製鉄記念広畑病院
製鉄記念広畑病院(せいてつきねんひろはたびょういん)は、兵庫県姫路市にあった新日本製鐵(現、日本製鉄)系列の病院。1940年開院の日本製鐵広畑製鐵所病院を前身とし、3度の改称を経て最終的にこの名称となった。
製鉄記念広畑病院 | |
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情報 | |
正式名称 | 社会医療法人 製鉄記念広畑病院 |
英語名称 | Steel Memorial Hirohata Hospital |
前身 |
日本製鐵広畑製鐵所病院 富士製鐵広畑製鐵所病院 新日鐵広畑病院 |
許可病床数 |
362床 一般病床:362床 |
開設者 | 社会医療法人 製鉄記念広畑病院 |
管理者 | 木下芳一(病院長) |
開設年月日 | 1940年9月 |
閉鎖年月日 | 2022年5月1日 |
所在地 |
〒671-1122 |
位置 | 北緯34度47分52秒 東経134度38分25秒 / 北緯34.79778度 東経134.64028度 |
二次医療圏 | 中播磨 |
PJ 医療機関 |
沿革
編集姫路市広畑地区は長らく新日鉄広畑製鐵所の企業城下町であり、製鉄所の立地する浜手一帯には新日鐵関連の諸施設、社宅等が立ち並んでいた。当病院もその一つであった。地元での略称としては「新日鉄病院」等が用いられた。(バス停名など)
1980年代に入ると広畑製鐵所は規模縮小され、それに伴い病院周辺の労働会館、社宅、運動場等が姿を消していく中、当病院は存続した。閉院時は、新日鐵直営から医療法人社団を経て社会医療法人に移行していた。平成に入ると路線バスが病院正面へ乗り入れるなどアクセス改善が進み、長年古びたモルタル建築の病棟だけだったが新館が建設された。旧館群は、独特の濃い肌色の外観を持っていた。
2022年5月1日に兵庫県立姫路循環器病センターと統合の上、姫路駅東の再開発地域へ移転し兵庫県立はりま姫路総合医療センターとして開院し、同日付けで閉院となった[1][2][3][4]。
2023年2月1日、跡地の建物を活用して三栄会広畑病院が開院した[5][6]。
兵庫県立加古川医療センターを基地病院とする兵庫県南部ドクターヘリの準基地病院として共同運用、運航していた。
年表
編集- 1940年(昭和15年)9月 - 日本製鐵広畑製鐵所病院として開院。
- 1949年(昭和24年)10月 - 一般診療を開始。
- 1950年(昭和25年)4月 - 日本製鐵解体に伴い、富士製鐵広畑製鐵所病院と改称。
- 1951年(昭和26年)4月 - 医療法に基づく総合病院として認可される。
- 1955年(昭和30年)10月 - 旧・本館(現在の北館)が竣工。
- 1970年(昭和45年)3月 - 新日鉄(現・日本製鉄)発足に伴い、新日鐵広畑病院と改称。
- 1973年(昭和48年)10月 - 東館が竣工。
- 1981年(昭和56年)7月 - 中央診療棟(現在のサービスセンター)が竣工。
- 1998年(平成10年)4月 - 新日鉄直営から、医療法人社団新日鐵広畑病院として独立。
- 2000年(平成12年)3月 - 新本館が竣工。
- 2011年(平成23年)4月 - 社会医療法人に移行し、製鉄記念広畑病院に改称。
- 2013年(平成25年)3月 - 姫路救命救急センター開設
- 2022年(令和4年)5月1日 - 兵庫県立姫路循環器病センターと統合し兵庫県立はりま姫路総合医療センターを発足[4]。同日付けで閉院。
施設
編集- 本館
- 新館
- ローソン
- リハビリセンター
関連施設
編集- 職員食堂
- アカシア寮
診療科
編集医療機関の指定等
編集- 保険医療機関
- 救急告示医療機関
- 労災保険指定医療機関
- へき地医療拠点病院
- 指定自立支援医療機関(更生医療)
- 臨床研修指定病院
- 生活保護法指定医療機関
- 特定疾患治療研究事業委託医療機関
- 結核指定医療機関
- 指定養育医療機関
- 原子爆弾被害者医療指定医療機関
- 母体保護法指定医の配置されている医療機関
周辺
編集夢前川西岸に立地。
- MEGAドンキ広畑店
- ニトリ姫路広畑店
- 赤ちゃん本舗姫路広畑店
- ホームセンタームサシ姫路店
これら店舗の敷地に、かつて新日鐵関連施設・社宅等があった。
アクセス
編集- 鉄道
- 路線バス
神姫バスが運行。
- 「製鉄記念広畑病院」下車すぐ
- 「夢前町一丁目」下車東へ200m。
- 29系統 姫路駅北口 ←→ 新日鉄 (東町坪経由)
- 30系統 姫路駅北口 ←→ 新日鉄 (青山経由)
- 自動車
- 兵庫県道502号英賀保停車場線(東門通)・国道250号(浜国道)近く
医療事故
編集平成27年7月、消化管内視鏡検査検査において消化管内の洗浄に際して精製水を注入するところを、誤ってホルマリン液が注入された。50人あまりが誤投与を受けたとされている。2016年10月13日に70代の男性患者とその家族より後遺症が残ったとして兵庫県警察に業務上過失致傷容疑で告訴状を提出されるも不起訴となった。 [7]。
脚注
編集- ^ 移転、総合病院化を検討 老朽化の県立姫路循環器病センター
- ^ 兵庫県立循環器病センターと広畑病院が統合協議へ
- ^ 姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院が統合へ
- ^ a b 『県立はりま姫路総合医療センター(仮称)の開院予定日等の決定』(プレスリリース)兵庫県、2021年4月28日。オリジナルの2021年4月28日時点におけるアーカイブ 。2022年4月29日閲覧。
- ^ “三栄会広畑病院、2月1日開院 旧製鉄記念広畑病院の跡地、地域密着医療目指す”. 神戸新聞. (2023年1月31日) 2023年2月3日閲覧。
- ^ “「医療・介護ゾーン」の整備について”. 姫路市 (2023年1月17日). 2023年2月5日閲覧。
- ^ NHKニュース 2016年10月13日
関連項目
編集- 製鉄記念八幡病院
- せいてつ記念病院 - 元新日本製鐵釜石製鐵所付属の病院。現在は医療法人楽山会が運営。
- 製鉄記念室蘭病院
- 日本製鉄瀬戸内製鉄所広畑地区
外部リンク
編集- 製鉄記念広畑病院公式サイト(Wayback Machine、2022年3月26日) - http://hirohata-hp.or.jp/