櫻井鉱(さくらいこう、 Sakuraiite)は、1965年に発表された日本産新鉱物で、国立科学博物館鉱物学者加藤昭により、兵庫県生野鉱山から発見された[2]。化学組成は(Cu,Zn,Fe)3(In,Sn)S4正方晶系黄錫鉱のグループに属し、黄錫鉱の錫をインジウムで置換した化学組成をもつ。鉱物愛好家であり、著名なコレクターでもあった櫻井欽一鉱物学への貢献をたたえて命名されたもの。

櫻井鉱
櫻井鉱の標本
分類 硫化鉱物
化学式 (Cu,Zn,Fe)3(In,Sn)S4
結晶系 正方晶系
へき開 なし
モース硬度 4
光沢 金属光沢
帯緑鋼灰色
条痕 鉛灰色
比重 4.5
文献 [1]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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脚注

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  1. ^ 松原聰『日本の鉱物』学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年。ISBN 4-05-402013-5 
  2. ^ 加藤 昭(1965):新鉱物「桜井鉱」、地学研究、桜井欽一博士紫綬褒章受賞記念特集号、1~5頁。

関連項目

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外部リンク

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