操山
操山(みさおやま)は岡山県岡山市中区にある低山。標高は169mである。
操山 | |
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岡山平野と操山 | |
標高 | 169 m |
所在地 | 岡山県岡山市中区 |
位置 | 北緯34度39分39.04秒 東経133度57分19.89秒 / 北緯34.6608444度 東経133.9555250度座標: 北緯34度39分39.04秒 東経133度57分19.89秒 / 北緯34.6608444度 東経133.9555250度 |
操山の位置 | |
プロジェクト 山 |
なお「そうざん」と訓じた場合、操山西北一帯の地名を指す。
かつては、三棹山や三櫂山とも表記されていた。
概要
編集岡山市街地の東部にある低山で、後楽園の借景となっている。操山の169mを最高地点に東に向かって円山(138m)、笠井山(134m)が連なる。
操山は古来、瓶井山(みかいやま)と呼ばれていた。江戸時代になり三櫂山もしくは三棹山と呼ばれるようになった。のち、操山と表記されるようになった。古代祭祀が行われた場所であり、山上には磐座があり、古墳が多数点在し操山古墳群を形成している。
山麓には曹源寺、仏心寺、岡山県護国神社、少林寺、安住院、恩徳寺などの神社仏閣が点在する。また、丘陵上には吉備津岡辛木神社、円山不動明王、三勲神社跡、明禅寺城跡など神社・遺跡がある。
江戸時代には岡山藩の藩有林となっていた。明治以後は国有林となり現在に至っている。 丘陵には遊歩道が整備され、操山公園となっている。
操山公園里山センター
編集平成11年(1999年)に建造された里山を学ぶ施設である。操山に関する情報・書物・展示物などを備えており、ふれあいスペース・会議室・多目的ホールが設けられている。 また、周囲には、ふれあい広場、炭焼小屋、農園、果樹園が設置されている。 自然観察会、自然・歴史講座などのイベントも開催される。
三勲神社跡地
編集三勲神社(さんくんじんじゃ)は、操山の西に延びる稜線の端にあった神社である。明治8年(1875年)、国の施策のもと地元有志の手により、岡山市街が眺望出来る場所に創建された。祭神は和気清麻呂、楠木正行、児島高徳の三勲。旧社格は県社。有志による創建であったため氏子が存在しなかった。このため太平洋戦争後、近代社格制度の廃止により神社の運営が不可能となり、昭和22年(1947年)玉井宮東照宮の境内に遷座した。
ギャラリー
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操山丘陵全景
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操山山頂
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円山山頂
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笠井山山頂
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操山公園里山センター
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遊歩道
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カナメモチのトンネル道
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竹林の遊歩道
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三勲神社跡地
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円山不動明王
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吉備津岡辛木神社
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明禅寺城址
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三勲神社跡地から望む岡山市街
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旗振台展望所から望む岡山平野
参考文献
編集- 吉備の国寺社巡り2011年版 山陽新聞社/刊 2011年発行
- 操山公園里山センター パンフレット (財)岡山市公園協会/発行
- 『真言宗瓶井山禅光寺安住院』寺院発行パンフレット
- 現地説明板 岡山市・岡山森林管理署/設置(操山一帯)
関連項目
編集- 大西操山 - 岡山出身の哲学者