広島証券取引所
証券取引所である。
(ひろしましょうけんとりひきじょ)とは、2000年3月1日に廃止された概要
編集広島県広島市中区銀山町14番18号にあった。
元々地方の小規模な証券取引所であったが、1967年の神戸証券取引所の解散以降、3回もしくは4回広証を無くす話が出ていた。元々取扱高50%から60%を占めていた廣島証券が、東証会員証を持つ高井証券との合併(のちの東洋証券)と東証へ取扱を移行、取引の電子化による東京証券取引所(東証)への取引の一極集中のあおりを受け売買高は激減した。このため、単独での生き残りを断念し、2000年3月1日東証に吸収される形で廃止された。廃止された2002年時点での広証のシェアは、0.02%だった[1]。
廃止時に単独上場していた企業は東証の規定により市場第二部(東証二部[注釈 1])に引き継がれた。
1990年代に建てられた建物は、現在富士電機ビルになっている。
旧上場会社
編集単独上場
編集- 極東工業 (証券コード:1740)、株式移転によりビーアールホールディングスの完全子会社となり上場廃止
- 光和建設 (証券コード:1746)、広島建設工業と合併し上場廃止
- 広島建設工業 (証券コード:1987)、ソルコムに社名変更後、2018年12月26日にミライト・ホールディングス(証券コード:1417)との株式交換により上場廃止
- アヲハタ (証券コード:2830)
- マナック (証券コード:4364)
- 西川ゴム工業 (証券コード:5161)
- 石井表記 (証券コード:6336)
- 成和産業 (証券コード:7411)、2005年9月27日にアルフレッサ ホールディングスとの株式交換により上場廃止
- パオ (証券コード:7474)、ジー・ネットワークスに社名変更後、2013年7月29日にジー・テイスト(証券コード:2694)との合併により上場廃止
- アスティ (証券コード:8008)、エフ・ディ・シィ・プロダクツと経営統合し、F&Aアクアホールディングス→ヨンドシーホールディングスに社名変更
- せとうち銀行 (証券コード:8549)、現在のもみじ銀行
- 広島電鉄 (証券コード:9033)
- 広島ガス (証券コード:9535)
- サンデーサン (証券コード:9899)、ジョリーパスタに社名変更後、2019年7月30日にゼンショーホールディングス(証券コード:7550)との株式交換により上場廃止
重複上場
編集- 福留ハム (証券コード:2291)
- ユタカフーズ (証券コード:2806)
- あじかん (証券コード:2907)
- 自重堂 (証券コード:3597)
- 戸田工業 (証券コード:4100)
- 中国塗料(証券コード:4617)
- ヤスハラケミカル (証券コード:4957)
- 広島硝子工業 (証券コード:5207)、1989年3月31日に山村硝子(現在の日本山村硝子)との合併により上場廃止
- 大和重工 (証券コード:5610)
- 油谷重工 (証券コード:6307)、現在のコベルコ建機
- 新ダイワ工業 (証券コード:6320)、共立との持株会社やまびこを設立
- 日本セラミック (証券コード:6929)
- 内海造船 (証券コード:7018)
- 住建産業 (証券コード:7898)、現在のウッドワン
- エフピコ (証券コード:7947)
- 丸久 (証券コード:8167)、マルミヤストアと経営統合し、リテールパートナーズに社名変更
- デオデオ(証券コード:8199)、エイデンとの持株会社エディオンを設立
- トマト銀行 (証券コード:8542)
- ライフ (証券コード:8587)
- だいこう証券ビジネス (証券コード:8692)
- 積和不動産中国 (証券コード:8873)
- 西日本旅客鉄道 (証券コード:9021)
- 岡山県貨物運送 (証券コード:9063)
- ジュンテンドー (証券コード:9835)
- 天満屋ストア (証券コード:9846)
関連項目
編集廃止された証券取引所
脚注
編集注釈
編集- ^ 大証一部上場など比較的大規模な企業に関しては当初から東証一部上場とされた。
出典
編集- ^ 『地方証券史』 492-500ページ
参考文献
編集- 『地方証券史 オーラルヒストリーで学ぶ地方証券のビジネスモデル』(一般財団法人 金融財政事情研究会、2019年8月14日初版発行)
外部リンク
編集- 広島証券取引所公式サイト - ウェイバックマシン(1999年3月2日アーカイブ分)
- 上場会社改廃ニュース2000