敵性市民
敵性市民(英: hostile citizen, hostile civilian (population)[1])とは、国家に対して不利益かつ反社会的な政治活動や市民運動を行う敵性色の強い市民の総称。この中には敵国の支持政党や支持者、積極的に反体制的な思想を流布したり政権転覆を扇動したりする者や、戦争状態になると敵軍を支援するようなゲリラ活動も行う者もいる。敵性国家の移民なども含む場合もある。
第二次世界大戦中の敵性市民
編集第二次世界大戦中、アメリカ合衆国をはじめとする連合国の多くの日系人が敵性市民とされ強制収容所に収監された。これには、アメリカ陸軍に入隊していた日系二世も含まれていた。[2] 「米国への忠誠が疑われた多くの日系人がそうしたように、アメリカ国民としてのアイデンティティを選択し、兵役に服することを受け入れた」[3]という日系人もいたとされる。
脚注
編集- ^ Heer, Hannes; Naumann, Heer; Naumann, Klaus (2004). War of Extermination: The German Military in World War II. Berghahn Books. ISBN 978-1571814937
- ^ a b “<米国民として 日系人と戦争>(1)敵性外国人 同じ国籍なのになぜ”. 東京新聞 TOKYO Web. 2023年3月5日閲覧。
- ^ “アイデンティティの役割と可能性 琉球大学名誉教授 東江平之”. www.tisanet.org. 2011年10月16日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- Klinger, David A. (8 1994). “Demeanor or Crime? Why “hostile” citizens are more likely to be arrested”. American Society of Criminology (US) 32 (3): 475-493. doi:10.1111/j.1745-9125.1994.tb01162.x.