新北九州空港連絡橋
福岡県北九州市小倉南区と京都郡苅田町に跨る、苅田港新松山地区と北九州空港を結ぶ福岡県道245号新北九州空港線の道路橋
新北九州空港連絡橋は、福岡県北九州市小倉南区と同県京都郡苅田町に跨る北九州空港(新門司沖土砂処分場・苅田沖土砂処分場)と、空港対岸部の苅田港新松山地区(新松山臨海工業団地)を結ぶ福岡県道245号新北九州空港線の道路橋(海上橋)。九州本土から北九州空港へアクセスする唯一の手段である。橋長は2,100mで、2006年の開通から2015年1月31日に沖縄県の伊良部大橋が開通するまで、通行料無料の橋として日本最長であった[3]。2006年度土木学会田中賞受賞。
新北九州空港連絡橋 | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 |
福岡県北九州市小倉南区 福岡県京都郡苅田町 |
交差物件 | 周防灘 |
設計者 施工者 | スピングラス・アーキテクツ[1] |
建設 | 1996年 - 2006年[2] |
座標 | 北緯33度49分21.9648秒 東経131度1分18.7356秒 / 北緯33.822768000度 東経131.021871000度 |
構造諸元 | |
形式 |
鋼モノコード式バランスドアーチ橋(主径間部) 10径間及び11径間連統鋼床版箱桁橋(側径間部)[2] |
全長 | 2,100m(うち主径間部400m、側径間部780m及び920m)[1][2] |
幅 | 22.0m(4車線+片側自歩道)[2] |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
概要
編集設計はスピングラス・アーキテクツが担当し、アーチ部分は頂部に向かって六角形に変形していくという、ねじれたデザインが採用された。また、橋の本土側入口周辺部分は「人が訪れたくなる公共空間」として、公園として使えるように整備され、展望所として供用されている。現在、連絡橋は空港を利用する車やバスの往来だけでなく、散策やランニングが楽しめる人気コースとなっている[4]。
北九州空港周辺に航空自衛隊の築城基地があり、戦闘機は離陸直後、発見を逃れるために低空飛行を必要とする場合があることから、アーチの高さが抑えられている[5]。
出典
編集- ^ a b “新北九州空港連絡橋”. スピングラス・アーキテクツ. 2024年4月3日閲覧。
- ^ a b c d 「新北九州空港連絡道路建設事業」、福岡県建設技術協会、2024年4月3日閲覧。
- ^ “無料通行で日本一長~い!伊良部大橋開通…沖縄”. 読売新聞 (読売新聞社). (2015年1月31日). オリジナルの2015年1月31日時点におけるアーカイブ。 2024年4月3日閲覧。
- ^ 北九州空港連絡橋(bridge) - デザインのある光景 No.5
- ^ “JALとジャルパックが夜の北九州空港を楽しむツアー開催。実はスゴイ連絡橋の設計秘話や機長のトークショー、盛りだくさんを体験してきた!”. トラベルWatch (2023年9月14日). 2024年4月3日閲覧。
関連項目
編集- 福岡県道245号新北九州空港線
- は〜とぽ〜と21
- 北九州空港
- 箕島大橋、関西国際空港連絡橋、神戸スカイブリッジ、セントレア大橋、中部国際空港連絡鉄道橋 - 北九州空港のような海上空港と本土を結ぶ連絡橋。
- 橋の一覧 (長さ順)
- 苅田港