新篠津村
北海道石狩郡の村
新篠津村(しんしのつむら)は、北海道石狩振興局管内北部にある村。
しんしのつむら 新篠津村 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(石狩振興局) | ||||
郡 | 石狩郡 | ||||
市町村コード | 01304-8 | ||||
法人番号 | 9000020013048 | ||||
面積 |
78.04km2 | ||||
総人口 |
2,741人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年9月30日) | ||||
人口密度 | 35.1人/km2 | ||||
隣接自治体 |
江別市、石狩郡当別町 空知総合振興局:岩見沢市、樺戸郡月形町 | ||||
村の木 | ナナカマド | ||||
村の花 | ハナショウブ | ||||
他のシンボル | なし | ||||
新篠津村役場 | |||||
村長 | 石塚隆 | ||||
所在地 |
〒068-1192 北海道石狩郡新篠津村第47線北13番地 北緯43度13分31秒 東経141度38分58秒 / 北緯43.22533度 東経141.64944度座標: 北緯43度13分31秒 東経141度38分58秒 / 北緯43.22533度 東経141.64944度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
概要
編集地名の由来
編集「シノツ」はアイヌ語のシンノツ(山の崎)、あるいはシノット(河の集まる豊かなところ)に由来すると考えられている[1]。
篠津屯田兵村(現在の江別市篠津)から分村して独立する際、地元から提出された新村の名称は「東篠津村」であったが、道庁の意向で新篠津村に変更された[2]。
なお、しのつ湖の北側に位置する宍粟(しそう)の地名起源は1894年に兵庫県の旧宍粟郡の住民らが開墾団として入植したことによる[3]。
地理
編集位置
編集石狩振興局管内北東部に位置。また、同管内では唯一の村であり、人口規模も最小である。 東部は石狩川に接し、対岸に岩見沢市北村地域がある。村域の全ては石狩平野の中にあり、村面積のほとんどは水田となっている。
地形
編集河川
編集- 石狩川
- 篠津川
- 篠津運河
湖沼
編集- 袋達布沼(通称:しのつ湖)※石狩川から分離した三日月湖
気候
編集特別豪雪地帯。
新篠津(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 6.7 (44.1) |
9.7 (49.5) |
14.2 (57.6) |
24.0 (75.2) |
32.1 (89.8) |
32.2 (90) |
35.1 (95.2) |
35.5 (95.9) |
32.4 (90.3) |
25.5 (77.9) |
19.6 (67.3) |
13.8 (56.8) |
35.5 (95.9) |
平均最高気温 °C (°F) | −2.3 (27.9) |
−1.2 (29.8) |
2.8 (37) |
10.3 (50.5) |
17.0 (62.6) |
21.0 (69.8) |
24.6 (76.3) |
25.7 (78.3) |
22.2 (72) |
15.5 (59.9) |
7.4 (45.3) |
0.1 (32.2) |
11.9 (53.4) |
日平均気温 °C (°F) | −6.1 (21) |
−5.4 (22.3) |
−1.2 (29.8) |
5.4 (41.7) |
11.5 (52.7) |
15.8 (60.4) |
19.7 (67.5) |
20.8 (69.4) |
16.9 (62.4) |
10.4 (50.7) |
3.4 (38.1) |
−3.3 (26.1) |
7.3 (45.1) |
平均最低気温 °C (°F) | −11.3 (11.7) |
−10.9 (12.4) |
−5.9 (21.4) |
0.7 (33.3) |
6.7 (44.1) |
11.9 (53.4) |
16.2 (61.2) |
17.1 (62.8) |
12.3 (54.1) |
5.5 (41.9) |
−0.5 (31.1) |
−7.6 (18.3) |
2.8 (37) |
最低気温記録 °C (°F) | −26.8 (−16.2) |
−27.0 (−16.6) |
−21.9 (−7.4) |
−11.6 (11.1) |
−1.0 (30.2) |
3.2 (37.8) |
8.0 (46.4) |
9.0 (48.2) |
2.5 (36.5) |
−2.8 (27) |
−14.9 (5.2) |
−26.0 (−14.8) |
−27.0 (−16.6) |
降水量 mm (inch) | 107.0 (4.213) |
76.7 (3.02) |
49.7 (1.957) |
45.4 (1.787) |
73.2 (2.882) |
65.1 (2.563) |
109.8 (4.323) |
143.4 (5.646) |
131.1 (5.161) |
106.4 (4.189) |
111.6 (4.394) |
128.3 (5.051) |
1,147.6 (45.181) |
降雪量 cm (inch) | 236 (92.9) |
177 (69.7) |
109 (42.9) |
14 (5.5) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
71 (28) |
231 (90.9) |
820 (322.8) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 19.4 | 16.4 | 13.1 | 9.9 | 10.0 | 8.8 | 9.6 | 10.3 | 11.2 | 14.5 | 17.9 | 21.4 | 162.5 |
平均月間日照時間 | 59.2 | 83.2 | 137.5 | 178.9 | 196.8 | 177.1 | 157.9 | 161.4 | 166.3 | 135.3 | 78.3 | 46.9 | 1,578.6 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[4] |
人口
編集新篠津村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 新篠津村の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 新篠津村
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
新篠津村(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
隣接自治体
編集歴史
編集近代
編集- 明治時代
- 大正時代
現代
編集- 平成時代
政治
編集行政
編集村長
編集- 歴代村長
特記なき場合『村勢要覧資料編』による[5]。
代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
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新篠津村長(官選) | ||||
1 | 吉田文治郎 | 大正4年4月 | 大正6年6月 | |
2 | 後藤弥次郎 | 大正6年6月 | 大正7年12月 | |
3 | 中村章 | 大正7年12月 | 大正11年7月 | |
4 | 出倉清世 | 大正11年7月 | 大正12年8月 | |
5 | 堤市太郎 | 大正12年8月 | 昭和3年10月 | |
6 | 横山五郎 | 昭和3年10月 | 昭和5年12月 | |
7 | 野村忠三郎 | 昭和5年12月 | 昭和9年5月 | |
8 | 星野毅 | 昭和9年5月 | 昭和11年1月 | |
9 | 石丸弥栄 | 昭和11年1月 | 昭和14年12月 | |
10 | 串田静夫 | 昭和14年12月 | 昭和20年6月 | |
11 | 菅原重雄 | 昭和20年6月 | 昭和21年10月 | |
佐藤茂 | 昭和21年10月 | 昭和22年1月 | 職務管掌 | |
横山権太郎 | 昭和22年1月 | 昭和22年4月 | 臨時代理 | |
新篠津村長(公選) | ||||
12 | 野村忠三郎 | 昭和22年4月 | 昭和44年7月 | |
13 | 北口永作 | 昭和44年7月 | 昭和48年6月 | |
14 | 川口谷聡 | 昭和48年7月 | 昭和52年6月 | |
15 | 加賀谷強 | 昭和52年7月 | 平成17年7月 | |
16 | 東出輝一 | 平成17年7月 | 平成29年7月 | |
17 | 石塚隆 | 平成29年7月 | 現職 |
市町村合併
編集隣接する江別市と、2008年度(平成20年度)の合併を目指して協議が行われていたが、農業政策の不一致などを理由に2008年(平成20年)7月10日をもって合併協議が打ち切られた[6][7]。
施設
編集警察
編集本部
- 警察署
- 駐在所
- 新篠津駐在所
消防
編集- 本部
- 消防署
- 新篠津消防署(石狩郡新篠津村第46線北12)
郵便局
編集- 主な郵便局
- 新篠津郵便局(集配局)
対外関係
編集姉妹都市・提携都市
編集国内
編集- 提携都市
経済
編集基幹産業は農業(稲作)。
第一次産業
編集農業
編集- 新篠津村農業協同組合(JA新しのつ)
第三次産業
編集商業
編集石狩振興局の自治体ではあるが空知総合振興局の岩見沢市と経済的な結び付きが強く、特に小売業においては岩見沢市の1次商圏(同市での購買率が56%以上)に属するほど。
物流
編集金融機関
編集信用金庫
編集- 北海道信用金庫:新篠津支店
- JAバンク北海道(北海道信用農業協同組合連合会)JA新しのつ本所
教育
編集中学校
編集- 村立
小学校
編集- 村立
特別支援学校
編集- 道立
- 北海道新篠津高等養護学校
交通
編集鉄道
編集鉄道路線
編集村内に鉄道路線はない。村東部の最寄り駅は石狩川を渡り約8 km東に進んだところにある函館本線上幌向駅(岩見沢市)、村西部の最寄り駅は札沼線(学園都市線)北海道医療大学駅(当別町)である。かつては町村境に近い石狩金沢駅や本中小屋駅(共に当別町)なども村西部の最寄りであったが、2020年5月7日に廃止された。
バス
編集路線バス
編集タクシー
編集- 当別圏エリア
- タクシー会社
- 新篠津自動車工業(新篠津ハイヤー)
道路
編集国道
編集道道
編集道の駅
編集観光
編集名所・旧跡
編集観光スポット
編集- しんしのつ温泉たっぷの湯
- しのつ公園
- ニューしのつゴルフ場
文化・名物
編集祭事・催事
編集- しのつ湖わかさぎ釣り(1月〜3月)
※ワカサギは網走湖産のものが放流されている
- 新しのつ青空まつり(現在休止)
出身関連著名人
編集- 尾形回帰 - ロックバンドHEREのボーカル
- 武田将幸 - ロックバンドHEREのギタリスト
- 西井慶太 - ロックバンドHEREの元ベーシスト、現インビシブルマンズデスベッドのベーシスト
- 谷口いくみ - タレント
脚注
編集- ^ 篠津屯田兵村史 1982, p. 23.
- ^ 新篠津村史 1975, pp. 246–247.
- ^ “もう一つの宍粟①開拓団の足どり”. 2018年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月20日閲覧。
- ^ “新篠津 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月28日閲覧。
- ^ “村勢要覧資料編”. 新篠津村. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “江別市企画政策部〜市町村合併のページ”. 2010年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月10日閲覧。
- ^ 市町村合併:江別、新篠津が決裂 農業基盤整備で折り合わず /北海道 – 毎日jp(毎日新聞)[リンク切れ]
参考資料
編集- 『新篠津村史』石狩郡新篠津村役場、1975年9月1日。
- 『篠津屯田兵村史』国書刊行会、1982年8月。