日産・E型エンジンは、かつて日産自動車が製造していた直列4気筒SOHCエンジンである。

日産・E型エンジン(2代目)
E15S型エンジン(改良後)
生産拠点 日産自動車
製造期間 1981年2月 - 1990年6月
タイプ 直列4気筒SOHC8バルブ
排気量 1.3リットル
1.5リットル
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概要

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1981年に日産の小型FF車用のエンジンとして開発され、同社の2代目A型エンジンを置き換えた。 SOHC8バルブ、クロスフロー、同社のエンジンとしては初の試みとなるタイミングベルトコグドベルト)駆動のカムシャフトなど、1980年代前半の横置専用エンジンとして、標準的な構成となっている。

実用性に配慮した低回転域からトルクのある出力特性であり、組み合わされるトランスミッションとのバランスで、十分な加速性能燃費経済性を両立している。

E13は電子制御キャブレター仕様のみ、E15は電子制御キャブレター、EGI仕様、ターボ仕様、輸出向けにE16 キャブレター仕様が展開された。

愛称はPLASMA(プラズマ)。当時の日産エンジンはトヨタのLASREシリーズに対抗して、この愛称が与えられていた。

排気量1,270cc。 内径×行程:76.0mm×77.0mm 第1世代 75PS / 6,000rpm 10.7kgf·m / 3,600rpm (グロス表示)

搭載車種

第2世代 67PS / 6,000rpm 10kgf·m / 3,600rpm (ネット表示)

搭載車種

排気量1,487cc。本形式では最も標準的な仕様である。 内径×行程:76.0mm×82.0mm。 電子制御キャブレター仕様であるが、仕様変更による低燃費仕様もラインナップされた。

第1世代 85PS / 6,000rpm 12.3kgf·m / 3,600rpm (標準仕様) 12.5kgf·m / 3,600rpm (低燃費仕様) (グロス表示)

搭載車種

第2世代 73PS / 5,600rpm 11.8kgf·m / 3,200rpm (ネット表示)

搭載車種

排気量1,487cc。 内径×行程:76.0mm×82.0mm。 EGI仕様。

第1世代 95PS / 6,000rpm 12.5kgf·m / 3,600rpm (低燃費仕様) (グロス表示)

搭載車種

第2世代 82PS / 5,600rpm 12.5kgf·m / 2800rpm (ネット表示)

搭載車種

 
E15ET(ラングレー ターボ GT)

排気量1,487cc。 内径×行程:76.0mm×82.0mm。

第1世代 115PS / 5,600rpm 17kgf·m / 3,200rpm (グロス表示)

搭載車種

第2世代 ECCS 100PS / 5,600rpm 16kgf·m / 3,200rpm (ネット表示) 

B12サニー系のみの搭載で、第1世代と比べると変更点が多いエンジンである。

吸入量センサーであるエアフローメーターがフラップ式からホットワイヤー式に変更。

圧電式ノックセンサーの追加、ディストリビューターが電子進角に変更。

インタークーラーは使用されていない。

搭載車種

排気量1,597cc。 内径×行程:76.0mm×88.0mm。

搭載車種

  •  輸出車両用エンジン

関連項目

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