木竜皇博一
木竜皇 博一(きりゅうこう ひろかず、2002年10月31日 - )は、千葉県柏市出身で、立浪部屋所属の現役大相撲力士。本名は坂本 博一(さかもと ひろかず)。身長177cm。体重135kg。最高位は西十両12枚目(2024年9月場所)。
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基礎情報 | ||||
四股名 | 木竜皇 | |||
本名 | 坂本 博一 | |||
愛称 | ヒロカズ、ヒロくん | |||
生年月日 | 2002年10月31日(22歳) | |||
出身 |
千葉県柏市 (出生地は東京都墨田区) | |||
身長 | 177cm | |||
体重 | 135kg | |||
BMI | 43.09 | |||
所属部屋 | 立浪部屋 | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 東幕下2枚目 | |||
最高位 | 西十両12枚目 | |||
生涯戦歴 | 90勝58敗(21場所) | |||
優勝 | 幕下優勝1回 | |||
データ | ||||
初土俵 | 2021年5月場所 | |||
趣味 | 銭湯 | |||
備考 | ||||
2024年10月28日現在 |
来歴
編集元幕内・時津海の長男で、墨田区立両国小学校1年時から埼玉県の草加相撲練修会で相撲を始めた[1]。小学校2年時と4年時に白鵬杯で優勝、5年時にわんぱく相撲全国大会2位の実績を残した[1]。小学校卒業後は寮生活を送り[2]、柏市立柏第二中学校では3年時に全国中学校相撲選手権大会と全国少年相撲選手権大会で団体優勝を経験した[1]。中学校卒業後は青森県立三本木農業高等学校に進学し、相撲部の主将を務めた[3]。
高校卒業後は父が師匠を務める時津風部屋に入門する予定であったが、父の時津海こと16代時津風は自身が起こした不祥事が原因で博一が高校を卒業する直前の2021年2月22日付で日本相撲協会を退職した[3][2]。この事態を受けて博一は時津風部屋に入門するべきか再考することになり、結果としては、入門先を立浪部屋に変更した上で2021年5月場所で初土俵を踏むことになった[3]。なお、3歳年下の弟・正真(四股名:春雷)も同時に立浪部屋に入門したため、兄弟で入門同期ということになる[1]。初土俵を踏む直前に左足甲を骨折する不幸に見舞われたが、前相撲には1日だけ出場した[1]。
序ノ口の番付に名前が載った2021年7月場所は6勝1敗。翌9月場所は序二段に番付を上げて6勝1敗。続く11月場所からは三段目で相撲を取り、3場所後の2022年5月場所で幕下に昇進した。
2023年5月場所では13日目(7番相撲)に大翔丸に勝利し幕下優勝[4]。7月場所は勝ち越せば関取昇進が望める地位であったが、6番相撲で敗れて3勝4敗となり関取昇進を逃した。翌9月場所は3勝3敗で迎えた7番目の相撲で十両の土俵に上がったが、志摩ノ海に敗れて3勝4敗と負け越した。11月場所で幕下15枚目以内で初めて勝ち越した。2024年5月場所は東幕下3枚目の地位で5勝2敗となり、7番相撲終了時点で「新十両濃厚」と報じられたものの[5]、他力士の成績との兼ね合いもあり、場所後の5月29日に開催された番付編成会議において昇進とはならなかった。7月場所では勝ち越せば関取昇進が濃厚な西幕下筆頭の地位を与えられ、6番相撲で5勝目を挙げた時点で「新十両確実」と報じられ[6]、場所後の同月31日の番付編成会議で新十両昇進が決定した[7]。9月場所は14日目に10敗目を喫し、この時点で十両残留が絶望的となり、1場所で幕下に逆戻りすることとなった。11月場所前の11月1日には十両復帰を目指して幕下以下を相手に31番の申し合いの猛稽古を行い「まずは十両に戻って、幕内、三役と飛躍の年にしたいです」と22歳の抱負を語った[8]。
人物・エピソード
編集- 2024年1月11日、弟弟子の序二段・煌貴龍と入浴施設を訪れていた際、心肺停止状態の87歳男性を発見し、救命処置を実施した。同年2月16日、東京消防庁から煌貴龍とともに感謝状を贈られ、立浪部屋で表彰された際「なかなかいただけるものではないので、日本相撲協会の一員として自覚を持ち、みんなに愛される力士になりたいです」と語った[9]。
- 自身の父の子飼いの弟子であった時津風部屋の元大関・正代のことは幼少期に「正代兄ちゃん」と慕っていた。新十両昇進時には土俵上での恩返しを誓った[10]。
- 協会公式プロフィールによると、趣味は銭湯、ギター。好物はヨーグルト、好きなYouTuberはさらば青春の光、好きな映画は『タイタニック』[11]。
主な成績
編集2024年9月場所終了現在
通算成績
編集- 通算成績:90勝58敗(21場所)
各段優勝
編集- 幕下優勝:1回(2023年5月場所)
場所別成績
編集一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
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2021年 (令和3年) |
x | x | (前相撲) | 東序ノ口24枚目 6–1 |
東序二段49枚目 6–1 |
西三段目83枚目 5–2 |
2022年 (令和4年) |
西三段目48枚目 4–3 |
西三段目29枚目 6–1 |
西幕下47枚目 4–3 |
東幕下37枚目 5–2 |
西幕下22枚目 3–4 |
東幕下28枚目 5–2 |
2023年 (令和5年) |
西幕下17枚目 4–3 |
西幕下13枚目 2–5 |
西幕下26枚目 優勝 7–0 |
西幕下2枚目 3–4 |
西幕下5枚目 3–4 |
東幕下8枚目 4–3 |
2024年 (令和6年) |
東幕下5枚目 3–4 |
西幕下8枚目 5–2 |
東幕下3枚目 5–2 |
西幕下筆頭 6–1 |
西十両12枚目 4–11 |
東幕下2枚目 – |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
改名歴
編集- 木竜皇 博一(きりゅうこう ひろかず)2021年5月場所 -
脚注
編集- ^ a b c d e 「全新弟子名鑑」『相撲』2021年6月号、ベースボール・マガジン社、92頁。
- ^ a b 「時津風部屋が親の不始末で逃した大魚 兄弟揃って立浪部屋」『日刊ゲンダイ』2021年4月30日。2022年12月6日閲覧。
- ^ a b c 「先代時津風親方の長男が立浪部屋入門へ、父退職で時津風部屋入りを再考」『日刊スポーツ』2021年4月14日。2022年12月6日閲覧。
- ^ “時津海ジュニア木竜皇が幕下初優勝「宇良関ぐらい、強くなれるよう頑張りたい」”. 日刊スポーツ (日刊スポーツNEWS). (2023年5月26日) 2023年5月26日閲覧。
- ^ 実藤健一. “東幕下3枚目の木竜皇、新十両昇進濃厚「空けてます」名古屋場所の番付編成会議で吉報待つ - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年7月28日閲覧。
- ^ “木竜皇が新十両確実5勝目に涙 元時津海の父と親子二代関取誕生へ「いろんな人にお世話になった。ちょっとでも恩返しができたかな」/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2024年7月28日). 2024年7月28日閲覧。
- ^ sumokyokaiの2024年7月31日9時38分(JST)のツイート- X(旧Twitter)
- ^ 幕下・木竜皇、十両復帰へ31番の猛稽古 前日に22歳の誕生日 「幕内、三役と飛躍の年にしたい」と抱負を語る 2024年11月1日 23時0分スポーツ報知 (2024年11月2日閲覧)
- ^ "銭湯で人命救助の幕下・木竜皇らに東京消防庁から感謝状「なかなかいただけるものではない」". スポーツ報知. 報知新聞社. 16 February 2024. 2024年5月30日閲覧。
- ^ “先代時津風親方の長男・木竜皇が新十両昇進 幼少期に交流の元大関『正代兄ちゃん』と対戦で恩返し【大相撲】:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2024年8月25日閲覧。
- ^ 木竜皇 博一 - 力士プロフィール 日本相撲協会 (2024年9月19日閲覧)
関連項目
編集外部リンク
編集- 木竜皇 博一 - 日本相撲協会