林屋永吉
日本の外交官、スペイン学者
人物
編集京都府宇治市出身。林屋辰三郎の実弟。大阪外国語学校(現・大阪大学外国語学部)スペイン語学科を卒業後、外務省留学生としてスペイン・サラマンカ大学で学んだ。後に駐ボリビア大使、駐スペイン大使を務めた。マヤ文明「マヤ神話ポポル・ヴフ」(中央公論社)や<大航海時代叢書:岩波書店>の訳者の一員でもあった。メキシコのノーベル文学賞作家オクタビオ・パスと交友があり、松尾芭蕉「おくのほそ道」をスペイン語に共訳した[1]。レアル・アカデミア・エスパニョーラの準会員(correspondientes)である。
翻訳
編集- 『ポポル・ヴフ マヤ文明の古代文書』アドリアン・レシーノス 校註 中央公論社 1961、中公文庫で度々再刊
- 『コロンブス航海誌』クリストーバル・コロン 岩波文庫 1977.9
- 増補新版「コロンブス 全航海の報告」岩波文庫 2011.2
- 『たことサボテン メキシコ』アリン・ピーターソン文 エラクリオ・ラミーレス絵 「世界の民族絵本集」河出書房新社 1994.6
- 『タバカレラ スペインたばこ専売史 1636-1998』フランシスコ・コミン・コミン, パブロ・マーティン・アセニャ編 監修 たばこ総合研究センター訳 山愛書院 2005.8
脚注
編集- ^ a b “林屋永吉・元駐スペイン特命全権大使 | New Spanish Books JP”. www.newspanishbooks.jp. 2021年2月8日閲覧。