橋本達弥
橋本 達弥(はしもと たつや、2000年7月18日 - )は、兵庫県神戸市出身[1]のプロ野球選手(投手)。右投右打。横浜DeNAベイスターズ所属。
横浜DeNAベイスターズ #35 | |
---|---|
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 兵庫県神戸市西区 |
生年月日 | 2000年7月18日(24歳) |
身長 体重 |
181 cm 84 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2022年 ドラフト5位 |
年俸 | 780万円(2024年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について
|
経歴
編集プロ入り前
編集神戸市立木津小学校1年時に野球を始め、神戸市立桜が丘中学校では軟式野球部に所属し、投手と内野手を務めていた[1]。子どもの頃からプロ野球選手になる事が夢だったが、中学の時点で線が細く体が小さかった事もあり夢を断念し、県内トップの公立進学校である兵庫県立長田高等学校に進学する[2]。公立高校のため練習時間は限られていたが[3]、2年生から本格的に投手を始めると、常時140キロ台を投げるようになる[4]。3年夏の兵庫県大会ではベスト8に進出するが、準々決勝で小園海斗擁する報徳学園と対戦し0-1で敗退[3]。しかし、同大会で最速147キロを記録するなど好投を見せ、プロからも注目されるようになる[5]。
より高いレベルを求め、大学は慶應義塾大学環境情報学部に進学[2]。入学前の2月からキャンプに参加していたが、3月に胃腸炎のような症状と体調不良が続き、国指定の難病である「IgA腎症」と診断され入院生活を送る[6]。一時は体重も13kg減少したが、5月に大学に戻りリハビリを経て、大学2年の8月に行われた春季リーグ戦[注 1]でデビューを飾る[6]。抑え投手を任されるようになった3年春の第70回全日本大学野球選手権記念大会では胴上げ投手となり、34年ぶりの優勝に貢献した[7]。4年春のリーグ戦では防御率1.53で最優秀防御率賞のタイトルを獲得[8]。侍ジャパン大学代表にも選ばれ、7月にオランダで行われたハーレムベースボールウィークにも出場した[3]。大学の同期には萩尾匡也がいた[9]。
2022年10月20日、ドラフト会議にて横浜DeNAベイスターズから5位指名を受ける[10]。11月21日、横浜市内のホテルにて交渉を行い、契約金3500万円、年俸780万円(金額は推定)で入団に合意した[11]。背番号は35。同大学から直接横浜にプロ入りするのは山下大輔以来49年ぶり、また、長田高校の卒業生としては初のプロ野球選手となる[12]。
DeNA時代
編集2023年は二軍公式戦(イースタン・リーグ)32試合(33イニング)に登板し、4勝3敗、防御率3.00という成績を残したものの[13]、一軍デビューを果たすことなくシーズンを終えた。
2024年は開幕からイースタン・リーグで登板し、5試合で防御率5.79を記録するも5月17日を最後に登板がなく、その後6月20日に球団より右肩の神経剥離術を行ったことが発表された[14][15]。
選手としての特徴
編集最速152 km/hの直球とフォークボールを武器に、大学時代は抑え投手として活躍した[11]。フォークを投げるようになったのは高校2年からで、公立高校が強豪校に勝つためには、相手がマシンでは練習できないボールを磨こうと考え、投げるようになった[16]。
詳細情報
編集背番号
編集- 35(2023年 -)
代表歴
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b “【注目選手ピックアップ 兵庫】長田・橋本達弥「打倒私学」に闘志燃やす“才木2世””. スポニチ Sponichi Annex (2018年7月6日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ a b “新入部員紹介!その21<橋本 達弥>喜”. 東京六大学野球 (2019年7月19日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ a b c “慶應義塾大・橋本達弥 「普通の公立校」で培った観察眼を武器に、めざすプロの道”. 4years. (2022年8月3日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “兵庫県内屈指の進学校、長田高初のプロ入りへ 慶大・橋本投手「日本一に全力で貢献」”. 神戸新聞NEXT (2022年10月20日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “兵庫の公立進学校出身者が初のプロ野球選手へ DeNA5位指名の慶大・橋本の出身校で歓喜”. デイリースポーツ (2022年10月20日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ a b “神戸の「タッチ」難病乗り越えプロに 長田高出身、DeNA入りの橋本達弥投手 大学入学前に発症、逆転の思考で復活”. 神戸新聞NEXT (2023年1月21日). 2023年1月21日閲覧。
- ^ “慶應義塾大学が34年ぶりの日本一、初代王者が70回の節目に4度目の頂点”. 4years. (2021年6月16日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “首位打者は明大の宗山塁、最優秀防御率は慶大・橋本達弥/東京六大学”. サンスポ (2022年5月29日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “【野球】萩尾匡也が巨人から2位指名、橋本達弥がDeNAから5位指名! プロ野球ドラフト会議”. 慶応スポーツ新聞会 (2022年11月4日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “夢の世界で活躍誓う”. タウンニュース (2022年11月3日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ a b “【DeNA】ドラフト5位・橋本達弥が仮契約 セールスポイントは「直球とフォークのコンビネーション」”. スポーツ報知 (2022年11月21日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “DeNAのD5位・橋本達弥の卒論は「眼球運動とメンタルの関連性」 慶大環境情報学部の〝秀才右腕〟”. サンスポ (2022年10月28日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “2023年度 横浜DeNAベイスターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2024年6月12日閲覧。
- ^ 小早川宗一郎. “【DeNA】2年目右腕の橋本達弥が右肩の神経剥離術「勝利のために躍動する姿を」リハビリ励む - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年6月20日閲覧。
- ^ “橋本達弥選手の手術について | 横浜DeNAベイスターズ”. 横浜DeNAベイスターズ オフィシャルホームページ. 2024年6月20日閲覧。
- ^ 武田千怜 (2022年10月18日). “【球界ここだけの話(2841)】兵庫・長田高出身の慶大・橋本達弥「公立の進学校が勝つために」磨いたフォークボールを武器に目指すプロへの道”. サンスポ. 2022年12月9日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 橋本達弥 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)