洒落男
「洒落男」(しゃれおとこ、原題:A Gay Caballero)は、作詞:ルー・クライン(Lou Klein)、作曲:フランク・クルーミットによるアメリカ合衆国のポピュラー・ソング(ジャズ)。1928年10月にクルーミットの歌唱により吹き込まれ[1]、アメリカでは同年から1929年にかけてヒット。その後も複数の歌手によってカバーされている。日本では1929年2月に洋盤としてクルーミット盤が発売された[1]。
「A Gay Caballero」 | ||||||||
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フランク・クルーミット の シングル | ||||||||
リリース | ||||||||
ジャンル |
ポピュラー・ソング ジャズ | |||||||
レーベル | ビクター・レコード | |||||||
作詞・作曲 |
ルー・クライン フランク・クルーミット | |||||||
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音楽・音声外部リンク | |
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全曲を試聴 | |
フランク・クルーミット「The Return Of The Gay Caballero」 - YouTube(NAXOS of America提供のYouTubeアートトラック) | |
二村定一「洒落男(ゲイ キャバレロ)」 - YouTube(ビクターエンタテインメント提供のYouTubeアートトラック) | |
藤山一郎「洒落男」 - YouTube(ポニーキャニオン提供のYouTubeアートトラック) |
日本ではその後坂井透の「俺は村中で一番 モボだといわれた男」で始まる日本語訳詞によってよく知られ、二村定一が歌ったものや榎本健一が歌ったものが有名である。日本で初めて歌ったのは坂井で[1]、その後二村が日本で初めてレコード化した[1]。
日本では1930年にヒットした[1]。当時、浅草のカジノ・フォーリーや玉木座で、榎本と二村が掛け合いでこの曲を歌って流行した[1]。
原曲歌詞の内容は、田舎(坂井の日本語訳詞では村)からリオ・デ・ジャネイロ(坂井の日本語訳詞では銀座)に出てきた若い男が店(原詞ではキャバレー、坂井の日本語訳詞ではカフェー)の女性を口説いていい雰囲気になるが、女性の亭主が出てきて男はボコボコにされる……と言うもの。原詞では片耳を亭主に齧り取られている。
坂井の日本語訳詞では、主人公の若い男がモボを自称している。
本曲のヒットにより、クルーミットは1929年9月に『The Return of the Gay Caballero』という楽曲も発表した[1]。そこでは「洒落男」は結局地元で結婚し7人の子供をもうけたことが歌われている。ただし、なぜか子供らの片方の耳は齧り取られている。
日本でのカバー
編集日本での演奏
編集- テレビCMでの使用
- テレビ番組での使用
- テレビドラマでの使用
- 漫画での使用
- 映画での使用
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 「歌のあるばむ 洒落男」『読売新聞』1983年7月3日付朝刊、26頁。
- ^ 井崎博之『エノケンと呼ばれた男』(1985年、ISBN 978-4062022460) p.47
- ^ “ぐっさん「クリアアサヒ」新CM、前橋の商店街でハリウッドばりのロケ”. みんなの経済新聞ネットワーク 高崎前橋経済新聞 (2015年3月27日). 2015年4月24日閲覧。
- ^ “クリアアサヒ 糖質0(ゼロ) スペシャルムービー”. 2015年7月6日閲覧。
- ^ ザ・スター 萩原健一、歌謡ポップスチャンネル、2018年12月25日。
- ^ “〈なつぞら〉タップダンスで話題!“なつの兄”子役・渡邉蒼とは?「せごどん」にも出演”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2019年4月9日) 2019年4月9日閲覧。
- ^ 大河原遁『王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~ 6』(集英社)P.100 より。
関連項目
編集- 植木等の「無責任一代男」(東宝映画『ニッポン無責任時代』主題歌、作詞:青島幸男、作曲:萩原哲晶)は、本楽曲(坂井透訳版)と「俺は〇〇で一番、〇〇と言われた男」のフレーズの共通点が佐藤利明によって指摘されており、「無責任一代男」を作詞した青島も榎本健一からの影響を認める発言をしている[1]。
- ^ 佐藤利明『クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル』シンコーミュージック・エンタテイメント、2018年、200-201頁。ISBN 978-4-401-64632-6。