微笑がえし
日本のキャンディーズの楽曲
「微笑がえし」(ほほえみがえし)は、1978年2月25日にリリースされたキャンディーズの活動期間内ラスト・シングルである。
「微笑がえし」 | ||||||||||||||||
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キャンディーズ の シングル | ||||||||||||||||
初出アルバム『CANDIES FINAL CARNIVAL Plus One』 | ||||||||||||||||
B面 | かーてん・こーる | |||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||
ジャンル | アイドル歌謡曲 | |||||||||||||||
レーベル | CBSソニー | |||||||||||||||
作詞・作曲 |
作詞:阿木燿子 作曲:穂口雄右 | |||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||
キャンディーズ シングル 年表 | ||||||||||||||||
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解説
編集- 作詞者阿木燿子からのはなむけとして「春一番」「わな」「アン・ドゥ・トロワ」など、シングル曲のタイトルが歌詞に入れられている[1]。振り付けも「ハートのエースが出てこない」「年下の男の子」「やさしい悪魔」などを意識したものである。作曲の穂口雄右も、キャンディーズのこれまでの楽曲的要素を随所に織り込んだ。作曲は元々穂口と決まっていたわけではなかったが、阿木が「キャンディーズはやっぱり穂口さんじゃないかしら」と主張したことで起用された[2]。
- オリコンでは最初で最後の1位を獲得。シングル売上は累計で100万枚[3]と、キャンディーズ最大のヒット曲となった。
- 長調の曲でサビは3声和音と2声和音、それ以外はユニゾン・2声和音・3声和音の歌唱であり、ソロがない。サビの和音は、レコードでは3人がほぼ均等の声の大きさになっているが、ステージなどでの歌唱では主旋律を歌うスーが大きめに発声し主旋律を強調している。ト長調で最後はⅥ度の偽終止。当時の音楽番組では、1番目のサビ部分でセンターのランと左位置のミキとが、3番目のサビ部分でセンターのランと右位置のスーとが、それぞれ交替した上で歌唱していた。
- 穂口の要請により初見でレコーディングを行った[2]。レコーディングが終わると、メンバーだけでなくスタジオ内にいたスタッフ全員が涙を流した[2]。
歌詞に登場する曲名
編集「微笑がえし」に登場する自身の曲名(登場順)
- 「春一番」 - 1976年3月1日発売9thシングル
- 「わな」 - 1977年12月5日発売16thシングル ※歌詞中の表記は「罠」
- 「ハートのエースが出てこない」 - 1975年12月5日発売8thシングル ※歌詞中の表記は「ハートのエースが出てきましたよ」
- 「年下の男の子」 - 1975年2月21日発売5thシングル ※歌詞中の表記は「年下の人」
- 「微笑がえし」 - 1978年2月25日発売17thシングル ※歌詞中の表記は「お祝い返しは微笑にして」
- 「やさしい悪魔」 - 1977年3月1日発売13thシングル
- 「アン・ドゥ・トロワ」 - 1977年9月21日発売15thシングル ※歌詞中の表記は「
1 2 3 」
収録曲
編集両楽曲とも、作詞:阿木燿子/作曲・編曲:穂口雄右
- 微笑がえし(4分33秒)
- かーてん・こーる(4分57秒)
カバー
編集- 微笑がえし
- クリスタル・スリー(1979年、LP『キャンディーズ・ディスコ・ヒート』)
- ONCE UPON A TIME(TONYA TOWNSEND、ROBIN BAIN、GINA KATSANDRIS)(1991年、アルバム『Spring Is Just Ahead』)
- カバーソング・ドールズ(2007年、アルバム『Cover Song Dolls』)
- かーてん・こーる
- フィーバー(1979年、アルバム『FIRST FLIGHT』)
脚注
編集- ^ ベイエフエム「miracle!!」にて、ANNAの発言、2009年1月12日
- ^ a b c 穂口雄右 - 現実になったビジョン 第6回(最終回)「微笑がえし」
- ^ キャンディーズになりきって、オリジナリティー 「バンディーズ」激走中、東京新聞、2011年10月1日付朝刊。