愛知県立刈谷工科高等学校
愛知県立刈谷工科高等学校(あいちけんりつ かりやこうかこうとうがっこう)は、愛知県刈谷市矢場町にある県立高等学校である。
愛知県立刈谷工科高等学校 | |
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北緯34度59分49.13秒 東経136度59分52.33秒 / 北緯34.9969806度 東経136.9978694度座標: 北緯34度59分49.13秒 東経136度59分52.33秒 / 北緯34.9969806度 東経136.9978694度 | |
過去の名称 | 愛知県立刈谷工業高等学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 愛知県 |
設立年月日 | 1963年(昭和38年)4月 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制による教育 |
設置学科 |
機械科 電気科 IT工学科 自動車科 |
学科内専門コース | なし |
学校コード | D123210001026 |
高校コード | 23178K |
所在地 | 〒448-0035 |
外部リンク | 公式サイト |
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沿革
編集学校行事
編集部活動
編集運動部
編集文化部
編集交通アクセス
編集主な卒業生
編集不祥事
編集野球部監督による指導死事件
編集学習指導要領においては課外活動である部活動の出欠は所属部員生徒の自由意志で、部活動の入退は生徒本人の任意であるとされる。当該高では顧問教員が部員生徒に対する入退部の権限を持ち、保護者らもそれを是としていたとされる。
同校男子硬式野球部の部員生徒に加害を加える指導は同部保護者らから高い評価を得ていた。
その一方、同部員の2年生男子生徒は小学生時より怒声と叱責が飛ぶ練習指導を嫌っていたとされる。
2011年(平成23年)5月下旬、同部2軍監督が当該部員生徒にユニフォームの返却と同部活動の場から去るよう指導。以降、課外活動には参加せずに通常通り通学。同年6月6日、同部副部長が同部主将を通じて当該男子生徒を呼び出す。後、2度目の呼び出しには応じず下校。
2011年(平成23年)6月9日、当該男子部員が副部長の呼び出しを受けた後に失踪、近隣の廃車置場の廃車内で一酸化炭素中毒死をする自死事件が発生[2]。自死男子生徒の葬式が執り行われた後、同部保護者が自死生徒宅を訪れ部活動に暴行は前提云々なる死んだ兄を両親に詰るかような場を妹(当時小学校6年生)が目撃[3]。
この自死事案を受け愛知県教育委員会の設置した第三者委員会が詳細な調査を実施。学校側が作成した事故報告書には、間違いや、家庭の事情などに明らかな間違いが記載されていた[4]。その結果、同部副部長の男性教諭から執拗に暴言を受けていたことの他、顧問が他の部員らに対し暴行を執拗に行っていた場を目撃した事で指導内容に慄き同部総監督に入部辞退を申し出るも取り扱ってもらえず、欝状態が進行したことが原因であると結論付けられた[5][6]後、被害生徒の遺族が不服審査請求。
2016年(平成28年)3月15日付、スポーツ振興センターが「学校の管理下において発生した事件に起因する死亡」と認めた[7][8]。
2018年(平成30年)5月23日付、愛知県弁護士会が「人権侵害にあたる」として警告書を元副部長の教諭に対し提出[9]。
副部長による体罰を把握せず、もう少し頑張らせることも必要と思い、「辞めちゃダメだ。逃げるな」を突き返した当時の監督[10]は、「死ぬほどつらいと思っていたことに、なんで気付いてやれんかったのか。死ぬまで心の中に持っとかなきゃならん十字架なんです」と自責の念を感じ、「自分に野球を教える資格はない」と野球から離れ、2017年(平成29年)に教職を退いている[11]。
脚注
編集- ^ 新時代に対応した県立工業高校の校名変更と学科改編について
- ^ プロ野球選手が夢だった恭平君 なぜ体罰を受けずに命を絶った 日刊ゲンダイ 2017年4月13日
- ^ 体罰後に自殺した生徒の先輩らが語る学校・部活の体質―シンポジウム「きょうだいらが語る『指導死』」より(上) BLOGOS 2017年11月2日
- ^ 教師の体罰やしっ責によると思われる自殺 ※PDF シノドス
- ^ 刈谷工高生自殺:「顧問の体罰見てショック」第三者委報告 毎日新聞 2013年8月29日
- ^ 県立刈谷工業高校生の自殺事案に関する報告書について 愛知県。
- ^ 愛知・高校球児自殺、体罰が当たり前の野球部に耐え切れず 週刊女性2016年4月12日号
- ^ 南部さおり, 冨田幸博「愛知県立刈谷工業高校野球部体罰自死事件の死亡見舞金支給に関する日本スポーツ振興センターの決定」『日本体育大学紀要』第46巻第1号、日本体育大学、2016年9月、59-65頁、ISSN 0285-0613、NAID 120005851823。
- ^ 「体罰見せられ」高2自殺 弁護士会が「人権侵害」警告 朝日新聞 2018年6月5日
- ^ 記事により「総監督」「監督」と肩書が異なる。
- ^ [命の葛藤]出口なき若者(2)「あの時」母の自責 読売新聞、2018年5月14日。