松村恵司
日本の考古学者
松村 恵司(まつむら けいじ、1950年〈昭和25年〉7月2日[1] - )は、日本の考古学者。元国立文化財機構理事長。
人物情報 | |
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生誕 |
1950年7月2日(74歳)[1] 日本・山梨県甲府市[1] |
国籍 | 日本 |
出身校 | 明治大学[1] |
学問 | |
研究分野 |
考古学[2] 先史考古学[2] |
主な業績 | 日本最古の鋳造貨幣である富本銭の発見[2][3] |
主な受賞歴 | 駿台史学会賞(1974年)[4] |
来歴
編集1950年7月2日、山梨県甲府市で生まれる[1]。明治大学文学部史学地理学科考古学専攻を経て、1977年、明治大学大学院文学研究科修士課程を修了し、同年、奈良国立文化財研究所へ入所[1]。古代律令国家形成期の考古学的研究を専門とし[3]、2000年には飛鳥池工房遺跡において日本最古の鋳造貨幣である富本銭を発見[1][3]。この発見に関して松村は「飛鳥時代、当時の天武天皇が流通貨幣として発行したことを裏付ける発掘成果だった」と述懐している[5]。また、2006年から2007年にかけては「高松塚古墳壁画」保存への石室解体事業の発掘調査を担った[1]。
奈良文化財研究所都城発掘調査部長、文化庁文化財鑑査官などを歴任し、2011年3月に文化庁を定年退職[1]。その後、奈良文化財研究所客員研究員、帝塚山大学大学院非常勤講師を務め、同年10月、国立文化財機構理事兼奈良文化財研究所長に就任[1]。
2017年4月1日、国立文化財機構理事長に就任[6]。2021年3月31日、奈良文化財研究所長を退任[7]。また、島谷弘幸新理事長の就任[8]に伴い、国立文化財機構理事長を退任。
年譜
編集- 1969年(昭和44年)- 明治大学文学部史学地理学科考古学専攻入学[1]
- 1977年(昭和52年)-
- 1987年(昭和62年)- 文化庁記念物課文化財調査官[1]
- 1995年(平成7年)4月 - 奈良国立文化財研究所飛鳥藤原宮跡発掘調査部考古第二調査室長[1]
- 2001年(平成13年)4月 - 独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所飛鳥藤原宮跡発掘調査部考古第二調査室長[1]
- 2007年(平成19年)
- 4月 - 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所都城発掘調査部考古第一研究室長[1]
- 京都大学大学院人間環境学科客員教授[1]
- 2008年(平成20年)4月 - 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所都城発掘調査部長[1]
- 2009年(平成21年)- 文化庁文化財鑑査官[1]
- 2011年(平成23年)
- 2017年(平成29年)4月 - 国立文化財機構理事長[6]
脚注
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 明治大学『ここに生きる 松村恵司さん』(PDF) 56巻〈広報誌「明治」〉、2012年10月、66-67頁 。2021年11月16日閲覧。
- ^ a b c “松村恵司”. 科学研究費助成事業データベース. 国立情報学研究所. 2021年11月16日閲覧。
- ^ a b c “経済けん引の歴史、もっと自信を 松村恵司さん 関西のミカタ 奈良文化財研究所長”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2021年2月24日) 2021年11月16日閲覧。
- ^ “松村恵司”. researchmap. 科学技術振興機構. 2021年11月16日閲覧。
- ^ “【萌える日本史講座】飛鳥時代の仮想通貨? 国内最古の「富本銭」は国づくりの根幹だった”. 産経ニュース (産業経済新聞社). (2018年2月16日) 2021年11月16日閲覧。
- ^ a b 『経歴等の公表』(PDF)(プレスリリース)国立文化財機構、2017年10月1日 。2021年11月16日閲覧。
- ^ “奈文研所長に本中真氏”. 産経ニュース (産業経済新聞社). (2021年3月24日) 2021年11月16日閲覧。
- ^ “独立行政法人国立文化財機構(令和3年4月1日任命分)”. 文部科学省. 2021年11月16日閲覧。
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