河合凱夫
埼玉県出身の俳人
河合 凱夫(かわい がいふ、1922年3月8日 - 1999年7月29日)は、埼玉県出身の俳人。本名・由男、旧姓・戸張。別号に鳴弦楼。
河合 凱夫 | |
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ペンネーム | 鳴弦楼 錦秋 |
誕生 |
河合 由男 1922年3月8日 日本・埼玉県北葛飾郡三輪野江村(現吉川市) |
死没 |
1999年7月29日(77歳没) 日本・千葉県野田市 |
職業 | 俳人、野田市立中央小学校校長 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 中央大学、陸軍予備士官学校 |
活動期間 | 1936年 - 1999年 |
ジャンル | 俳句 |
文学活動 |
現代俳句協会監査、千葉県俳句作家協会長、朝日新聞千葉版俳壇選者 「野ぶどう」「軸」主宰、「桜草」「南柯」「花俳句」「東虹」「麦」 |
親族 | 秋尾敏(息子) |
ウィキポータル 文学 |
来歴
編集北葛飾郡三輪野江村(現吉川市)生まれ。小学校時代、担任の導きで「桜草」に入会し岡安迷子の指導を受ける。1936年、千葉県立野田農学校(現在の千葉県立清水高等学校)在学中に「南柯」(渡辺志豊主宰)野田支部の句会に参加。1940年、戸張錦秋の名で「南柯」同人となる。のち上京して日本専売公社に勤めながら中央大学夜間学部に通い、「南柯」芝支部を結成して支部長となる。1942年専売公社を退職、大学も中退し陸軍予備士官学校に進む。
戦後は「野ぶどう」を主宰、「花俳句」(高梨花人主宰)や「東虹」(大野我羊主宰)を経て1963年に中島斌雄の「麦」入会、1965年同人。1967年、「軸」を創刊、1977年に同主宰となる。千葉県俳句作家協会会長、現代俳句協会監査、朝日新聞千葉版俳壇選者なども務めた。1999年7月29日、腹部大動脈瘤により死去。78歳。
代表句に「炎天行く水に齢を近づけて」など。簡潔剛直な表現と静謐な情感とを特徴とし、生まれ育った吉川市、そして晩年まで暮らした野田市に因む、利根水系の自然や水田を背景に水をテーマにした句を多く作り「水の詩人」と呼ばれた。句集に『藤の実』『飛礫』『草の罠』『河合凱夫全句集』『はればれと』など。息子は同じく俳人の秋尾敏(現「軸」主宰)。野田市に凱夫の別号「鳴弦楼」の名を冠した俳句図書館「鳴弦文庫」がある。
略歴
編集- 1922年 北葛飾郡三輪野江村生まれ。「桜草」同人の岡安迷子の指導を受る。
- 1936年 千葉県立野田農学校在学中に渡辺志豊主宰「南柯」の句会に参加。
- 1940年 戸張錦秋の名で「南柯」の同人となる。佐藤雀仙人と交流。
- 1942年 句集「藤の実」を刊行。
- 1922年 雑誌「野ぶどう」を創刊。
- 1962年 に中島斌雄主宰「麦」に入会。
- 1965年 「麦」の同人となる。
- 1967年 雑誌「軸」を創刊。
- 1972年 「軸」主宰となる。
- 1974年 句集「飛磔」を刊行。
- 1977年 千葉県野田市立中央小学校校長となる。
- 1987年 句集「草の罠」を刊行。
- 1993年 千葉県俳句作家協会会長となる。
- 1999年 永眠。
句集
編集参考文献
編集- 綾野道江 「河合凱夫」 『現代俳句大事典』 三省堂、2005年
- 「河合凱夫の俳句」 軸俳句会、2015年5月3日閲。