成宮唯
成宮 唯(なるみや ゆい、1995年2月22日 - )は、京都府京都市右京区太秦出身[2]の女子サッカー選手。INAC神戸レオネッサ所属。ポジションはミッドフィールダー。元サッカー日本女子代表。JFAアカデミー福島2期生。
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名前 | ||||||
愛称 | ゆい、おば | |||||
カタカナ | ナルミヤ ユイ | |||||
ラテン文字 | NARUMIYA Yui | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | 日本 | |||||
生年月日 | 1995年2月22日(29歳)[1] | |||||
出身地 | 京都府京都市右京区 | |||||
身長 | 154cm[1] | |||||
体重 | 44kg[1] | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | INAC神戸レオネッサ | |||||
ポジション | MF | |||||
背番号 | 10 | |||||
利き足 | 右足[1] | |||||
ユース | ||||||
2002-2006 | 太泰サッカー少年団[1] | |||||
2007-2012 | JFAアカデミー福島[1] | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2007-2012 | JFAアカデミー福島 | 43 | (13) | |||
2013 | ベガルタ仙台レディース | 0 | (0) | |||
2013-2016 | コノミヤ・スペランツァ大阪高槻 | 72 | (13) | |||
2017-2020 | ジェフ千葉レディース | 54 | (10) | |||
2021- | INAC神戸レオネッサ | 62 | (15) | |||
通算 | 231 | (51) | ||||
代表歴2 | ||||||
2012 | 日本U-17 | 4 | (3) | |||
2021-2022 | 日本 | 9 | (4) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2024年5月25日現在。 2. 2022年7月26日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
経歴
サッカーをやっていた2人の兄を見て育ち、小学校2年生に進級する直前に太秦サッカー少年団に入団してサッカーを始める[3]。国士舘大学でサッカーをやっていた成宮の父親は娘にサッカーをやらせる気は全くなかったが、成宮は親にせがむことなく自ら入団手続きをしてきたという[4]。
ユース
中学校進学時に父から「全国には凄い奴がおるから、力試ししてみれ」と言われ、中高一貫教育のJFAアカデミー福島を受験。数次に亘る試験を経て、JFAアカデミー福島に入学した[4]。
JFAアカデミー入校後、中学校3年次の2009年にU-15女子代表ナショナルトレーニングキャンプ「ナショナルトレセン女子U-15」のメンバーに選ばれる[5]。
高校1年時、東日本大震災の影響でJヴィレッジが使用できなくなり、御殿場高原時之栖に仮移転したアカデミーで残り2年間の高校生活を過ごした[3]。
シニア
高校卒業後の2013年にベガルタ仙台レディースに加入[6]。しかし取り組んできたサッカースタイルの違いになじめず[3]、仙台加入から半年後の同年9月10日にスペランツァFC大阪高槻へ完全移籍した[7]。
2014年11月、プレナスチャレンジリーグ2014の最優秀選手賞に選ばれた[8]。
2017年よりジェフユナイテッド市原・千葉レディースに加入[9]。
2021年よりINAC神戸レオネッサに加入[10]。WEリーグ初年度の2021-22シーズンベストイレブンに選出され、チームの初代女王獲得に貢献した[11]。
代表
2011年、中国・南京で開催されたAFC U-16女子選手権にU-16女子日本代表の主将として出場、5戦全勝で優勝を果たし、自らも大会最優秀選手に選出される活躍でチームをFIFA U-17女子ワールドカップ出場に導いた[12]。
2012年2月、サッカー女子日本代表の全世代拡大合宿にU-17カテゴリーメンバーとして招集され、なでしこジャパン主体のシニアチームとU-17との練習試合では、決勝ゴールを決めて1-0で勝利する番狂わせを演出した[4][13]。
2012年9月、アゼルバイジャンで開催された2012 U-17女子ワールドカップに出場。一次リーグ3試合の全てに先発出場して3得点を挙げたが、準々決勝のサッカーガーナ女子代表戦に0-1と敗れて目標としていた優勝は成らなかった[14][15][16]。
東京オリンピック後の2021年11月、日本代表オランダ遠征に招集され、アイスランド戦でA代表デビューを果たした[17]。
個人成績
クラブ
国内大会個人成績 | |||||||||||
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年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 皇后杯 | 期間通算 | |||||||
2008 | JFAアカデミー福島 | 22 | - | - | - | 2 | 2 | 2 | 2 | ||
2009 | 23 | - | - | 1 | 0 | 1 | 0 | ||||
2010 | 19 | チャレンジEAST | 14 | 6 | - | 2 | 1 | 16 | 7 | ||
2011 | 13 | 11 | 1 | - | 2 | 0 | 13 | 1 | |||
2012 | 7 | チャレンジ | 18 | 6 | - | 4 | 0 | 22 | 6 | ||
2013 | ベガルタ仙台レディース | 24 | なでしこ | 0 | 0 | 4 | 0 | - | 4 | 0 | |
スペランツァFC大阪高槻 | 32 | 8 | 0 | - | 2 | 0 | 10 | 0 | |||
2014 | 7 | チャレンジ | 22 | 5 | - | 1 | 0 | 23 | 5 | ||
2015 | なでしこ1部 | 24 | 5 | - | 2 | 1 | 26 | 6 | |||
2016 | 18 | 3 | 8 | 2 | 1 | 0 | 27 | 5 | |||
2017 | ジェフ千葉レディース | 28 | 18 | 1 | 10 | 1 | 4 | 1 | 32 | 3 | |
2018 | 14 | 7 | 0 | 8 | 0 | 0 | 0 | 15 | 0 | ||
2019 | 7 | 11 | 3 | 6 | 0 | 1 | 1 | 18 | 4 | ||
2020 | 18 | 6 | - | 3 | 0 | 21 | 6 | ||||
2021-22 | INAC神戸レオネッサ | 17 | WE | 20 | 6 | - | 1 | 0 | 21 | 6 | |
2022-23 | 10 | 20 | 4 | 4 | 1 | 4 | 3 | 28 | 8 | ||
2023-24 | 22 | 5 | 5 | 2 | 4 | 1 | 31 | 8 | |||
通算 | 日本 | 1部 | 166 | 33 | 45 | 6 | 22 | 7 | 233 | 46 | |
日本 | 2部 | 65 | 18 | - | 9 | 1 | 74 | 19 | |||
日本 | その他 | - | - | 3 | 2 | 3 | 2 | ||||
総通算 | 231 | 51 | 45 | 6 | 34 | 10 | 310 | 67 |
- 日本女子サッカーリーグ
- 初出場 - 2010年4月4日 チャレンジリーグEAST 第1節 AC長野パルセイロ・レディース戦 (南長野運動公園総合球技場)
- 初得点 - 2010年4月4日 チャレンジリーグEAST 第1節 AC長野パルセイロ・レディース戦 (南長野運動公園総合球技場)
- WEリーグ
- 初出場 - 2021年9月12日 第1節 大宮アルディージャVENTUS戦 (ノエビアスタジアム)[18]
- 初得点 - 2021年10月30日 第7節 ちふれASエルフェン埼玉戦 (熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)[18]
- 国内リーグ戦通算200試合出場 - 2023年3月26日 2022-23 WEリーグ 第12節 サンフレッチェ広島レジーナ戦 (ノエビアスタジアム神戸)
代表
- 2021年11月25日 - 日本女子代表初出場 - アイスランド戦 (国際親善試合、オランダ・アルメレ)
- 2022年1月21日 - 日本女子代表初得点 - ミャンマー戦 (2022 AFC女子アジアカップ、インド・プネー)
主な出場大会
- U-16日本代表
- 2011年 - AFC U-16女子選手権2011
- U-17日本代表
- 2012年 - 2012 FIFA U-17女子ワールドカップ
- 日本女子代表(なでしこジャパン)
- 2022年 - 2022 AFC女子アジアカップ
- 2022年 - EAFF E-1サッカー選手権2022
試合数
日本代表 | 国際Aマッチ | |
---|---|---|
年 | 出場 | 得点 |
2021 | 1 | 0 |
2022 | 8 | 4 |
通算 | 9 | 4 |
出場試合
# | 開催日 | 開催都市 | スタジアム | 対戦国 | 結果 | 監督 | 大会 | 出典 |
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1. | 2021年11月25日 | アルメレ | ヤンマー・スタディオン | アイスランド | ● 0-2 | 池田太 | 国際親善試合 | [19] |
2. | 2022年1月21日 | プネー | シュリー・シヴ・チャトラパティ・スポーツコンプレックス | ミャンマー | ○ 5-0 | 2022 AFC女子アジアカップ | [20] | |
3. | 2022年1月24日 | ベトナム | ○ 3-0 | [21] | ||||
4. | 2022年1月27日 | 韓国 | △ 1-1 | [22] | ||||
5. | 2022年2月3日 | 中華人民共和国 | ● 2-2 (PK 3-4) | [23] | ||||
6. | 2022年6月24日 | スタラ・パゾヴァ | スポーツ・センターFAS | セルビア | ○ 5-0 | 国際親善試合 | [24] | |
7. | 2022年6月27日 | トゥルク | ヴェリタス・スタジアム | フィンランド | ○ 5-1 | 国際親善試合 | [25] | |
8. | 2022年7月19日 | 鹿嶋 | 茨城県立カシマサッカースタジアム | 韓国 | ○ 2-1 | EAFF E-1サッカー選手権2022 | [26] | |
9. | 2022年7月26日 | 中華人民共和国 | △ 0-0 | [27] |
ゴール
# | 開催日 | 開催都市 | スタジアム | 対戦国 | 結果 | 監督 | 大会 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1. | 2022年1月21日 | プネー | シュリー・シヴ・チャトラパティ・スポーツコンプレックス | ミャンマー | ○ 5-0 | 池田太 | 2022 AFC女子アジアカップ | [28] |
2. | 2022年1月24日 | ベトナム | ○ 3-0 | [29] | ||||
3. | ||||||||
4. | 2022年6月24日 | スタラ・パゾヴァ | スポーツ・センターFAS | セルビア | ○ 5-0 | 国際親善試合 | [30] |
タイトル
クラブ
- INAC神戸レオネッサ
- WEリーグ: 1回 (2021-22)
- 皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会: 1回 (2023)
代表
個人
- AFC U-16女子アジア選手権
- 最優秀選手: 1回 (2011)
脚注
- ^ a b c d e f “登録選手 : 【成宮 唯】”. INAC神戸レオネッサ. 2023年9月19日閲覧。
- ^ “WEリーグ初代女王へINAC神戸・成宮唯「神戸の方々に知ってもらいたい」プロ契約で自覚と責任”. nikkansports.com (2022年4月26日). 2023年9月19日閲覧。
- ^ a b c 北川信行 (2022年3月25日). “【一聞百見】「なでしこジャパン」の新星…INAC神戸、成宮唯さん(27)”. 産経ニュース. 2023年5月31日閲覧。
- ^ a b c “ポスト沢だ!17歳・成宮唯/五輪なでしこプレミアム”. デイリースポーツ online (2016年5月8日). 2015年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月31日閲覧。
- ^ “2009ナショナルトレセン女子U-15”. www.jfa.or.jp (2009年12月18日). 2023年5月31日閲覧。
- ^ “井上綾香選手 成宮唯選手 レディース2013シーズン新加入内定のお知らせ”. www.vegalta.co.jp (2012年12月13日). 2023年5月31日閲覧。
- ^ “成宮唯選手 スペランツァFC大阪高槻へ完全移籍のお知らせ”. www.vegalta.co.jp (2013年9月10日). 2023年5月31日閲覧。
- ^ “なでしこリーグ年間表彰式、MVPは年間王者の浦和から後藤三知が選出”. サッカーキング (2014年11月26日). 2023年5月31日閲覧。
- ^ “成宮唯選手 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース移籍のお知らせ”. スペランツァ大阪高槻 オフィシャルサイト (2017年1月25日). 2021年5月29日閲覧。
- ^ “ニュース : 【ジェフユナイテッド市原・千葉レディースよりMF成宮唯 選手 加入のお知らせ】”. INAC神戸 レオネッサ (2020年12月31日). 2021年4月25日閲覧。
- ^ “WEリーグのベストイレブンが決定! 初代MVPは7日の「WEリーグアウォーズ」で発表”. サッカーキング (2022年6月4日). 2023年5月31日閲覧。
- ^ “日本5戦全勝、成宮唯MVP/女子U16”. nikkansports.com (2011年11月14日). 2023年5月31日閲覧。
- ^ “U―16女子アジア選手権MVPの成宮唯がなでしこ撃破弾”. スポニチアネックス (2012年2月12日). 2016年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月31日閲覧。
- ^ “【U-17日本女子代表】 FIFA U-17女子ワールドカップアゼルバイジャン2012 グループリーグ第1戦ブラジル戦 試合結果・コメント”. www.jfa.or.jp (2012年9月24日). 2023年5月31日閲覧。
- ^ “【U-17日本女子代表】 FIFA U-17女子ワールドカップアゼルバイジャン2012 グループリーグ第3戦メキシコ戦 試合結果、監督・選手コメント”. www.jfa.or.jp (2012年9月30日). 2023年5月31日閲覧。
- ^ “【U-17日本女子代表】 FIFA U-17女子ワールドカップアゼルバイジャン2012 準々決勝 ガーナ戦 試合結果・コメント”. www.jfa.or.jp (2012年10月6日). 2023年5月31日閲覧。
- ^ “なでしこMF成宮唯、A代表デビュー戦は黒星「このままではダメだなと」”. サッカーキング (2021年11月26日). 2023年5月31日閲覧。
- ^ a b “選手詳細”. WE LEAGUE Data Site. 2024年5月26日閲覧。
- ^ “国際親善試合”. JFA.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月2日閲覧。
- ^ “試合結果│AFC女子アジアカップインド2022”. JFA.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月2日閲覧。
- ^ “試合結果│AFC女子アジアカップインド2022”. JFA.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月2日閲覧。
- ^ “試合結果│AFC女子アジアカップインド2022”. JFA.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月2日閲覧。
- ^ “試合結果│AFC女子アジアカップインド2022”. JFA.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月2日閲覧。
- ^ “国際親善試合”. JFA.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月2日閲覧。
- ^ “国際親善試合”. JFA.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月2日閲覧。
- ^ “日程・結果|EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会”. JFA.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月2日閲覧。
- ^ “日程・結果|EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会”. JFA.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月2日閲覧。
- ^ “試合結果│AFC女子アジアカップインド2022”. www.jfa.jp. 2023年5月17日閲覧。
- ^ “試合結果│AFC女子アジアカップインド2022”. www.jfa.jp. 2023年5月17日閲覧。
- ^ “国際親善試合”. 公益財団法人日本サッカー協会. 2023年5月20日閲覧。
関連項目
外部リンク
- MF 成宮 唯(NARUMIYA Yui) - JFA公式サイト
- 登録選手:【成宮 唯】 - INAC神戸レオネッサ公式サイト
- 成宮 唯/YUI NARUMIYA (@07Nrnr) - X(旧Twitter)
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- 成宮唯 - Soccerway.com
- 成宮唯 - FootballDatabase.eu
- 成宮唯 - WorldFootball.net
- 成宮唯 - FIFA主催大会成績