本町 (横手市)
本町(もとまち)は、秋田県横手市の町。郵便番号は013-0018[2]。人口は246人、世帯数は109世帯(2020年10月1日現在)[1]。
本町 | |
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北緯39度19分14.22秒 東経140度33分55.64秒 / 北緯39.3206167度 東経140.5654556度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 秋田県 |
市町村 | 横手市 |
地域 | 横手地域 |
人口 | |
• 合計 | 246人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
013-0018[2] |
市外局番 | 0182[3] |
ナンバープレート | 秋田 |
地理
編集横手地域の中央部に位置し[4]、北東で城西町、東で根岸町、西で二葉町、南で蛇の崎町・大町と隣接する。
南東の境を横手川が西に流れ、秋田県道272号御所野安田線の旧線(旧国道13号)が町の中心部を南北に通っている[4]。旧県道沿いには1980年時点では商店が立ち並び、横手川以北の商業地域であり、住宅も広がっている[4]。南東部の市道(後述する#都市計画道路)沿いには官公署が多く、横手中央地区交流センター、横手法務合同庁舎が立地するほか、横手幼児園も所在する[4]。
歴史
編集横手川右岸の朝倉山(通称・お城山)に位置した横手城[5]の城下町として栄えた地域で、現在も横手市の中心市街地の一角を成している[6]。現在の本町は横手川の左岸、武士が住む「内町」に当たる地域の北部(通称・下内町[7])に位置しており[8][9]、江戸時代頃から城下町として形成されていった[10]。
この時代における本町とは、現在の横手市本町・蛇の崎町・城西町・幸町を含む地域で、おおむね旧蛇の崎橋から続く羽州街道を北へ折れた道路沿いの町であるが[11]、本町が指す地域には史料によって差がある[12]。現在の本町に当たる地域は表町とも呼ばれ、その西側に並行する町として現在は二葉町に当たる地域が裏町と呼ばれていた[11]。享保13年(1728年)の横手絵図[13](以下、享保図)において、表町通りは幅9.1m(5間)、裏町通りは幅7.3m(4間)、裏町のさらに裏西の川端通りは幅8.2m(4間半)との記載があり[14]、表町通りの幅が最も広く、格の高い本通りとして設計されていた[15]。
当時、足軽を支配していた高屋五左衛門の家があり[16]、その地には明治・大正期に平鹿郡役所が置かれ、その後は税務署、横手幼児園などが置かれている[17]。
住居表示
編集住居表示に関する法律が施行された1962年5月10日以降、旧横手市内においても住居表示が進み、1965年より第一次から第五次にかけて実施された[18]。本地域は第一次地区として1965年4月1日に実施され、現行の本町はここで誕生した[19]。
実施後 | 実施年月日 | 実施前 | 備考 |
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本町 | 昭和40年4月1日 | 本町(一部) もとまち |
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下根岸町(一部) しもねぎしまち |
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横町(一部) よこまち |
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根岸下丁(一部) ねぎししもちょう |
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裏町(一部) うらまち |
都市計画道路
編集町内には、市立横手病院や横手幼児園の前を通り、県道272号の旧線(旧国道13号でもある)を超えて県道272号の新道に至り、最終的には同市八幡の国道13号へ接続する予定[20]の都市計画道路「八幡根岸線(やわたねぎしせん)」が存在する[21]。
この道路は国道107号の地域振興局入口交差点(北緯39度18分19.25秒 東経140度34分30.93秒)から北上線を超える前郷跨線橋、愛宕大橋、横手南小学校前などを経由して当町に至るものだが[22]、市立横手病院を過ぎたあたりから道路が極端に狭くなり、自動車の通行(特に冬期)、近隣の横手幼児園や横手城南高等学校の通園・通学路として大変不便な状態にあった[23]。市立横手病院を過ぎる前までの道路は漸進的に道路整備が進められてきたが、本区間は多くの民家の移転を伴うため、工事が進んでいなかった[23]。
本区間については2023年頃から民家の移転等の工事が始まり[21]、道路敷設工事が行われることになったが、工事の過程で埋蔵文化財が発見されたことにより、予定より1年遅れての開通が予定されている[16]。2023年夏に秋田県埋蔵文化財センターが試掘したところ、縄文土器や江戸時代の陶磁器、柱穴などが発見され、一体が「本町遺跡」と命名された[16]。
世帯数と人口
編集2020年(令和2年)10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
本町 | 109世帯 | 246人 |
人口の推移
編集以下は国勢調査による1995年(平成7年)以降の人口の推移。
年 | 人口 |
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1995年(平成7年)[24] | 569
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2000年(平成12年)[25] | 477
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2005年(平成17年)[26] | 401
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2010年(平成22年)[27] | 352
|
2015年(平成27年)[28] | 285
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2020年(令和2年)[1] | 246
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小・中学校の学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[29]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
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全域 | 横手市立朝倉小学校 | 横手市立横手北中学校 |
交通
編集鉄道
編集町内に駅はない。最寄り駅は駅前町にあるJR東日本奥羽本線・北上線の横手駅。
バス
編集- 横手市循環バス、上台線、横手・大曲線
- 本町
道路
編集施設
編集- 横手中央地区交流センター(旧横手中央公民館・横手市女性センター)
- 横手法務合同庁舎
- 自衛隊秋田地方協力本部 横手地域事務所
- 秋田地方検察庁横手支部 横手区検察庁
- 横手幼児園
-
横手法務合同庁舎
参考文献
編集- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典5 秋田県』角川書店、1980年。
- 平凡社 編『秋田県の地名 日本歴史地名大系5』平凡社、1980年。
- 横手市史編さん委員会『横手市史 昭和編』横手市、1981年。
- 横手市 編『横手市史 通史編 近世』横手市、2010年。
- 横手郷土史研究会『横手郷土史資料 第九十八号』横手郷土史研究会、2024年。
脚注
編集- ^ a b c d “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat)”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年3月22日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2022年3月24日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2022年3月21日閲覧。
- ^ a b c d 角川日本地名大辞典編纂 1980, p. 794.
- ^ 平凡社 1980, p. 229.
- ^ 平凡社 1980, p. 227.
- ^ 横手市 2010, p. 654.
- ^ 角川日本地名大辞典編纂 1980, p. 645.
- ^ 平凡社 1980, p. 688.
- ^ 横手市 2010, p. 116.
- ^ a b 平凡社 1980, p. 234.
- ^ 横手市 2010, p. 184.
- ^ 横手市 2010, p. 118.
- ^ 横手市 2010, p. 127.
- ^ 横手市 2010, p. 183.
- ^ a b c 横手郷土史研究 2024, p. 46.
- ^ 横手郷土史研究 2024, p. 47.
- ^ 横手市史編さん 1981, p. 789.
- ^ 横手市史編さん 1981, p. 797.
- ^ “都市計画道路 八幡根岸線(根岸町)街路事業”. 美の国あきたネット. 秋田県. 2024年8月25日閲覧。
- ^ a b 横手郷土史研究 2024, p. 39.
- ^ 横手郷土史研究 2024, pp. 39–40.
- ^ a b 横手郷土史研究 2024, p. 40.
- ^ “国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年5月9日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年5月9日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年5月9日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年5月9日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年5月9日閲覧。
- ^ “横手市立小中学校通学区域に関する規則”. 横手市. 2022年3月23日閲覧。