死者の木曜日
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死者の木曜日(ししゃのもくようび)、または秘密の木曜日、あるいは卵の木曜日[1]は、レヴァントでキリスト教徒とイスラム教徒が共に祝う祭日である[2]。カトリックと東方正教会の復活祭の間になることもある。ホムスでは東方教会の復活祭の前の木曜日である[3]。この日は死者の魂が嘉せられる日である。これは特に、レヴァントの女性に人気がある日であり、またアラブ人キリスト教徒とイスラム教徒に共有されている文化を明らかにするものである[4]。
死者の木曜日、または秘密の木曜日、卵の木曜日 | |
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挙行者 | レヴァントのアラブ人キリスト教徒とイスラム教徒 |
種類 | 女性に人気のある祭日 |
趣旨 | 死者の魂を嘉する日 |
日付 | 正教会とカトリックの復活祭の日曜日の間の木曜日 |
行事 | ご馳走を家族で食べ、食べ物や彩色した卵、お菓子を貧者や子供、親戚に配る |
行事 | 礼拝と墓参り |
関連祝日 | 復活祭と、聖木曜日。ナビー・ムーサーの祭日も関連性があり得る |
概要
編集ユリアン・モーゲンスタンの『セム族の誕生、結婚、死等における儀式』(1966年)によれば、死者の木曜日は万人共通の墓参りの日であるとされ、都市住民が最も熱心で、それに農民とベドウィンが続くという[1]。女性は日の出前に墓地へ行き死者のために祈り、「黄色いロールパン」として知られる甘いパンとドライフルーツを貧者、子供そして親戚へ配る。また子供は彩色した卵ももらうが、一般的には黄色である[4]。
今日
編集誰か家族を亡くした後の木曜日と月曜日に、また復活祭の季節に型押ししたケーキやパンを配る習慣は残っているが、今日、この地域でこの日を共に祝うことは少なくなってきている[4]。
シリアのホムスでは、今でも同じやり方で死者の木曜日が祝われている。現在では多くの者が「甘い木曜日」と呼ぶことを好んでいる。なぜなら女性が甘味を買い、それを子供や貧者に配ることは、二重に「甘い(親切な)」好意だと思われているからだ[5]。
脚注
編集- ^ a b Morgenstern, 1966, p. 158.
- ^ Panzac, 1995, p. 381.
- ^ “"خميس الأموات".. عيد عند "الحماصنة" فقط”. Sky News Arabia (April 10, 2015). 2017年3月7日閲覧。
- ^ a b c “Three Faces of Monotheism: Bread Stamp”. Bible Lands Museum Jerusalem. 2008年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年3月14日閲覧。
- ^ “Thursday of the "Dead" alive in Homs (Arabic language)”. Bab al-Akhbar (April 22, 2001). 2008年3月17日閲覧。