松本久史
日本の神道学者、歴史学者
松本 久史(まつもと ひさし、1967年 - )は、日本の神道学者、歴史学者。國學院大學教授。國學院大學研究開発推進機構・研究開発推進センター長、校史・学術資産研究センター長[1]。専門は、近世・近代神道史、国学史。学位は博士(神道学)。
松本 久史 | |
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生誕 |
1967年(56 - 57歳) 栃木県 |
国籍 | 日本 |
研究分野 |
歴史学 神道学 |
研究機関 | 國學院大學 |
出身校 | 國學院大學 |
主な業績 | 荷田春満の研究 |
影響を 受けた人物 |
上田賢治 阪本是丸 |
主な受賞歴 | 神道宗教学会賞(2007年) |
プロジェクト:人物伝 |
経歴
編集國學院大學大学院博士課程単位取得満期退学後、2002年(平成14年)10月より國學院大學に着任[2]。
2006年(平成18年)3月、「荷田春満の国学と神道史」で國學院大学より博士(神道学)の学位を取得、学位授与番号は文乙第216号[2]。
國學院大學日本文化研究所助手、同専任講師を経て、2010年(平成22年)より國學院大學神道文化学部准教授[3]。2017年(平成29年)より同教授。
2021年(令和3年)、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議・第6回ヒアリングで意見陳述を行った[4]。
人物
編集- 「国学」について、「後世の文献や外国の思想に依拠せず日本古典の文献実証を行うことを通じて日本の古代文化を解明しようとする学問」と定義した上で、国学は幕藩体制と密接な結びつきをもって展開していったことを指摘し、国学を倒幕論や尊皇攘夷思想と同一視することを短絡的な理解と指摘した[6]。また、国学を国家主義イデオロギーの泉源とする見方に対しても、昭和戦前・戦中期のイデオロギー書に国学者の著述や思想が援用されたことによる一面的な理解であると指摘した[6]。さらに、国学には医学や農学、天文学などの自然科学的分野も含まれていたとして、国学を「総合的な人文学」と規定することも正確ではない理解と指摘している[6]。
著書
編集- 『新編荷田春満全集』第1・3・12巻(校注)(おうふう、2004、2005、2010)
- 『荷田春満の国学と神道史』(弘文堂、2005)
- 『プレステップ神道学』(共著)(弘文堂、2011)
- 『神話のおへそ 『古語拾遺』編』(扶桑社、2015)
- 『歴史で読む国学』(編著)(ぺりかん社、2022)
脚注
編集- ^ “令和5年度 國學院大學 研究開発推進機構 人事一覧”. 國學院大學. 2023年6月19日閲覧。
- ^ a b “松本 久史(神道文化学部 神道文化学科) | 國學院大學|K-ReaD”. 國學院大學. 2022年9月21日閲覧。
- ^ 塚田穂高・鈴木聡子編『國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所年報』國學院大學研究開発推進機構(2016)48頁
- ^ “第6回「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議議事次第”. 2022年9月21日閲覧。
- ^ 2023年5月4日のツイート 2023年5月5日閲覧。
- ^ a b c 國學院大學日本文化研究所編『歴史で読む国学』ぺりかん社(2022)1-2頁
- ^ 松本久史「『創学校啓』の近現代研究史ー偽造説をめぐってー」(根岸茂夫編『荷田春満の人的ネットワークと学統』國學院大学文学部(2015)所収)
外部リンク
編集- 松本久史 (@matukyu1967) - X(旧Twitter)
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