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有明 (春雨型駆逐艦)

春雨型駆逐艦

有明（ありあけ）は、大日本帝国海軍の駆逐艦で、春雨型駆逐艦の5番艦である。同名艦に初春型駆逐艦の「有明」があるため、こちらは「有明 (初代)」や「有明I」などと表記される。

有明（初代）
基本情報
建造所 横須賀造船廠
運用者  大日本帝国海軍
艦種

駆逐艦（1905年12月12日）[1]
三等駆逐艦（1912年8月28日）[1]

特務艇、二等掃海艇（1924年12月1日）[1]
級名 春雨型駆逐艦
艦歴
計画 第二期拡張計画[2](1903年度[1])
起工 1904年7月30日[1]
進水 1904年12月17日[1]
就役 1905年3月24日[1]
最期 1911年11月24日（擱座沈没）[1]
除籍 1924年12月1日[1]
除籍後 1925年4月10日（廃船）[1]
移管 1925年11月12日（内務省）[1]
要目
常備排水量 375トン[3]
長さ 69.2m[3]
幅 6.6m[3]
吃水 1.8 m[3]
機関 直立式4気筒三連成レシプロ蒸気機械2基2軸[3]
ボイラー 艦本式水管缶（石炭専焼）4基[3]
出力 6,000馬力[3]
速力 29ノット[3]
燃料 石炭：100トン[3]
航続距離 10ノットで1,200海里[3]
乗員 62人[4]
兵装 7.6cm単装砲2基[3]
57mm単装砲4基[3]
45cm魚雷発射管単装2基[3]
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艦歴

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1905年3月24日、横須賀造船廠で竣工し、軍艦に編入され駆逐艦に類別[5]。

日本海海戦では第1艦隊第1駆逐隊に所属して参加[6]。その後、樺太の戦いにも参加した[5]。

1924年12月1日、除籍。翌年4月10日、廃船認許。同年11月12日、内務省に移管、東京水上警察署取締船となる[5]。ただし大きな船体と起動に手間どる蒸気機関を持て余し、船齢20年以上という老朽船だったこともあって、わずか1年で廃船になった。なお2008年現在に至るも、同船は警察用船舶としては最大の記録を維持している[7]。

艦長

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※『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。

艦長
駆逐艦長

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 『日本海軍史』第7巻、288頁。
  2. ^ #海軍制度沿革8(1971)p.9、明治二十九年
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 『世界の艦船増刊第107集 日本駆逐艦史』28頁。
  4. ^ 『写真日本海軍全艦艇史』資料編「主要艦艇要目表」51頁。
  5. ^ a b c 『日本海軍史』第7巻、289頁。
  6. ^ 『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、272頁。
  7. ^ 小林 2008.
  8. ^ 『官報』第2199号、大正8年12月2日。
  9. ^ a b 『官報』第2349号、大正9年6月2日。
  10. ^ 『官報』第2784号、大正10年11月11日。
  11. ^ 『官報』第3102号、大正11年12月2日。
  12. ^ 『官報』第3513号、大正13年5月12日。

参考文献

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  • 『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料編、KKベストセラーズ、1994年。
  • 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
  • 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、光人社、2003年。
  • 『世界の艦船増刊第107集 日本駆逐艦史』海人社、2012年12月。
  • 小林, 義秀「港で働く船(第11回)警察艇」『世界の艦船』第698号、海人社、2008年11月、118-120頁。 

関連項目

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