愛情は深い海の如く (2011年の映画)
『愛情は深い海の如く』(あいじょうはふかいうみのごとく、原題:The Deep Blue Sea)は、2011年のイギリスのロマンス・ドラマ映画。監督はテレンス・デイヴィス、出演はレイチェル・ワイズ、トム・ヒドルストン、サイモン・ラッセル・ビールら。1955年にも映画化された(邦題は『愛情は深い海のごとく』)、テレンス・ラティガンによる1952年の戯曲『深く青い海』を原作とする。判事を夫に持ちながらも、元イギリス空軍のパイロットと恋に落ちる女性を描く。
愛情は深い海の如く | |
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The Deep Blue Sea | |
監督 | テレンス・デイヴィス |
脚本 | テレンス・デイヴィス |
原作 |
テレンス・ラティガン 『深く青い海』 |
製作 |
ショーン・オコナー ケイト・オグボーン |
出演者 |
レイチェル・ワイズ トム・ヒドルストン サイモン・ラッセル・ビール ハリー・ハデン=ペイトン |
音楽 | サミュエル・バーバー |
撮影 | フロリアン・ホフマイスター |
編集 | デヴィッド・チャラップ |
製作会社 |
フィルム4 UKフィルム・カウンシル アーティフィシャル・アイ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 98分[2] |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $8,000,000[3] |
興行収入 | $3,143,316[4] |
撮影は2010年後半に開始し、ラティガンの生誕100周年となる2011年にイギリスで公開された。アメリカでは2012年に公開された[1][5]。
キャスト
編集- へスター・コリヤー: レイチェル・ワイズ - 判事の妻。
- フレディ・ペイジ: トム・ヒドルストン - 元空軍パイロット。
- ウィリアム・コリヤー卿: サイモン・ラッセル・ビール - ヘスターの夫。判事。
- ジャッキー・ジャクソン: ハリー・ハデン=ペイトン
- エルトン夫人: アン・ミッチェル
- リズ・ジャクソン: サラ・カンツ
- ミラー: カール・ジョンソン
- ウィリアムの母: バーバラ・ジェフォード
- へスターの父: オリバー・フォード・デイヴィス
製作
編集撮影は全てロンドンで行われた。
オーケストラによるBGMには1939年に作曲されたサミュエル・バーバーの「ヴァイオリン協奏曲」が使用されている。
評価
編集本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには130件のレビューがあり、批評家支持率は80%、平均点は10点満点で6.1点となっている[7]。また、Metacriticでは30件の批評に基づき加重平均値は82/100となっている[8]。
ワイズは第78回ニューヨーク映画批評家協会賞で主演女優賞を受賞し、同年のトロント映画批評家協会賞でも主演女優賞を受賞した。また、2012年12月、ワイズは第70回ゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされた。
本作は『ニューヨーク・タイムズ』誌と『ロサンゼルス・タイムズ』誌の年間トップ10映画の1つに選出された。
受賞
編集賞 | 受賞日 | カテゴリー | 対象 | 結果 |
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第55回ロンドン映画祭[9] | 2011年10月12日 - 27日 | 作品賞 | 『愛情は深い海の如く』 | ノミネート |
第39回イブニング・スタンダード英国映画賞[10] | 2012年2月6日 | 主演女優賞 | レイチェル・ワイズ | ノミネート |
第33回ロンドン映画批評家協会賞[10] | 2012年1月19日 | 女優賞 | レイチェル・ワイズ | ノミネート |
助演男優賞 | サイモン・ラッセル・ビール | ノミネート | ||
第78回ニューヨーク映画批評家協会賞 | 2012年12月3日 | 主演女優賞 | レイチェル・ワイズ | 受賞 |
第70回ゴールデングローブ賞 | 2013年1月13日 | 映画部門 主演女優賞 (ドラマ部門) | レイチェル・ワイズ | ノミネート |
出典
編集- ^ a b Child, Ben (17 November 2010). “Terence Davies resurfaces to begin filming The Deep Blue Sea”. guardian.co.uk 2019年4月14日閲覧。
- ^ “THE DEEP BLUE SEA (12A)” (英語). British Board of Film Classification (2011年9月7日). 2013年1月19日閲覧。
- ^ “The Deep Blue Sea - PowerGrid” (英語). powergrid.thewrap.com. 2017年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月14日閲覧。
- ^ “The Deep Blue Sea (2012)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年8月30日閲覧。
- ^ “THE DEEP BLUE SEA: IN CINEMAS NOW”. Film4. 27 November 2011閲覧。
- ^ “愛情は深い海の如く”. amazon.co.jp. 2019年4月16日閲覧。
- ^ “The Deep Blue Sea (2012)”. Rotten Tomatoes.. 18 July 2012閲覧。
- ^ “The Deep Blue Sea”. Metacritic.. 18 April 2012閲覧。
- ^ CineVue. “BFI London Film Festival 2011: Award winners announced”. CineVue. CineVue.com. 3 December 2012閲覧。
- ^ a b 2012 Evening Standard Limited. “Shortlist Revealed”. Evening Standard British Film Awards. AwardsDaily.com. 3 December 2012閲覧。