所・旧跡

編集
  • カトリック福岡司教区司教館のクスノキ(保存樹)[注釈 15]

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 地番:平尾浄水町27番外、座標:北緯33度34分26.4秒 東経130度23分35.2秒 / 北緯33.574000度 東経130.393111度 / 33.574000; 130.393111、面積:0.6ヘクタール
  2. ^ 1923年(大正12年)に福岡市におけるはじめての上水道が完成し、曲淵水源地から当時の八幡村平尾山にできた平尾浄水場に給水された。この浄水場は完成時から1976年(昭和51年)6月2日まで稼働していた。跡地は「福岡市動植物園」[10]の植物園になり、園内にその記念碑や遺構などが残されている[11][12]
  3. ^ 所在地:浄水通54番1号北緯33度34分37秒 東経130度23分40.7秒 / 北緯33.57694度 東経130.394639度 / 33.57694; 130.394639、公園種別:街区公園、面積:985m2、開園年度:1997[15]
  4. ^ 所在地:浄水通48番3号北緯33度34分35.8秒 東経130度23分37.9秒 / 北緯33.576611度 東経130.393861度 / 33.576611; 130.393861、公園種別:幼児公園、面積:125m2、開園年度:1975[15]
  5. ^ 所在地:浄水通8番6号北緯33度34分32.5秒 東経130度23分40秒 / 北緯33.575694度 東経130.39444度 / 33.575694; 130.39444、公園種別:幼児公園、面積:99m2、開園年度:1975[15]
  6. ^ 所在地:平尾浄水町及び浄水通、公園種別:都市緑地、面積:1,700m2、開園年度:1995[15]
  7. ^ 所在地:浄水通6番22号北緯33度34分30.8秒 東経130度23分34.5秒 / 北緯33.575222度 東経130.392917度 / 33.575222; 130.392917
  8. ^ 所在地:浄水通6番22号北緯33度34分29.5秒 東経130度23分35.3秒 / 北緯33.574861度 東経130.393139度 / 33.574861; 130.393139
  9. ^ カトリック福岡司教区の本部事務局、所在地:福岡市中央区浄水通6番28号北緯33度34分31.7秒 東経130度23分33.9秒 / 北緯33.575472度 東経130.392750度 / 33.575472; 130.392750、法人番号:2290005000097、名称:宗教法人カトリック福岡司教区[16]
  10. ^ 年度:1987年度(第1回)、部門:住宅、店舗、事務所などの建築物、用途:店舗、設計者:株式会社西岡弘建築工房、施工者:株式会社大林組九州支店[17]
  11. ^ 所在地:浄水通8番15号北緯33度34分29.7秒 東経130度23分38.9秒 / 北緯33.574917度 東経130.394139度 / 33.574917; 130.394139
  12. ^ 年度:2001年度(第15回)、部門:一般表彰、用途:店舗、所有者:株式会社カカオロマンス(所在地:福岡県飯塚市徳前207番地の11、法人番号:6290001045423[16])、設計者:アーク建築設計事務所、施工者:鹿島建設株式会社九州支店、関係者:アーバングリーン沙羅有限会社[17]
  13. ^ 所在地:浄水通5番12号北緯33度34分27.5秒 東経130度23分36.9秒 / 北緯33.574306度 東経130.393583度 / 33.574306; 130.393583、公式ウェブサイト:[18]
  14. ^ 福岡市中央区を管轄区域とする消防署[19]
  15. ^ 所在地:浄水通6番28号、保存樹:福岡市が昭和48年9月17日に指定した樹木[21][22][23]

出典

編集
  1. ^ a b c 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2023年4月19日閲覧。
  2. ^ a b 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年4月19日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
  3. ^ a b 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、397,頁。ISBN 4-04-001400-6 
  4. ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2023年4月19日閲覧。→別表第1
  5. ^ 福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 (2020年10月1日). “令和2年(2020年)国勢調査”. 2023年4月19日閲覧。→1-11/参考/面積、人口密度、人口及び世帯数-公称町別(令和5年1月31日)
  6. ^ 福岡市都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市. 2023年4月26日閲覧。
  7. ^ 福岡市. “福岡市WEBまっぷ”. 福岡市. 2023年4月26日閲覧。→「都市計画情報」
  8. ^ 福岡市住宅都市局公園部・一人一花推進部. “福岡市/特別緑地保全地区”. 2023年4月26日閲覧。参照→特別緑地保全地区一覧」(PDF)
  9. ^ 都市緑地法 - e-Gov法令検索第14条
  10. ^ 福岡市. “福岡市公園条例”. 2023年4月24日閲覧。→別表第2
  11. ^ 福岡市市長室広報戦略室広報課. “福岡市/博多の豆知識 vol.134/散策におすすめの浄水通りと松風園”. 2023年4月24日閲覧。
  12. ^ 福岡市総務局『福岡市の歴史(福岡市史普及版)』(初版)福岡市、1979年10月、165頁。 
  13. ^ 福岡市植物園. “植物園の役割・歴史/植物園の役割・歴史/植物園前史/大正5年~昭和54年”. 2023年4月24日閲覧。
  14. ^ 住居表示変更 - 福岡雙葉小学校、2015年11月12日閲覧。HP内では「浄水町」と誤記になっている。
  15. ^ a b c d 公益財団法人福岡市緑のまりづくり協会. “公園等検索”. 2023年4月26日閲覧。→キーワード検索等
  16. ^ a b 国税庁長官官房企画課法人番号管理室. “国税庁法人番号公表サイト”. 2023年4月30日閲覧。→検索
  17. ^ a b 福岡市住宅都市局地域まちづくり推進部都市景観室. “福岡のまちもひともトットコ/福岡市都市景観賞”. 2023年4月30日閲覧。受賞作品→検索等
  18. ^ 株式会社カカオロマンス. “チョコレート専門店カカオロマンス”. 2023年4月29日閲覧。
  19. ^ 福岡市. “福岡市消防本部及び消防署設置条例”. 2023年4月26日閲覧。
  20. ^ 福岡市中央区総務課 (2018年4月1日). “福岡市市政だより中央区版2018年(平成30年)4月1日”. 2023年4月26日閲覧。
  21. ^ 福岡市住宅都市局公園部活用課. “福岡市/保存樹”. 2023年4月30日閲覧。
  22. ^ 福岡市. “福岡市保存樹等の標識の設置に関する規則”. 2023年4月30日閲覧。都市の美観風致を維持するための樹木の保存に関する法律に基づく条例)
  23. ^ 福岡市. “福岡市緑地保全と緑化推進に関する条例施行規則”. 2023年4月30日閲覧。

関連項目

編集