森田銀行
かつて日本の福井県にあった銀行
歴史
編集1894年(明治27年)に、北前船の廻船業者であった森田家当主の森田三郎右衛門によって、個人経営の形で森田銀行が設立された。1903年(明治36年)に株式会社組織に改組。順調に業績を拡大させ、福井県内において福井銀行、同じ廻船業者設立の大和田銀行に次ぐ有力銀行の地位を占めた[1]。しかし昭和初期の金融恐慌を受けて、大蔵省と福井県は福井県内の銀行の統合を進めようとした。森田銀行、第五十七銀行、敦賀銀行、二十五銀行の4行を合併させ、若越銀行を設立しようとしたが、敦賀銀行と二十五銀行の反対で頓挫[1]。結局、森田銀行は1930年(昭和5年)に福井銀行に合併された[2]。
年表
編集旧森田銀行本店
編集旧森田銀行本店 | |
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情報 | |
設計者 | 山田七五郎 |
構造形式 | 鉄筋コンクリート造 |
階数 | 2階建 |
竣工 | 1920年10月20日 |
所在地 |
〒913-0045 福井県坂井市三国町南本町3丁目3-26 |
座標 | 北緯36度12分48.9秒 東経136度08分58.5秒 / 北緯36.213583度 東経136.149583度座標: 北緯36度12分48.9秒 東経136度08分58.5秒 / 北緯36.213583度 東経136.149583度 |
文化財 | 登録有形文化財 |
指定・登録等日 | 1997年12月12日 |
→詳細は「旧森田銀行本店」を参照
1920年(大正9年)に竣工した森田銀行の本店は、1997年(平成9年)12月12日に「旧森田銀行本店」という名称で登録有形文化財に登録された。鉄筋コンクリート造2階建であり、福井県内に現存する最古の鉄筋コンクリート造建築物である。設計は横浜町会所(現・横浜市開港記念会館)や長崎県庁を手がけた山田七五郎。天井には豪華な漆喰模様を施す一方、建物外観は茶系のタイル貼りで西洋の古典主義的デザイン。
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ファサード
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営業室や客溜まり
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応接室
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元町山車蔵に隣接する旧森田銀行本店
脚注
編集外部リンク
編集- 旧森田銀行 - ウェイバックマシン(2007年6月21日アーカイブ分) - 坂井市文化ポータルサイト - 坂井市
- 国指定文化財データベース – 旧森田銀行本店