望田 幸男(もちだ ゆきお、1931年5月30日[1] - 2023年1月6日)は、日本歴史学者同志社大学名誉教授。専門はドイツ近現代史。

人物・来歴

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山梨県甲府市生まれ。1974年京都大学大学院文学研究科博士課程修了、「近代ドイツの政治構造 :プロイセン憲法紛争史研究」で文学博士。同志社大学助教授、教授。2002年定年、名誉教授[2]

非核の政府を求める会・京都 代表世話人を務めるなど、市民運動にも携わった。

主要著作

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単著

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  • 『比較近代史の論理―日本とドイツ』(ミネルヴァ書房、1970年)
  • 『近代ドイツの政治構造―プロイセン憲法紛争史研究』(ミネルヴァ書房、1972年)
  • 『軍国主義の歴史〈4〉1918年以後の軍国主義化』(福村出版、1974年)
  • 『ドイツ統一戦争―ビスマルクとモルトケ』(教育社、1979年)
  • 『軍服を着る市民たち―ドイツ軍国主義の社会史』(有斐閣、1983年)ISBN 9784641023789
  • 『ふたつの近代―ドイツと日本はどう違うか』(朝日選書、1988年)ISBN 9784022594679
  • 『ナチス追及―ドイツの戦後』(講談社現代新書、1990年)ISBN 9784061490154
  • 『ネオナチのドイツを読む』(新日本出版社、1994年)ISBN 9784406022668
  • 『戦争責任と戦後責任―祖父の罪を孫が償うのか』(かもがわ出版、1994年)ISBN 9784876991624
  • 『ドイツ・エリート養成の社会史―ギムナジウムとアビトゥーアの世界』(ミネルヴァ書房、1998年)ISBN 9784623029143
  • 『ドイツの歴史と文化の旅―歴史家の手作りツアー体験記』(新日本出版社、2001年)ISBN 9784623034888
  • 『ナチスの国の過去と現在―ドイツの鏡に映る日本』(新日本出版社、2004年)ISBN 9784406030489
  • 『二つの戦後・二つの近代:日本とドイツ』(ミネルヴァ書房、2009年)
  • 『グローバルに考え、ローカルに行動する あるドイツ現代史家の社会運動体験記』文理閣, 2013.11
  • 『ドイツ史学徒が歩んだ戦後と史学史的追想』本の泉社, 2020.1

共著

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  • (天野真宏)『軍国主義の歴史〈1〉封建騎士団から大衆軍隊へ』(福村出版、1973年)
  • (天野真宏)『軍国主義の歴史〈2〉大衆軍隊の発展と軍国主義化』(福村出版、1973年)
  • (田村栄子)『ハーケンクロイツに生きる若きエリートたち―青年・学校・ナチズム』(有斐閣、1990年)ISBN 9784641181311
  • 末川清・芝井敬司)『新しい史学概論』(松頼社、1991年、新装版:昭和堂、2002年)ISBN 4812202221
  • 粟屋憲太郎三島憲一田中宏・広渡清吾・山口定)『戦争責任・戦後責任―日本とドイツはどう違うか』(朝日選書、1994年)ISBN 9784022596062
  • (飯田収治・野田宣雄・中村幹雄)『ドイツ現代政治史―名望家政治から大衆民主主義へ』(ミネルヴァ書房、1996年)ISBN 9784623026517
  • (田中則夫・杉本昭七・藤岡惇・大西広浅井基文)『国際平和と「日本の道」―東アジア共同体と憲法九条』(昭和堂、2007年)ISBN 9784812207550

編著

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  • 『国際比較 近代中等教育の構造と機能』(名古屋大学出版会、1990年)
  • 『近代ドイツ「資格社会」の制度と機能』(名古屋大学出版会、1995年)
  • 『西洋の歴史基本用語集 近現代編』(ミネルヴァ書房、2003年)ISBN 9784623035779
  • 『近代ドイツ=資格社会の展開』(名古屋大学出版会、2003年)ISBN 9784815804572
  • 『近代日本とドイツ―比較と関係の歴史学』(ミネルヴァ書房、2007年)ISBN 9784623037476

共編著

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翻訳

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  • D. ブラックボーン、J. イリー『現代歴史叙述の神話 ―― ドイツとイギリス』(晃洋書房、1983年)ISBN 9784771002432
  • (隈本泰弘・田村栄子・川越修・竹中亨・堤正史)M. クラウル『ドイツ・ギムナジウム200年史―エリート養成の社会史』(ミネルヴァ書房、1986年)ISBN 9784623016617
  • (黒田多美子・對馬達男)R. ベリング『歴史のなかの教師たち―ドイツ教員社会史』(ミネルヴァ書房、1987年)ISBN 9784623017621
  • (若原憲和)リチャード・J・エヴァンズ『ヴィルヘルム時代のドイツ―「下から」の社会史』(晃洋書房、1988年)ISBN 9784771003934
  • (奥田隆男・八田恭昌)ウルリヒ・リンゼ『ワイマル共和国の予言者たち―ヒトラーへの伏流』(ミネルヴァ書房、1989年)ISBN 9784623019519
  • デートレフ・K. ミュラー、ブライアン・サイモン、フリッツ・リンガー編『国際セミナー 現代教育システムの形成―構造変動と社会的再生産 1870‐1920』(晃洋書房、1989年)ISBN 9784771004399
  • G. クノップ、E. クーン『ドイツ統一―夢と現実』(晃洋書房、1991年)ISBN 9784771005341
  • (工藤章男・川越修・小林聡人)D. ブラックボーン、R.J. エヴァンズ、G. イリー『イギリス社会史派のドイツ史論』(晃洋書房、1992年)ISBN 978-4771005938
  • アルフレート・ファークツ『ミリタリズムの歴史―文民と軍人』(ミネルヴァ書房、1994年)ISBN 9784571310096
  • (監訳)ペーター・ルントグレーン『ドイツ学校社会史概観』(晃洋書房、1995年)
  • (原田一美・井上茂子)ラウル・ヒルバーグ『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅』上下(柏書房、1997年)
  • (橋本伸也・安原義仁)コンラート・ヤーラオシュ『高等教育の変貌1860‐1930―拡張・多様化・機会開放・専門職化』(昭和堂、2000年)ISBN 9784812200292
  • (中岡俊介・田野大輔)エリック・リーヴィー『第三帝国の音楽』(名古屋大学出版会、2000年)ISBN 9784815803971
  • (監訳)ユルゲン・コッカ編『国際比較・近代ドイツの市民―心性・文化・政治』(ミネルヴァ書房、2000年)ISBN 9784623031559
  • (監訳)ダニエル・J・ゴールドハーゲン『普通のドイツ人とホロコースト ― ヒトラーの自発的死刑執行人たち』(ミネルヴァ書房、2007年)ISBN 9784623039340
  • (山田史郎と監訳)T.C.W. ブランニング編『オックスフォードヨーロッパ近代史』(ミネルヴァ書房、2009年)

脚注

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  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ 望田幸男先生 退職記念論文集 文化学年報 51, 1-267,1〜17,巻頭18p,肖像巻頭1枚, 2002-03