波号第十潜水艦(はごうだいじゅうせんすいかん、旧字体:波號第十潜水艦)は、日本海軍潜水艦波九型潜水艦(S型)の2番艦。

艦歴
計画 明治40年[1]艦艇補充費(予算)[2]
新充実計画(1911-1916年度)[3]
建造所 シュナイダー社(フランス)
起工 1913年11月20日[1]
進水 1914年4月7日[1]
竣工 1917年7月20日[1]
除籍 1929年4月1日[1]
性能諸元
排水量 常備:450トン
水中:665トン
全長 56.74m
全幅 5.21m
吃水 3.10m
機関 シュナイダー石油機関2基2軸
水上:2,000馬力
水中:850馬力
速力 水上:17kt
水中:10kt
航続距離 水上:12ktで2,050海里
水中:4ktで60海里
燃料
乗員 竣工時定員39名[4]
兵装 機銃1挺
45cm魚雷発射管 艦首2門、水上2門
魚雷8本
備考 安全潜航深度:40m

艦歴

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1913年大正2年)11月20日、フランスシュナイダー社で起工[1]1914年(大正3年)4月7日進水。1915年(大正4年)3月19日、第十五潜水艇と命名[5]。仏特殊運搬船カンガルーにより運ばれ1916年(大正5年)6月10日、呉に到着[1]。同年6月22日、呉海軍工廠で残工事に着手し、1917年(大正6年)7月20日に竣工。種別、潜水艇、二等潜水艇に類別[1]1919年(大正8年)4月1日、第十五潜水艦と改称し[6]、三等潜水艦に種別、類別を変更[1]1923年(大正12年)6月15日、波号第十潜水艦に改称。1929年昭和4年)4月1日に除籍。

歴代艦長

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※艦長等は『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。

艇長
艦長
  • 森野草六郎 大尉:1920年12月1日[9]? -
  • 松野省三 少佐:1920年12月1日[9] - 1921年3月1日[10]
  • 高須三二郎 大尉:1921年3月1日[10] - 11月1日[11]
  • 内藤淳 大尉:1921年12月1日[12] - 1922年2月6日[13]
  • 関本織之助 大尉:1922年5月30日[14] - 1922年12月1日[15]
  • 香宗我部譲 大尉:1922年12月1日[15] - 1923年8月13日[16]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 『日本海軍史』第7巻、382頁。
  2. ^ #戦史叢書31海軍軍戦備1p.230
  3. ^ #戦史叢書31海軍軍戦備1pp.226-227,232
  4. ^ 大正5年6月26日付 内令第141号。この数字は臨時増置された人員を含まない。
  5. ^ 大正4年3月19日付、達第39号。
  6. ^ 大正8年3月20日付、達第27号。
  7. ^ 海軍辞令公報 第177号 大正5年12月6日」 アジア歴史資料センター Ref.C12070251800 。兼艤装員。
  8. ^ 海軍辞令公報 大正6年9月」 アジア歴史資料センター Ref.C12070257000 
  9. ^ a b 『官報』第2501号、大正9年12月2日。
  10. ^ a b 『官報』第2572号、大正10年3月2日。
  11. ^ 『官報』第2776号、大正10年11月2日。
  12. ^ 『官報』第2801号、大正10年12月2日。
  13. ^ 『官報』第2853号、大正11年2月7日。
  14. ^ 『官報』第2947号、大正11年5月31日。
  15. ^ a b 『官報』第3102号、大正11年12月2日。
  16. ^ 『官報』第3312号、大正12年8月14日。

参考文献

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  • 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』光人社、1990年。ISBN 4-7698-0462-8
  • 『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料編、KKベストセラーズ、1994年。
  • 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
  • 勝目純也『日本海軍の潜水艦 - その系譜と戦歴全記録』大日本絵画、2010年。
  • 防衛庁防衛研修所戦史室『海軍軍戦備<1> 昭和十六年十一月まで』 戦史叢書第31巻、朝雲新聞社、1969年。 
  • 雑誌「丸」編集部『ハンディ版 日本海軍艦艇写真集20巻』潜水艦伊号・呂号・波号・特殊潜航艇他、光人社、1998年。