水天宮前駅
水天宮前駅(すいてんぐうまええき)は、東京都中央区日本橋蛎殻町二丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)半蔵門線の駅である。駅番号はZ 10。
水天宮前駅 | |
---|---|
8番出入口(2020年5月) | |
すいてんぐうまえ Suitengumae [Suitengu Shrine] (東京シティエアターミナル前[要出典]) | |
◄Z 09 三越前 (1.3 km) (1.7 km) 清澄白河 Z 11► | |
左上は乗換駅の人形町駅 | |
所在地 | 東京都中央区日本橋蛎殻町二丁目1-1 |
駅番号 | Z10 |
所属事業者 | 東京地下鉄(東京メトロ) |
所属路線 | ●半蔵門線 |
キロ程 | 10.8 km(渋谷起点) |
電報略号 | スイ |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[メトロ 1]68,185人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1990年(平成2年)11月28日[1][2] |
乗換 |
人形町駅 (東京メトロ日比谷線・都営浅草線) |
副駅名は東京シティエアターミナル前[注釈 1][要出典]。
歴史
編集- 1990年(平成2年)11月28日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)半蔵門線が三越前駅から延伸された際の終着駅として開設[1][2]。東京の地下鉄駅で初めて動く歩道(水平部付エスカレーター)を設置。
- なお、当駅への延伸をもって、半蔵門線の計画の原型となる都市交通審議会答申第10号によって示された「東京11号線」(二子玉川 - 渋谷 - 蛎殻町)及びそれを根拠として営団が取得した11号線の路線免許(渋谷 - 蛎殻町)にあたる区間[3]が全て完成したため、半蔵門線は一旦「全線開業」したこととなった[2]。
- 2003年(平成15年)3月19日:半蔵門線当駅 - 押上間延伸開業に伴い中間駅となる[4]。
- 2004年(平成16年)4月1日:営団地下鉄の民営化に伴い、当駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される[5]。
- 2007年(平成19年)3月18日:ICカード「PASMO」の利用が可能となる[6]。
- 2018年(平成30年)
駅名について
編集開業前の仮称は「蛎殻町」であったが、地元の地名や知名度が高く短くて分かりやすいとして1990年2月13日に営団が駅名を「箱崎」と決定していた[1][9][10]。しかし、駅名を巡って営団側と住民側、住民同士で意見が対立したため、営団が「地域を分断するわけにいかないので、地域名を付けられない」とし、同年7月20日に駅名を「水天宮前」に変更した[1][9]。なお地元からは、駅の一部が隣の日本橋箱崎町にかかっていることから「箱崎」、東京シティエアターミナルに直結していることから「水天宮・エアシティターミナル前」、仮称通りの「蛎殻町」の3つの要望が出ていた[11]。
駅構造
編集島式ホーム1面2線を有する地下駅で、ホームは地下3階に立地する。東側(東京シティエアターミナル側)の出入口には動く歩道(スロープ)が設置されている。このため当駅は、間接的な空港アクセス機能も担っている。
ホームの側壁には、田原町駅と同様に紋章が施されている。
かつては定期券売り場が設置されていたが、押上駅延伸を機に錦糸町駅に移転し閉鎖された。
のりば
編集番線 | 路線 | 行先[12] |
---|---|---|
1 | 半蔵門線 | 渋谷・長津田・中央林間方面 |
2 | 押上〈スカイツリー前〉・久喜・南栗橋方面 |
(出典:東京メトロ:構内図)
- 開業から押上駅へ延伸するまでは終着駅であり、渋谷側にある両渡り分岐器を使用して折り返し運転が行われた。押上駅までの延伸後も非常用として設置されている[13]。
- 押上発当駅止まりの終電(平日のみ)と、当駅始発中央林間行の初電が設定されている[14]。
-
8番出入口と水天宮(2016年4月)
-
シティエアターミナル方面改札口(2018年9月)
-
水天宮方面改札口(2018年9月)
-
ホーム(2019年3月)
-
渋谷駅側にある折り返し用の両渡り分岐器(2009年9月)
発車メロディ
編集利用状況
編集2023年度の1日平均乗降人員は68,185人であり[メトロ 1]、東京メトロ全130駅中57位。
- 日比谷線との乗換人員を含んだ2023年度の1日平均乗降人員は78,471人である[16]。
近年の1日平均乗降・乗車人員は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗降人員[16][注釈 2] |
1日平均 乗車人員[18] |
出典 |
---|---|---|---|---|
1990年(平成 | 2年)[備考 1]12,350 | [東京都統計 1] | ||
1991年(平成 | 3年)16,098 | [東京都統計 2] | ||
1992年(平成 | 4年)18,589 | [東京都統計 3] | ||
1993年(平成 | 5年)20,096 | [東京都統計 4] | ||
1994年(平成 | 6年)21,299 | [東京都統計 5] | ||
1995年(平成 | 7年)23,213 | [東京都統計 6] | ||
1996年(平成 | 8年)24,510 | [東京都統計 7] | ||
1997年(平成 | 9年)25,208 | [東京都統計 8] | ||
1998年(平成10年) | 25,992 | [東京都統計 9] | ||
1999年(平成11年) | 25,981 | [東京都統計 10] | ||
2000年(平成12年) | 26,288 | [東京都統計 11] | ||
2001年(平成13年) | 26,748 | [東京都統計 12] | ||
2002年(平成14年) | 54,753 | 27,485 | [19][東京都統計 13] | |
2003年(平成15年) | 59,977 | 29,249 | [19][東京都統計 14] | |
2004年(平成16年) | 60,569 | 30,222 | [東京都統計 15] | |
2005年(平成17年) | 59,884 | 29,978 | [東京都統計 16] | |
2006年(平成18年) | 64,081 | 32,208 | [東京都統計 17] | |
2007年(平成19年) | 68,183 | 34,481 | [東京都統計 18] | |
2008年(平成20年) | 68,147 | 34,334 | [東京都統計 19] | |
2009年(平成21年) | 68,365 | 34,452 | [東京都統計 20] | |
2010年(平成22年) | 69,042 | 34,830 | [東京都統計 21] | |
2011年(平成23年) | 68,853 | 34,710 | [東京都統計 22] | |
2012年(平成24年) | 69,837 | 35,115 | [東京都統計 23] | |
2013年(平成25年) | 69,663 | 35,016 | [東京都統計 24] | |
2014年(平成26年) | 68,752 | 34,542 | [東京都統計 25] | |
2015年(平成27年) | 73,116 | 36,757 | [東京都統計 26] | |
2016年(平成28年) | 77,899 | 39,115 | [東京都統計 27] | |
2017年(平成29年) | 78,360 | 78,372 | 39,364 | [東京都統計 28] |
2018年(平成30年) | 80,533 | 81,691 | 40,353 | [東京都統計 29] |
2019年(令和元年) | 84,016 | 88,545 | 42,126 | [東京都統計 30] |
2020年(令和 | 2年)[メトロ 2]52,319 | 56,148 | ||
2021年(令和 | 3年)[メトロ 3]51,091 | 55,362 | ||
2022年(令和 | 4年)[メトロ 4]58,180 | 63,226 | ||
2023年(令和 | 5年)[メトロ 1]68,185 | 78,471 |
- 備考
- ^ 開業日(11月28日)から翌年3月31日までの計123日間を集計したデータ。
駅周辺
編集- 東京シティエアターミナル (T-CAT)(駅直結)
- 東京シティターミナル内郵便局
- ロイヤルパークホテル(駅直結)
- ホテルヴィラフォンテーヌ日本橋箱崎
- 日本IBM箱崎事業所
- IBM箱崎ビル内郵便局
- 桃屋本社
- CAC Holdings本社
- Daiwaリバーゲート
- 吉野家本社
- 水天宮
- 中央区日本橋区民センター
- 中央区役所 日本橋特別出張所
- 日本橋公会堂
- 中央人形町二郵便局
- 甘酒横丁
- 人形町駅(日比谷線・都営地下鉄浅草線)
- 浜町駅(都営地下鉄新宿線)- 正式な乗換駅ではない。
- 中央区立有馬小学校
バス路線
編集最寄りバス停留所は、新大橋通りと水天宮通りの交差点付近にある水天宮前・水天宮前駅両バス停、およびロイヤルパークホテル正面玄関ロータリーにある地下鉄水天宮前駅バス停である。東京都交通局と日立自動車交通、および日の丸自動車興業により運行される以下の路線が発着する。
- 水天宮前
- 水天宮前駅
- 地下鉄水天宮前駅
また、東京シティエアターミナルからは羽田空港や成田空港への空港連絡バスが発着する。詳細は「東京シティエアターミナル#バス路線」を参照。
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d 東京地下鉄道半蔵門線建設史(渋谷〜水天宮前)、p.274。
- ^ a b c “営団半蔵門線が全通”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 4. (1990年11月28日)
- ^ 東京地下鉄道半蔵門線建設史(渋谷〜水天宮前)、pp.17 - 21。
- ^ 『首都圏の地下鉄ネットワークがますます便利に! 半蔵門線 水天宮前・押上間 平成15年3月19日(水)開業(予定) 東武伊勢崎線・日光線南栗橋まで相互直通運転開始!』(プレスリリース)営団地下鉄、2002年8月29日。オリジナルの2004年2月4日時点におけるアーカイブ 。2020年5月2日閲覧。
- ^ 『「営団地下鉄」から「東京メトロ」へ』(プレスリリース)営団地下鉄、2004年1月27日。オリジナルの2006年7月8日時点におけるアーカイブ 。2020年3月25日閲覧。
- ^ 『PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー』(PDF)(プレスリリース)PASMO協議会/パスモ、2006年12月21日。オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブ 。2020年5月5日閲覧。
- ^ 『3月17日(土)から新たな乗換駅の設定を開始します 人形町駅(東京メトロ・都営交通)⇔水天宮前駅、築地駅⇔新富町駅』(PDF)(プレスリリース)東京地下鉄、2018年2月15日。オリジナルの2019年4月27日時点におけるアーカイブ 。2020年3月7日閲覧。
- ^ a b 『半蔵門線に初めて発車メロディを導入します 半蔵門駅、三越前駅にはその駅にゆかりのある曲を採用』(PDF)(プレスリリース)東京地下鉄、2018年9月6日。オリジナルの2018年9月13日時点におけるアーカイブ 。2020年3月20日閲覧。
- ^ a b “地下鉄半蔵門線蛎殻町の新駅名は水天宮前 営団が町会に提示/東京”. 読売新聞 (読売新聞社): p. 22 東京朝刊. (1990年5月3日)
- ^ “会報えど友第93号 > 江戸・東京 下町めぐり 日本橋蛎殻町 〜江戸っ子かたぎの粋な町〜” (PDF). 江戸東京博物館友の会広報部会. p. 2 (2016年9月1日). 2021年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月29日閲覧。
- ^ “地下鉄半蔵門線の新駅名 箱崎側が態度を保留/東京・中央区”. 読売新聞 (読売新聞社): p. 24 東京朝刊. (1990年5月9日)
- ^ “水天宮前駅 時刻表”. 東京メトロ. 2024年4月23日閲覧。
- ^ 「線路略図」『鉄道ピクトリアル』第66巻第12号(通巻第926号)、電気車研究会、2016年12月10日、巻末、ISSN 0040-4047。
- ^ 水天宮前駅時刻表 - 東京地下鉄
- ^ “東京メトロ半蔵門線発車サイン音を制作”. スイッチオフィシャルサイト. スイッチ (2018年9月10日). 2021年3月29日閲覧。
- ^ a b レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 中央区ポケット案内 - 中央区
- ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
- ^ a b 瀬ノ上清二「輸送と運転 近年の動向」『鉄道ピクトリアル』 55巻、3号、電気車研究会、2005年3月10日、31頁。ISSN 0040-4047。
- 東京地下鉄の1日平均利用客数
- ^ a b c “各駅の乗降人員ランキング”. 東京地下鉄. 2024年6月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員ランキング(2020年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員ランキング(2021年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員ランキング(2022年度)”. 東京地下鉄. 2024年6月24日閲覧。
- 東京都統計年鑑
- ^ 東京都統計年鑑(平成2年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成3年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成28年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成29年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成30年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成31年・令和元年)
参考文献
編集- 『東京地下鉄道半蔵門線建設史(渋谷〜水天宮前)』帝都高速度交通営団、1999年3月31日 。