月湖(げつこ、中国語:月湖Yuehu)、英語:Crescent Lake)は、中国浙江省寧波市の中心にある緑豊かな公園の人造湖寧波駅とバスターミナルから、近い距離にある。

月湖

唐の貞観10年に開鑿され、当初は町の西にあることから西湖と呼ばれていたが、元祐年間に現在の規模に整備され三日月に似た形状から、月湖と名付けられる。

月湖は公園として開放され、中国の5A級観光地(2018年認定)でもある[1]。湖の各所には史跡、記念碑、旧宅、レストランそして中学(浙江寧波第二中学)まである。月湖を北上すると、市のシンボルである寧波の鼓楼に至る。

  • 天一閣:月湖の西側に位置し、書庫の天一閣の前にある消火用の池は、月湖を水源としている。
  • 居士林:月湖の中之島にある道教寺院(道観)。
  • 関帝廟:居士林の東隣にある三国志の英雄関羽を祀る廟。
  • 清真寺:月湖の西側にあるイスラム寺院。基礎は北宋の時代に建築された建物。
  • 賀秘監祠:賀知章の旧宅。博物館として一般に開放。
  • 林宅:清の同治年間に林鐘喬の邸宅。邸宅の装飾としての彫刻に優れている。
  • 范宅:天一閣を作った范欽の兄である范庸の邸宅。万暦年間の建築様式を残す。現在は多数の店舗が入り、書画や骨董品を売っている。

脚注

編集
  1. ^ 浙江省宁波市天一阁·月湖景区”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月2日閲覧。

関連項目

編集

座標: 北緯29度52分10秒 東経121度32分22秒 / 北緯29.86944度 東経121.53944度 / 29.86944; 121.53944