広野町
福島県双葉郡の町
広野町(ひろのまち)は、福島県浜通りに位置し、双葉郡(1896年以前は楢葉郡)に属する町。いわき都市圏を構成する。
ひろのまち 広野町 | |||||
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Jヴィレッジスタジアム | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 東北地方 | ||||
都道府県 | 福島県 | ||||
郡 | 双葉郡 | ||||
市町村コード | 07541-8 | ||||
法人番号 | 1000020075418 | ||||
面積 |
58.69km2 | ||||
総人口 |
5,200人 [編集] (推計人口、2024年11月1日) | ||||
人口密度 | 88.6人/km2 | ||||
隣接自治体 | いわき市、双葉郡楢葉町 | ||||
町の木 | 桜 | ||||
町の花 | 山百合 | ||||
町の鳥 | 目白 | ||||
広野町役場 | |||||
町長 | 遠藤智 | ||||
所在地 |
〒979-0402 福島県双葉郡広野町大字下北迫字苗代替35番地 北緯37度12分52秒 東経140度59分40秒 / 北緯37.21453度 東経140.99444度座標: 北緯37度12分52秒 東経140度59分40秒 / 北緯37.21453度 東経140.99444度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
編集江戸時代頃までは、農村としてだけでなく、浜街道広野宿の宿場町としても栄えた。
冬でも雪の少ない温暖な気候であり、Jヴィレッジの開設後、小規模ながらも浜通り屈指の観光地として知名度を上げている。キャッチフレーズは「東北に春を告げる町」。
地形
編集- 山:五社山
- 川:北迫川、浅見川、折木川
- 沼:二ッ沼
気候
編集広野(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 18.4 (65.1) |
22.8 (73) |
23.9 (75) |
28.2 (82.8) |
33.3 (91.9) |
36.5 (97.7) |
37.3 (99.1) |
37.0 (98.6) |
35.2 (95.4) |
31.6 (88.9) |
25.7 (78.3) |
23.0 (73.4) |
37.3 (99.1) |
平均最高気温 °C (°F) | 7.9 (46.2) |
8.2 (46.8) |
11.0 (51.8) |
15.6 (60.1) |
19.6 (67.3) |
22.3 (72.1) |
26.1 (79) |
27.7 (81.9) |
24.9 (76.8) |
20.3 (68.5) |
15.6 (60.1) |
10.7 (51.3) |
17.5 (63.5) |
日平均気温 °C (°F) | 3.3 (37.9) |
3.5 (38.3) |
6.3 (43.3) |
10.9 (51.6) |
15.3 (59.5) |
18.6 (65.5) |
22.4 (72.3) |
24.0 (75.2) |
21.1 (70) |
16.0 (60.8) |
10.8 (51.4) |
5.9 (42.6) |
13.2 (55.8) |
平均最低気温 °C (°F) | −1.3 (29.7) |
−1.2 (29.8) |
1.4 (34.5) |
6.1 (43) |
11.0 (51.8) |
15.3 (59.5) |
19.5 (67.1) |
21.1 (70) |
17.7 (63.9) |
11.9 (53.4) |
6.0 (42.8) |
1.0 (33.8) |
9.0 (48.2) |
最低気温記録 °C (°F) | −10.5 (13.1) |
−10.2 (13.6) |
−6.9 (19.6) |
−3.8 (25.2) |
0.8 (33.4) |
5.5 (41.9) |
10.4 (50.7) |
10.6 (51.1) |
7.9 (46.2) |
−0.2 (31.6) |
−4.2 (24.4) |
−7.5 (18.5) |
−10.5 (13.1) |
降水量 mm (inch) | 58.3 (2.295) |
51.4 (2.024) |
109.5 (4.311) |
133.8 (5.268) |
151.5 (5.965) |
165.3 (6.508) |
191.3 (7.531) |
143.5 (5.65) |
222.7 (8.768) |
227.1 (8.941) |
85.7 (3.374) |
52.2 (2.055) |
1,600.3 (63.004) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 4.8 | 5.1 | 9.0 | 9.7 | 10.5 | 12.1 | 13.0 | 10.6 | 12.5 | 10.6 | 6.8 | 5.2 | 110.3 |
平均月間日照時間 | 189.9 | 183.2 | 191.0 | 192.4 | 194.1 | 151.6 | 147.5 | 175.0 | 137.5 | 144.8 | 160.3 | 174.7 | 2,041.7 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[1] |
歴史
編集- 古代
- 7世紀前半には石城国造の領土、7世紀中葉には多珂国の領土であった。
- 律令制が浸透した7世紀後半には常陸国に属していた。718年には常陸国から分立した石城国に入れ替わるも、720年代には陸奥国に入れられた。
- 戦国時代から明治維新まで
- 明治維新以後
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い楢葉郡広野村誕生。
- 1896年(明治29年)4月1日 - 楢葉郡が標葉郡と合併して双葉郡となる。
- 1940年(昭和15年)4月1日 - 町制施行で広野町となる。
- 1980年(昭和55年)4月1日 - 広野火力発電所一号機営業運転開始。
- 1997年(平成9年) - Jヴィレッジ開業。
- 2002年(平成14年)3月23日 - 常磐自動車道広野IC開通。
- 2011年(平成23年)3月11日 - 東日本大震災が発生。広野町で震度6弱を観測。
福島原発事故の影響
編集当町は2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により発生した福島第一原子力発電所事故(以下「福島原発事故」と略す)により、町全域が緊急時避難準備区域に指定され、町民が避難した。緊急時避難準備区域は同年9月30日に解除されている[2]。
福島原発事故により、2011年3月15日以降、役場機能を小野町民体育館内に移転していた[3]が、同年4月15日にいわき市にあるFDKモジュールシステムテクノロジーいわき工場の社屋内に再移転し、湯本支所として設置した[4][5]。
緊急時避難準備区域解除後、住民の帰還を促すため、2012年3月1日に役場機能を元の広野町役場に戻した [6][7]。湯本支所は同日より湯本出張所とした上で一部の業務を継続する。
なお、福島原発事故の警戒区域は2013年11月現在解除されている。
行政
編集人口
編集広野町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
主な製造工場
編集学校
編集高等学校
編集中学校
編集- 広野町立広野中学校
- 福島県立ふたば未来学園中学校
小学校
編集- 広野町立広野小学校
交通
編集鉄道路線
編集路線バス
編集- 新常磐交通 - いわき市・広野町・楢葉町・富岡町を結ぶいわき~富岡線を運行している。町内では広野町役場入口に停車する。日祝日運休。
- 広野町民バス - 町内各地を月・水・金曜日に運行(祝日運休)。無料。
- 高速バス - 仙台市内発着の路線(仙台 - いわき線)全便と、東京都内発着の「いわき号」のうち1往復が町内の広野インター停留所を経由する(運行はいずれも新常磐交通)。
道路
編集- 高速道路
- 一般国道
- 主要地方道
- 一般県道
姉妹都市・提携都市
編集国内
編集観光地
編集名所旧跡
編集- 奥州日の出の松 - 日本三大松の一つに数えられ、血を流すといういわれを持つ。「安寿と厨子王」に関する伝説の舞台でもある。
- 北迫地蔵尊 - かつての大飢饉の供養のため造立された地蔵菩薩。
- 二ッ沼歌碑 - 二ッ沼を詠った萬葉歌の刻まれた石碑(但し、ここで歌われたという確証はない)。
- 汽車の碑 - 「今は山中 今は浜…」で始まる唱歌「汽車」は、広野駅が舞台と誤解され、広野駅構内に碑がある。
- 楢葉八幡神社 - 源頼義が創建したと伝えられる五里八幡の一つ。
- 高倉城跡 - 戦国時代の岩城氏の拠点の一つで、岩城氏の家臣・猪狩氏の居城であった。
観光地
編集祭事
編集- 4月 - 浜下り神事(たんたんぺろぺろ)
- 8月 - 広野町サマーフェスティバル
- 10月 - ひろの童謡まつり
- 11月 - 広野町収穫祭
商業施設
編集アラカルト
編集- サッカーアルゼンチン代表 - 2002年サッカーワールドカップの際、アルゼンチン代表が広野をキャンプ地に構えた。
- 東京電力女子サッカー部マリーゼ - 日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ、旧L・リーグ)に所属していたサッカークラブ。Jヴィレッジが本拠地。
- JERA広野火力発電所 - 巨大な煙突がトレードマーク。
- 富沢有為男 - 作家。戦後より晩年まで広野町に住居を構える。
関連項目
編集脚注
編集- ^ “広野 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年12月13日閲覧。
- ^ 緊急時避難準備区域の解除について (PDF) - 原子力災害対策本部、2011年9月30日
- ^ “平成23年東北地方太平洋沖地震(3月11日発生)地震に関する情報”. 2012年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月21日閲覧。 小野町地震災害情報 3/21 17:30
- ^ “4月15日(金)広野町役場湯本支所を開設します(4/13)”. 広野町公式サイト (2011年4月20日). 2013年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月10日閲覧。
- ^ 広野町、役場機能をいわきに再移転[リンク切れ] 読売新聞、2011年4月15日
- ^ 広野町役場きょう町内復帰 役場機能を移転した9町村で初 福島民報、2012年3月1日
- ^ “河北新報 東北のニュース 広野町役場1年ぶり帰町 町民の早期帰還は不透明”. 河北新報 (2012年3月2日). 2012年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月10日閲覧。