歌川芳秀
1832-1902, 江戸時代末期~明治時代の浮世絵師
歌川 芳秀(うたがわ よしひで、天保3年1月1日〈1832年2月2日〉 - 明治35年〈1902年〉12月14日)とは、江戸時代末期から明治時代にかけての浮世絵師。
来歴
編集歌川国芳の門人。本姓は岡野、後に小磯前(こいそさき)と改む。歌川の画姓を称し一旭斎と号す。父は幕臣であった。作画期は嘉永から明治10年代頃にかけてで、幼少の頃より国芳の門に入り、武者絵や美人画を描いた。後に文久の頃より菊池容斎に学び、小磯前雪窓、紫衣堂、三樹園と号して歴史画を描いている。現在の南青山一丁目に住み、明治33年(1900年)以降は麻布霞町に移り同地にて没す。享年71。墓所は東京都渋谷区千駄ヶ谷の龍岩寺、法名は三樹園雪窓徹居士。晩年は奇石や器物を収集して奇人とみられた。
作品
編集錦絵
編集肉筆画
編集作品名 | 技法 | 形状・員数 | 寸法(縦x横cm) | 所有者 | 年代 | 落款・印章 | 備考 |
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海辺茶店図[1] | 絹本着色 | 1幅 | 35.9x55.8 | 熊本県立美術館 | 無款記/「雪窓」朱文長方印 | ||
灯籠図 | 絹本墨画淡彩 | 1幅 | 104.5x20.5 | パリ国立高等美術学校 | 明治時代 | 款記「紫衣堂雪窓」/「雪窓」朱文長方印 | 蘭中(伝不詳)賛。エマニュエル・トロンコワ旧蔵[2] |
脚注
編集- ^ 海辺茶店図所蔵品データベース _ 熊本県立美術館.mhtml
- ^ 柏木隆雄 柏木加代子編著 『甦る江戸肉筆画 トロンコワ・コレクションを読み解く』 水声社、2019年1月15日、p.124、ISBN 978-4-8010-0383-5。
参考文献
編集- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[1]。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※105頁
- 熊本県立美術館編 『今西コレクション名品展Ⅲ』 熊本県立美術館、1991年 ※116頁、159頁