毎日スポーツ人賞(まいにちスポーツじんしょう)は、スポーツまたはスポーツを背景にした分野で実績を挙げた個人・団体を顕彰する賞。毎日新聞社が主催している。後援はスポーツ庁JOCJPCTBSMBSRKB

メディア、競技団体、記者クラブが主催するスポーツ全般を対象とするスポーツ賞では事実上の最後発である[1]

2010年度までは賞のラインナップが多彩で特に感動賞やファン賞など読者の共感を呼び起こす賞が多かった。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行などにより国内外で各種スポーツ大会が軒並み中止・延期になった影響を受けて日本スポーツ賞ビッグスポーツ賞報知プロスポーツ大賞は中止したが本賞は朝日スポーツ賞とともに開催した[2]

2022年度以降、実施されていない。

概要

編集

グランプリには人見絹枝をかたどったブロンズ像と賞金200万円が授与され、他の各部門賞にはブロンズ像と賞金100万円が授与される[3]

グランプリ受賞者

編集
年度 大賞[4] 競技
1993年 1 荻原健司 ノルディックスキー
1994年 2 イチロー プロ野球
1995年 3 イチロー プロ野球
1996年 4 オリックス・ブルーウェーブ プロ野球
1997年 5 サッカー日本代表 サッカー
1998年 6 長野五輪スキージャンプ日本チーム ノルディックスキー
1999年 7 王貞治福岡ダイエーホークス プロ野球
2000年 8 高橋尚子 陸上
2001年 9 長嶋茂雄 プロ野球
2002年 10 北島康介 競泳
2003年 11 末續慎吾 陸上
2004年 12 野口みずき 陸上
2005年 13 朝青龍明徳 大相撲
2006年 14 北海道日本ハムファイターズ プロ野球
2007年 15 浦和レッドダイヤモンズとサポーター サッカー
2008年 16 北京五輪ソフトボール日本代表 ソフトボール
2009年 17 2009 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表 プロ野球
2010年 18 岡田武史監督とサッカーワールドカップ南アフリカ大会日本代表チーム サッカー
2011年 19 2011 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表 サッカー
2012年 20 伊調馨吉田沙保里 レスリング
2013年 21 田中将大 プロ野球
2014年 22 羽生結弦 スケート
2015年 23 ラグビーワールドカップ日本代表 ラグビーユニオン
2016年 24 リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレー日本代表 陸上
2017年 25 桐生祥秀 陸上
2018年 26 大谷翔平 米大リーグ
2019年 27 ラグビー日本代表 ラグビーユニオン
2020年 28 佐藤琢磨 モータースポーツ
2021年 29 水谷隼伊藤美誠 卓球

ベストアスリート賞受賞者

編集
年度 特別賞 競技
2015年 23 内村航平 体操
2016年 24 木村敬一 パラ競泳
2017年 25 上地結衣 車いすテニス
2018年 26 大坂なおみ テニス
2019年 27 渋野日向子 ゴルフ

文化賞受賞者

編集
年度 文化賞[4] 競技/職業
1993年 1 茨城県鹿島町
1994年 2 旭化成陸上部 陸上
1995年 3 山際淳司 作家
1996年 4 篠山紀信 写真家
1997年 5 野田知佑 カヌー
1998年 6 NHKスペシャル
延長17回:横浜vsPL学園・闘いの果てに』
制作スタッフ
高校野球
1999年 7 佐治敬三 サントリー会長
2000年 8 スポーツ・グラフィック ナンバー
2001年 9 秋田ワールドゲームズ2001組織委員会
2002年 10 千葉ロッテマリーンズ応援団 プロ野球
2003年 11 ラジオ体操
日本郵政公社NHK全国ラジオ体操連盟
ラジオ体操
2004年 12 古田敦也 プロ野球
2005年 13 武豊 競馬
2006年 14 秋田県にかほ市TDK硬式野球部 社会人野球
2007年 15 萩本欽一茨城ゴールデンゴールズ 社会人野球
2008年 16 王貞治 プロ野球
2009年 17 NHKスペシャル
『ONの時代』
制作スタッフ
プロ野球
2010年 18 西村雄一相樂亨 サッカー審判員
2011年 19 浅香山親方 大相撲
2012年 20 味の素ナショナルトレーニングセンター
2013年 21 東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会
2014年 22 ルーズヴェルト・ゲーム TBSドラマ
2015年 23 該当者なし
2016年 24 臼井二美男 義肢装具士
2017年 25 Bリーグ バスケットボール
2018年 26 スポーツコミュニティー軽井沢クラブ 総合型地域スポーツクラブ
2019年 27 岩手県釜石市 ラグビー
2020年 28 池江璃花子 水泳
2021年 29 和合由依 2020年東京パラリンピックの開会式

国際賞受賞者

編集
年度 国際賞[4] 競技
1993年 1 荻原健司 ノルディックスキー
1994年 2 伊達公子 テニス
1995年 3 田村亮子 柔道
1996年 4 恵本裕子 柔道
1997年 5 鈴木博美 陸上
1998年 6 清水宏保 スピードスケート
1999年 7 篠原信一 柔道
2000年 8 井上康生 柔道
2001年 9 室伏広治 陸上
2002年 10 サッカーワールドカップ日韓大会
日本代表チーム
サッカー
2003年 11 松井秀喜 米大リーグ
2004年 12 野村忠宏 柔道
2005年 13 為末大 陸上
2006年 14 吉田沙保里 女子レスリング
2007年 15 松坂大輔 米大リーグ
2008年 16 国枝慎吾 車いすテニス
2009年 17 杉山愛 テニス
2010年 18 全日本女子バレーボールチーム バレーボール

感動賞受賞者

編集
年度 感動賞[4] 競技
1993年 1 浅利純子 陸上
1994年 2 薬師寺保栄辰吉丈一郎 ボクシング
1995年 3 浅利純子 陸上
1996年 4 アトランタ五輪サッカー
日本代表チーム
サッカー
1997年 5 小錦八十吉 大相撲
1998年 6 松江美季 アイススレッジスケート
1999年 7 上原浩治 プロ野球
2000年 8 サッカーアジアカップ
日本代表チーム
サッカー
2001年 9 徳山昌守 ボクシング
2002年 10 錣山親方 大相撲
2003年 11 星野仙一阪神タイガース プロ野球
2004年 12 アテネ五輪男子団体総合チーム 体操
2005年 13 ボビー・バレンタイン千葉ロッテマリーンズ プロ野球
2006年 14 王貞治とWBC日本代表チーム 野球
2007年 15 土佐礼子 マラソン
2008年 16 北京五輪陸上男子四百メートルリレー
日本代表チーム
陸上
2009年 17 内村航平鶴見虹子 体操
2010年 18 クルム伊達公子 テニス

新人賞受賞者

編集
年度 新人賞[4] 競技
1993年 1 武双山正士 大相撲
1994年 2 源純夏 水泳
1995年 3 鹿島丈博 体操
1996年 4 千葉真子 陸上
1997年 5 塚原直也 体操
1998年 6 高橋尚子 陸上
1999年 7 市橋有里 陸上
2000年 8 藤田敦史 陸上
2001年 9 為末大 陸上
2002年 10 和田毅 野球
2003年 11 太田由希奈 フィギュアスケート
2004年 12 柴田亜衣 水泳
2005年 13 宮里藍 ゴルフ
2006年 14 早稲田実業学校高等部硬式野球部 高校野球
2014年 22 勝みなみ ゴルフ
池愛里 パラ競泳
2015年 23 サニブラウン・ハキーム 陸上
三須穂乃香 パラ陸上
2016年 24 佐藤友祈 パラ陸上
畑岡奈紗 ゴルフ
2017年 25 張本智和 卓球
藤原慧 デフ競泳
2018年 26 北園丈琉 体操
倉橋香衣 車いすラグビー
2019年 27 村上宗隆 プロ野球
山口尚秀 パラ競泳
2020年 28 田中希実 陸上
大谷桃子 車いすテニス
2021年 29 西矢椛 スケートボード

ファン賞受賞者

編集
年度 ファン賞[4] 競技
1993年 1 ラモス瑠偉 サッカー
1994年 2 長嶋茂雄 プロ野球
1995年 3 有森裕子 陸上
1996年 4 有森裕子 陸上
1997年 5 古田敦也 プロ野球
1998年 6 佐々木主浩 プロ野球
1999年 7 松坂大輔 プロ野球
2000年 8 田村亮子 柔道
2001年 9 イチロー 米大リーグ
2002年 10 松井秀喜 プロ野球
2003年 11 北島康介 水泳
2004年 12 室伏広治 陸上
2005年 13 金本知憲 プロ野球
2006年 14 荒川静香 フィギュアスケート
2007年 15 石川遼 ゴルフ
2008年 16 石井慧 柔道
2009年 17 野村克也監督と東北楽天ゴールデンイーグルス プロ野球

*2010年以降は設定なし。

特別賞

編集
年度 特別賞 競技
1999年 7 沖縄尚学高等学校野球部 高校野球
2000年 8 成田真由美 パラ水泳
小出義雄 陸上(監督)
2001年 9 貴乃花光司 相撲
2005年 13 冨田洋之 体操
2008年 16 平井伯昌 競泳(コーチ)
太田雄貴 フェンシング
2009年 17 松井秀喜 野球(大リーグ)
2010年 18 興南高等学校野球部 高校野球
杉本美香 柔道
白鵬翔 相撲
2011年 19 創志学園高等学校硬式野球部 高校野球
松山英樹 ゴルフ
2012年 20 田中康大 競泳
JX-ENEOS野球部 野球
2013年 21 東北楽天ゴールデンイーグルス 野球
2014年 22 萩野公介 競泳
2015年 23 ウィルチェアーラグビー日本代表 ウィルチェアーラグビー
日本生命野球部 野球
バスケットボール女子日本代表 バスケットボール
2019年 27 TBSドラマ「ノーサイド・ゲーム ラグビーユニオン
2021年 29 河島ティヤナ 東京2020大会スタッフ

特別功労賞 / 功労賞

編集

第24回から「功労賞」。

年度 特別賞 競技
2009年 17 古橋廣之進 水泳
2010年 18 大沢啓二 野球
2012年 20 松平康隆 バレーボール
2016年 24 平尾誠二 ラグビー
2018年 26 衣笠祥雄 野球
2020年 28 野村克也 野球
2021年 29 古賀稔彦 柔道

脚注

編集
  1. ^ 上月財団が主催する上月スポーツ賞が2003年度より設けられたが受賞の対象が同財団から支援を受けている選手や指導者に限られているので対象からはずした。
  2. ^ 日本プロスポーツ大賞は主催の日本プロスポーツ協会の運営に問題があるとして日本野球機構が協会から脱退したことをきっかけに2019年度から2021年度まで表彰が中止されていた。
  3. ^ 毎日スポーツ人賞について”. 毎日新聞. 2009年11月28日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 毎日スポーツ人賞:過去の受賞者”. 毎日新聞. 2009年11月28日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集