武田繁太郎
武田 繁太郎(たけだ しげたろう、1919年(大正8年)8月20日 - 1986年(昭和61年)6月8日)は、日本の小説家。兵庫県神戸市生まれ。早稲田大学独文科卒。
経歴
編集早稲田大学在学中に同人誌「炬火」に参加。
芥川賞候補に4回推されるが、いずれも受賞を逸した。
代表作
編集1960年作の「自由ヶ丘夫人」(光文社)はベストセラーとなり、1960年8月に映画化(東宝、監督佐伯幸三。出演:新珠三千代・池部良・淡路恵子・安西郷子・加東大介・浜美枝・有島一郎・杉葉子)されて、自由が丘の高級住宅街としてのイメージアップにつながった。また全国に「〜丘」という地名が出来るきっかけともなった。この他に「芦屋夫人」(1959年)、「銀座夫人」(1962年)がある。これも高級住宅地あるいは著名地+夫人という呼称の始まりとなった。
1951年、被差別部落問題をえがいた「風潮」で文學者賞を受賞。1952年生野の変に取材した「生野銀山」が話題となった。1959年芦屋マダムの生態をえがいた「芦屋夫人」がわいせつ文書として発禁処分をうけた。
出典
編集- 『日本人名大辞典』(講談社)