水の中の八月 (映画)
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『水の中の八月』(みずのなかのはちがつ)は、1995年9月9日に公開された日本映画。石井聰亙の監督・脚本による神秘主義的なファンタジー映画。主演は小嶺麗奈と青木伸輔。
水の中の八月 | |
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監督 | 石井聰亙 |
脚本 | 石井聰亙 |
製作 | 佐藤正悦 |
出演者 |
小嶺麗奈 青木伸輔 草刈正雄 天本英世 |
音楽 |
小野川浩幸 松尾謙二郎 長峯寛幸 柏木省三 |
撮影 |
笠松則通 山城雄一郎(Hi-8撮影) |
編集 | 松尾浩 |
製作会社 |
『水の中の八月』製作委員会 ヒルヴィラ |
配給 | 『水の中の八月』製作委員会 |
公開 | 1995年9月9日 |
上映時間 | 117分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
概要
編集東京を舞台に作品を作り続けてきた石井聰亙が、自主映画時代以来初めて、故郷である福岡を舞台にした長編映画。1993年に発表したオムニバスドラマ『TOKYO BLOOD』の一編「HEART OF STONE」で描かれた自然との交感というモチーフがベースになっている[1]。福岡市の全面協力により全編博多ロケで製作し、全国に先駆けて福岡県で先行公開された[1]。
主演の小嶺麗奈はモデル出身で本作が映画デビュー作。高飛び込みの場面はすべて自ら演じている[2]。
撮影は主に16ミリカメラで行われ、祭りの場面など一部の箇所ではHi-8で撮影された映像も用いられている[3]。
1996年、イメージファクトリーアイエムよりVHSソフトが発売。2009年にトランスフォーマーよりDVDソフトが発売。
物語
編集超新星が爆発したある年の夏、高校生の真魚は、水族館で少女がイルカの水槽に飛び込む姿を目撃する。彼女は同じ学校の後輩で高飛び込み選手の泉だった。2人は次第に親交を深めていく。その頃、世界では「石化病」という原因不明の奇病が流行し、人々が次々と倒れていた。ユニバーシアードの全国大会に参加した泉は、決勝戦で飛び込みに失敗する。真魚はプールに沈んだ泉を助け出すが、彼女は意識不明の重体となる。やがて臨死体験から目覚めた泉は、性格が一変し、さまざまな自然と交感できるようになったと言う。夢遊病のように遺跡を彷徨う泉を真魚は心配する。やがて彼女は自分が生き返ったのはこの世界を救うためだと悟る。泉は真魚の静止も聞かずに夜の川に身を投げる。すると石化病は消え去った。真魚は考古学者となり、泉の起こした奇跡を調べることに一生を捧げる。