時代行列

祭りの中で、各時代の扮装をして行う行列

時代行列(じだいぎょうれつ)とは、祭りの中で古墳時代から昭和初期までの時代考証に基づき、各時代の扮装を復元した上で行う行列であり、歴史まつり、武者行列、等の呼称で呼ばれることもある。

大正時代に愛知県で行われた時代行列(家康忠勝両公三百年祭)[1]

特に近代以降を発祥とする都市祭礼のなかで見られ、戦後に観光業振興のため地域の歴史的資源が着目されて創始された例が多い。地域住民を主体とする伝統的祭礼と異なり行政主導である事が多く、宗教的側面が薄く伝統的制約が少ないため集客を目的としたさまざまな趣向が凝らされて華やかなイベントとなる傾向にある。

時代行列の内容

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時代考証についてはかなりしっかりしているところがある一方で、かなりいいかげんなところも見受けられる。

古墳時代

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奈良時代

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平安時代

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初期

奈良時代と大きく違いはない。

中期

全員が平安装束を着用する。但し、若干簡略化される場合が多い。曲水の宴も参照。

後期

平家、そして源氏が台頭した時代、ということから男性は甲冑をまとう場合が多い。女性は中期と大きく変わらない。

鎌倉時代

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平安後期と大きく違いはない。

室町時代

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鎌倉時代と大きく違いはない。

安土桃山時代

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戦国時代でもあることから男性は武者行列として甲冑をまとう場合が多い。女性は姫役は平安時代と同様[注 1]、それ以外は男性同様に武装した姿の場合が多い。

江戸時代

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諸大名が国許(くにもと)と江戸を行き来する参勤交代の様相を再現した大名行列の形式をとる場合が多い。大名行列の象徴は毛槍挟箱を振って歩く奴行列であり、その所作は奴振りと呼ばれて人々を楽しませた。現在みられる時代行列においても、各地でその地域特有の伝統的な奴振りがみられる。また、役、腰元役、町人役、大道芸人役、等の女性や少年少女が登場する場合も多い。各種の日本髪を観察する絶好の機会。おいらん道中丸髷稚児髷も参照。

明治時代

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大正時代

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その他

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武将、大名、姫、等の役に芸能人が扮する場合も多い。

上記の行列の中に巫女稚児手古舞民謡舞踊御輿鼓笛隊バトンガールカラーガード等が入る場合も多い。

全国の時代行列

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※自治体名の後は登場する時代。

脚注

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注釈

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  1. ^ 但し本来は小袖に、小袖の打ち掛けとなる。

出典

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  1. ^ 『家康忠勝三百年祭記念写眞帖』家康忠勝三百年祭岡崎協賛會、1915年5月28日。

関連項目

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