東京製鐵
東京製鐵株式会社(とうきょうせいてつ)は東京都千代田区に本社を置く日本の鉄鋼メーカー。国内最大手の電炉メーカーである。JPX日経インデックス400、JPXプライム150指数構成銘柄の一つ。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | 東鉄、とうてつ |
本社所在地 |
日本 〒100-0013 東京都千代田区霞が関三丁目7番1号 |
設立 | 1934年(昭和9年)11月23日 |
業種 | 鉄鋼 |
法人番号 | 8010001008819 |
事業内容 |
建材(条鋼、棒鋼など) 鋼板(コイル、圧延鋼板など) |
代表者 | 奈良暢明(代表取締役社長) |
資本金 | 308億94百万円 |
発行済株式総数 | 155,064,249株 |
売上高 |
単独:3,612億4,500万円 (2023年3月期) |
営業利益 |
単独:380億6,300万円 (2023年3月期) |
純利益 |
単独:308億4,800万円 (2023年3月期) |
純資産 |
単独:1,792億5,400万円 (2023年3月31日現在) |
総資産 |
単独:2,709億7,500万円 (2023年3月31日現在) |
従業員数 |
単独:1,028人 (2022年3月現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
TOS 13.13% 池谷科学技術振興財団 9.28% 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 5.31% 池谷とし子 3.30% 池谷正成 3.28% (2018年9月30日現在[1]) |
外部リンク | http://www.tokyosteel.co.jp/ |
概要
編集東京製鐵は日本の電炉メーカー最大手。無借金経営を行っており、日本の鉄鋼メーカー全体で見ても高い売上高経常利益率(ROS)であるなど良好な財務体質である。原材料が鉄スクラップであるため、業績も鉄スクラップの市況に影響されることが多い。主力のH形鋼で国内トップシェアを誇る。また電炉メーカーでありながら、ホットコイル(熱延広幅帯鋼)や酸洗コイル・メッキコイル(表面処理鋼板)、厚板など日本製鉄(旧 新日鐵住金)やJFEスチールに代表される高炉メーカーの得意分野への進出も目立つ。
経営
編集池谷太郎が創業し、東京製鐵を国内最大の電炉メーカーに育て上げる。1975年に太郎の長男、池谷正成が社長職を継ぎ、高炉メーカーとのH形鋼戦争、ホットコイルへの進出など果敢な経営で、東京製鐵の地位を不動のものとした。創業家の池谷家や関連財団が株式の約30%を保有するオーナー色の強い企業だったが、2007年に一族出身でない西本利一、2023年より奈良暢明が社長に就任した。
工場
編集事業所
編集沿革
編集- 1934年 - 東京製鐵創業。
- 1953年 - 東亜鋼管工業を合併。
- 1960年 - 岡山県倉敷市に岡山工場建設着工。
- 1962年 - 岡山工場操業開始。
- 1969年 - 土佐電気製鋼所より同社高知工場を譲渡(以後東京製鐵高知工場として操業)。
- 1971年 - 大丸製鋼を合併、以後東京製鐵九州工場として操業。
- 1974年 - 本社を足立区から千代田区に移転。
- 1975年 - 土佐電気製鋼所を合併。
- 1976年 - 東証一部、大証一部に上場。
- 1978年 - 江戸川工場閉鎖。
- 1986年 - 千住工場閉鎖。
- 1987年 - 高知工場閉鎖。
- 1991年 - ホットコイルの生産開始。
- 1994年 - 栃木県宇都宮市に宇都宮工場建設着手。
- 1995年 - 宇都宮工場操業開始。
- 2005年 - 愛知県田原市で新工場用地を取得。
- 2009年11月 - 田原工場操業開始。
- 2012年4月 - 高松工場生産停止、高松鉄鋼センター開設。
- 2017年6月 - 長期環境ビジョン「Tokyo Steel Eco Vision 2050」発表。
- 2021年7月 ‐ 国内4工場での太陽光発電設備完成。
- 2022年6月 - 名古屋サテライトヤード開設。
テレビ番組
編集- 日経スペシャル ガイアの夜明け シリーズ「進化するリサイクル」第2弾 くず鉄が世界を駆ける(2009年12月1日、テレビ東京)[2]。- 愛知県の新工場での「薄板」の本格生産を取材。
脚注
編集- ^ 四半期報告書(第105期第2四半期)
- ^ シリーズ「進化するリサイクル」第2弾 くず鉄が世界を駆ける - テレビ東京 2009年12月1日