森長 英三郎(もりなが えいざぶろう、1906年1月10日 - 1983年6月1日[1])は、日本弁護士徳島県出身。

小学校を首席で卒業し、県立農学校(後の徳島県立城西高等学校)に学ぶ。作家を志して明治学院に進むが除籍となり、山谷浅草で放浪生活を送り帰郷[2]。再上京後、1932年に日本大学を卒業[3]。1936年、弁護士登録。治安維持法違反事件を担当、戦後は自由法曹団に参加、労働事件を担当。三島由紀夫宴のあと」訴訟でプライバシー権を提起、大逆事件再審請求も担当[4]

著書

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  • 生産管理の法律問題 日本産業労働調査局編 研進社 1948(産労叢書)
  • 労働者の為の労働基準法逐条解説 ナウカ社 1949
  • 労働協約と就業規則 労働法律旬報社 1953
  • 労働訴訟の手引 労働法令協会 1954
  • やさしい労働法 「生きた法」をさぐる 日本評論新社 1956
  • 大石誠之助の情歌 西村記念館 1965(新宮シリーズ)
  • 史談裁判 日本評論社 1966
  • 風霜五十余年 大逆事件 私家版 1967
  • 史談裁判 続 日本評論社 1969
  • 史談裁判 第3集 日本評論社 1972
  • 山崎今朝弥 ある社会主義弁護士の人間像 紀伊国屋新書 1972
  • 史談裁判 第4集 日本評論社 1975
  • 禄亭大石誠之助 岩波書店 1977.10
  • 裁判自由民権時代 日本評論社 1979.8 (日評選書)
  • 足尾鉱毒事件 日本評論社 1982.3 (日評選書)
  • 日本弁護士列伝 社会思想社 1984.6
  • 新編史談裁判 日本評論社 1984.6 (日評選書)
  • 内山愚童 論創社 1984.1

共著

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脚注

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  1. ^ 森長英三郎』 - コトバンク
  2. ^ 一粒の麦死して 弁護士・森長英三郎の「大逆事件」 田中伸尚(のぶまさ)著:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2022年1月12日閲覧。
  3. ^ 20世紀日本人名事典. “森長 英三郎とは”. コトバンク. 2022年1月12日閲覧。
  4. ^ Vol.20 森長文庫・森川文庫 :: 法政大学”. www.hosei.ac.jp. 2022年1月12日閲覧。

参考

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  • 日本人名辞典