極楽駅
極楽駅(ごくらくえき)は、岐阜県恵那市岩村町飯羽間にある明知鉄道明知線の駅である[1]。駅番号は6。
極楽駅 | |
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駅全景(2021年11月) | |
ごくらく Gokuraku | |
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所在地 | 岐阜県恵那市岩村町 |
駅番号 | 6 |
所属事業者 | 明知鉄道 |
所属路線 | ■明知線 |
キロ程 | 13.7 km(恵那起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 単式 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
55人/日(降車客含まず) -2016年- |
開業年月日 | 2008年(平成20年)12月25日[1] |
概要・駅名
編集2008年に開業した、明知線で最も新しい駅で、無人駅[2]。周辺に商業施設が集中していることから、利便性向上を目的として設置された[3](「駅周辺」参照)。駅名は公募で決められたもので、駅所在地付近の字名と、駅近くに鎌倉時代から南北朝時代にかけて存在した寺院「極楽寺」[2]に由来している。なお極楽寺駅や極楽橋駅は他の鉄道で先例があったが、仏教において浄土を意味する「極楽」そのものを駅名とした例は日本初であり、そのことは駅名選定理由の1つにもなったという[2]。
建設費は約2,160万円[1]。地元岐阜県に本社があるスーパーマーケットのバローから1,080万円(費用の半額に相当する)の寄付金が寄せられた[4][5]。
縁起が良い駅名であることから、駅自体を目的に訪れたり、硬券の切符を買い求めたりする旅行者も多い。極楽行き切符購入者は年4,000~5,000人、ピーク時は19,000人にも達した[6]。プラットホームには地蔵菩薩像や、地元岩村藩出身の儒者・佐藤一斎の『言志四録』の一文を刻んだ碑文などが置かれている[2]。
駅舎は後に「極楽らしさが足りない」という声を受けて改修され、2019年12月23日に完成式が開かれた。觔斗雲を上部にいただいたベンチ付き待合所、後光が差すように写真撮影できるスポットなどが置かれた。費用には岐阜県地方鉄道利用促進事業による補助(約350万円)のほか、クラウドファンディングによる寄付金(12月23日時点で約325万円)が充てられた[6]。
歴史
編集駅構造
編集1面1線の単式ホームを持つ地上駅。無人駅である。ホームは愛知万博開催時に愛知環状鉄道 万博八草駅(現・八草駅)のホーム拡張に使われたものを再利用している。
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駅名看板
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ベンチ
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旧駅名板。ホームより岩村駅方面を望む(2009年1月)
利用状況
編集年度 | 1日平均乗車人員 |
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2011年(平成23年) | 34 |
2012年(平成24年) | 60 |
2013年(平成25年) | 48 |
2014年(平成26年) | 32 |
2015年(平成27年) | 30 |
2016年(平成28年) | 55 |
駅周辺
編集- バロー岩村店
- V・drug
- 暮しの衣料マツオカ岩村店
- ホームセンターバロー岩村店
- ゲンキー岩村店
- ファミリーマート恵那岩村店
- 恵那市自主運行バス バロー岩村店バス停
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d e f “「極楽駅」開業で乗客増に期待 明知鉄道に新駅”『中日新聞』2008年12月26日(中日新聞社)
- ^ a b c d 【観字紀行】極楽へ行ってきます(2)朝日新聞デジタル・ことばマガジン(2013年12月13日)2020年1月5日閲覧
- ^ 「明知鉄道「極楽駅」が開業 活性化への期待乗せ発車 高齢者らの利便性向上へ」『岐阜新聞』岐阜新聞社、2008年12月26日、朝刊、18面。
- ^ 明知鉄道の新駅名は「極楽駅」(2013年2月7日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ 「飯羽間-岩村間の新駅名は「極楽駅」 明知鉄道シンポ」『中日新聞』中日新聞社、2008年10月13日、朝刊、20面。
- ^ a b 金色輝く觔斗雲 より「極楽駅」感 明知鉄道、改修完成式『朝日新聞』朝刊2019年12月24日(岐阜面)2020年1月5日閲覧
- ^ 『ダイヤ改正のお知らせ』(プレスリリース)明知鉄道、2018年3月13日。オリジナルの2019年10月14日時点におけるアーカイブ 。2021年10月17日閲覧。
- ^ 見た目に「極楽」感 極楽駅がリニューアル 岐阜・明知鉄道 - YouTube(朝日新聞社提供、2019年12月24日公開)