林桂
来歴
編集群馬県利根郡新治村(現みなかみ町)生まれ。群馬県立沼田高等学校を経て新潟大学法文学部卒。1983年から10年間群馬県立桐生高等学校にて、文芸部、俳句クラブの顧問を務め、教え子に、山口晃(画家・評論)、青木陽介、青木重治、木村徹、山田耕司、今泉康弘がいる。
中学時代より作句、高校時代、鈴木石夫指導の「歯車」[1]、加藤楸邨主宰の「寒雷」に入会[1]。高柳重信選の『俳句研究』50句競作に登場し[1]注目される。1978年、澤好摩、夏石番矢らと「未定」創刊[1]。1998年、「吟遊」創刊に参加[1]。2001年、伊藤信吉、中島敏之、水野眞由美、佐藤清美らと「鬣TATEGAMI」創刊、代表同人となる[1]。2022年、句集『百花控帖』により第77回(2022年度)現代俳句協会賞を受賞[2]。
創作では高柳重信が行った四行俳句のほか、詞(ことば)書き俳句などで俳句表現を追求。また「詩学」で長く俳壇時評を務めた。ほか「上毛ジュニア俳壇」選者、全国学生俳句大会審査員などを務めた。上毛ジュニア俳壇では、桂夏丸、外山一機、三木悠莉を見出した。現在、上毛俳壇(上毛新聞)選者[1]、口語詩句(佐々木泰樹育英会)選考委員。群馬県文学会議副会長。
主な著書
編集- 第1句集「黄昏の薔薇」(静地社、1984年)
- 第2句集「銅の時代」(牧羊社、1985年)
- 第3句集「銀の蝉」(ふらんす堂、1994年)
- 第4句集「風の國」(ふらんす堂、2004年)
- 第5句集「はなのの絵本りょうの空」(風の花冠文庫、2013年)
- 第6句集「ことのはひらひら」(ふらんす堂、2015年)
- 第7句集「雪中父母」(風の花冠文庫、2015年)
- 第8句集「動詞」(現代俳句協会、2017年)
- 第9句集「百句控帖」(現代俳句協会、2021年、第77回現代俳句協会賞受賞[3] )
- 第1評論集「船長の行方」(書肆麒麟、1998年)
- 第2評論集「群馬の俳句と俳句の群馬」(みやま文庫、2004年)
- 第3評論集「俳句・彼方への現在」(詩学社、2005年)
- 第4評論集「俳句此岸」(風の花冠文庫、2009年)
主な編著
編集- 「群馬文学全集」(第3巻・第13巻)群馬県立土屋文明記念文学館、1999年・2002年
- 「俳句詞華集 多行形式百句」 風の花冠文庫 2019年
脚注
編集- ^ a b c d e f g “林 桂 GHOC 現代俳句オープンカレッジ講師”. 現代俳句協会. 2022年5月6日閲覧。
- ^ 第77回現代俳句協会賞決定のお知らせ
- ^ 現代俳句協会、第77回現代俳句協会賞受賞者紹介
参考文献
編集外部リンク
編集- 風の冠文庫 林桂の俳句サイト
- 鬣TATEGAMIホームページ
- 「日常に俳句を浮かべる」(「詩客」掲載作品)
- 現代俳句人名事典における林桂の俳句(現代俳句協会)
- 林桂の句の鑑賞(増殖する俳句歳時記)