アルフレッサ ホールディングス
日本の東京都千代田区にある持株会社
アルフレッサ ホールディングス株式会社(英称:Alfresa Holdings Corporation)は、東京都千代田区に本社を構える医薬品卸の持株会社である。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 |
大証1部(廃止) 2784 2003年9月29日 - 2013年7月15日 |
略称 | AHD、アルフレッサ[1] |
本社所在地 |
日本 〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目1番3号(大手センタービル) |
設立 | 2003年(平成15年)9月29日 |
業種 | 卸売業 |
法人番号 | 3010001084757 |
事業内容 | 持株会社 |
代表者 | 代表取締役社長 荒川隆治 |
資本金 | 184億5400万円 |
発行済株式総数 | 2億3501万7千株 |
売上高 |
連結:2兆5856億4300万円 (2022年3月期) |
営業利益 |
連結:290億9100万円 (2022年3月期) |
純利益 |
連結:321億8200万円 (2022年3月期) |
純資産 |
連結:4718億3500万円 (2022年3月31日現在) |
総資産 |
連結:1兆3039億9100万円 (2022年3月31日現在) |
従業員数 |
連結:11,925人 単独:44人 (2022年3月31日現在) |
決算期 | 毎年3月31日 |
会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人 |
主要株主 | 大株主の項を参照 |
主要子会社 | グループ会社の項を参照 |
関係する人物 | 石黒傳六(元社長) |
外部リンク | https://www.alfresa.com/ |
商号の表記は、登記上では「アルフレッサホールディングス株式会社」[2]とスペースなし、定款上では「アルフレッサ ホールディングス株式会社」[3]とスペースありとなっている。
概要
編集2003年9月29日、業界売上高3位で東京都に本拠地を置く福神と、同4位で大阪府に本拠地を置くアズウェルが共同で株式を移転し、設立。両社が傘下に入り、2004年10月1日にそれぞれの事業を卸事業会社と製造事業会社に統合した。
業界でメディパルホールディングスと並ぶ。
大株主
編集2023年3月31日現在
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 14.06% |
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE SILCHESTER INTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST | 6.16% |
株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 5.36% |
アルフレッサ ホールディングス社員持株会 | 2.89% |
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT | 2.80% |
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE U.S. TAX EXEMPTED PENSION FUNDS | 2.69% |
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 第一三共口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行 |
1.93% |
第一三共株式会社 | 1.58% |
BNYM TREATY DTT 15 | 1.55% |
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE IEDU UCITS CLIENTS NON LENDING 15 PCT TREATY ACCOUNT | 1.52% |
沿革
編集- 2003年(平成15年)9月29日 - 株式会社アズウェル(大阪府)と福神株式会社(東京都)が、共同持株会社としてアルフレッサ ホールディングス株式会社を設立。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 4月1日 - ダイワ薬品・株式会社岡内勧弘堂(香川県)・弘和薬品株式会社(徳島県)の3社を株式交換により完全子会社化。
- 10月1日 -
- 成和産業株式会社(広島県)を株式交換により完全子会社化。
- 当社子会社の株式会社岡内勧弘堂がダイワ薬品・弘和薬品を吸収合併し、四国アルフレッサ株式会社に商号変更。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 明祥株式会社(石川県)を株式交換により完全子会社化。
- 2007年(平成19年)
- 3月20日 - シーエス薬品株式会社(愛知県)、株式会社日本アクセス(東京都)との3社で一般用医薬品・食品卸事業で業務提携。株式会社メディセオ・パルタックホールディングス(現・メディパルホールディングス)に次ぐ第2の業態卸が誕生した。
- 3月30日 - 小田島を株式交換により完全子会社化。
- 10月1日 - シーエス薬品、及び株式会社琉薬(沖縄県)を株式交換により完全子会社化。
- 10月25日 - 日立製作所との合弁で、グループ内の情報システム業務を行うアルフレッサ システム株式会社を設立。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)1月9日 - メディセオ・パルタックホールディングスとの合併基本合意を白紙撤回[6]。
- 2010年(平成22年)
- 1月8日 - 株式交換によりアルフレッサ日建産業株式会社、及び安藤株式会社を完全子会社化。
- 3月26日 - 株式会社あらた(千葉県)、日本アクセス、シーエス薬品、丹平中田との5社で食品・日用品・一般用医薬品等の卸売事業における業務提携を締結。
- 10月1日 - 株式交換により丹平中田を完全子会社化。
- 2011年(平成23年)10月1日 -
- 当社子会社のシーエス薬品の一般用医薬品等の卸売事業を、会社分割により同じく当社子会社の丹平中田へ事業統合。丹平中田はアルフレッサ ヘルスケア株式会社に商号変更。
- 当社子会社のアルフレッサ株式会社が、同じく当社子会社の安藤を吸収合併。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)11月28日 - 香川県を除く四国地方で診断薬卸売事業を行う篠原化学薬品株式会社(高知県)と業務提携。
- 2014年(平成26年)
- 4月1日 - 株式交換により篠原化学薬品株式会社を完全子会社化。
- 10月1日 -
- 旧法人から一般用医薬品関連商品の卸売事業を会社分割により分社化して設立した株式会社茂木薬品商会の全株式を当社子会社のアルフレッサ ヘルスケア株式会社が取得して子会社(当社の孫会社)化。
- 当社子会社の四国アルフレッサ株式会社の診断薬卸売事業を同じく子会社の篠原化学薬品株式会社へ事業譲渡し、篠原化学薬品株式会社はアルフレッサ篠原化学株式会社に商号変更。
- 2015年(平成27年)
- 3月26日 - 株式会社ヤオコーから同社の子会社だった株式会社日本アポック(埼玉県)の株式の35%を譲り受け、子会社化[7]。
- 4月1日 -
- 当社子会社の成和産業が、同じく当社子会社の常盤薬品を吸収合併。成和産業はティーエスアルフレッサ株式会社に商号変更。
- 第一三共の子会社である第一三共プロファーマ株式会社の秋田工場を、株式譲受により当社子会社のアルフレッサ ファーマへ継承し、同社子会社(当社孫会社)としてアルフレッサ ファインケミカル株式会社を設立。
- 2016年(平成28年)
- 2018年(平成30年)10月1日 - 当社子会社の恒和薬品が、同じく当社子会社の小田島を吸収合併。恒和薬品は東北アルフレッサ株式会社に商号変更。
- 2019年(令和元年)11月27日 - 当社子会社のアルフレッサが公正取引委員会から独占禁止法違反の疑いで家宅捜索を受ける[8][9]。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)4月1日 -
グループ会社
編集- 医療用医薬品等卸売事業
- セルフメディケーション卸売事業
-
- アルフレッサ ヘルスケア株式会社
- 医薬品等製造事業
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- アルフレッサ ファーマ株式会社
- 青島耐絲克医材有限公司
- アルフレッサ ファインケミカル株式会社
- 医療関連事業
-
- アポクリート株式会社
- 情報システムの運用・保守および開発事業
-
- アルフレッサ システム株式会社
不祥事
編集当社の連結子会社であるアポロメディカルホールディングス(現・アポクリート)が運営する「アイランド薬局」の北海道北広島市内の店舗において、厚生労働省北海道厚生局から調剤報酬の不当請求を指摘された後、請求に関係する資料の内容を改竄して虚偽申告し、返金額を減額していたことが2019年6月に判明。アポロメディカルホールディングスの役員による指示があったことが報じられた[14]。この問題を受け、当社で社外の有識者(弁護士)のみで構成された第三者委員会が設置された[15][16]。同年12月26日に第三者委員会から調査報告書を受領し、調査結果や再発防止の対応策を公表するとともに、アポロメディカルホールディングスと日本アポックにおいては関与した社員及びその監督者に対する社内規定に基づく処分や取締役の異動・辞任・報酬の自主返上が行われた[17]。
脚注
編集注釈
編集- ^ 大阪府の製薬会社である常盤薬品工業とは無関係。同社はノエビアホールディングスの子会社である。
- ^ 旧法人から吸収分割により事業継承した新法人で、旧法人から社名を承継。
出典
編集- ^ 基本情報 2021年3月9日閲覧
- ^ アルフレッサホールディングス株式会社の情報|国税庁法人番号公表サイト
- ^ アルフレッサホールディングス[2784:定款 2018/06/26 2021年6月22日(適時開示) :日経会社情報DIGITAL:日本経済新聞]
- ^ 【メディセオ・パルタックHD/アルフレッサHD】来年4月に合併(薬事日報)
- ^ 合併に関する基本合意書締結のお知らせ(アルフレッサHD)
- ^ “医薬品卸大手2社の合併白紙に=公取委審査で延期のリスク”. 時事通信. (2009年1月9日) 2009年1月9日閲覧。
- ^ 『株式譲渡契約締結のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)アルフレッサ ホールディングス株式会社、2014年12月8日 。2021年4月26日閲覧。
- ^ 独法発注の医薬品入札で談合か 公取委、卸大手4社捜索 朝日新聞DIGITAL、2019年12月10日閲覧。
- ^ 公正取引委員会による連結子会社(アルフレッサ株式会社)への立入り検査について (アルフレッサホールディングス ニュースリリース 2019年11月27日)リンク先には立入検査とあるが、行政調査としての立入検査ではなく、裁判所の許可状に基づく家宅捜索とされている。
- ^ 『[連結子会社株式の追加取得による完全子会社化に関するお知らせ 療関連事業(調剤薬局事業)における完全子会社間の合併に関する基本合意と子会社の現物配当による孫会社の異動について]』(PDF)(プレスリリース)アルフレッサ ホールディングス株式会社、2020年10月28日2021年4月26日閲覧。 。
- ^ 『療関連事業(調剤薬局事業)における完全子会社間の合併に関する基本合意と子会社の現物配当による孫会社の異動について』(PDF)(プレスリリース)アルフレッサ ホールディングス株式会社、2020年10月28日 。2021年4月26日閲覧。
- ^ 『セルフメディケーション卸売事業における完全子会社による孫会社の吸収合併に関する基本合意について』(PDF)(プレスリリース)アルフレッサ ホールディングス株式会社、2020年9月29日 。2021年4月26日閲覧。
- ^ 『医療関連事業(調剤薬局事業)における完全子会社間の合併契約締結と存続会社の商号変更等に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)アルフレッサ ホールディングス株式会社、2021年1月27日 。2021年4月26日閲覧。
- ^ 調剤報酬を改ざん、不当返請求分隠す 全国展開の薬局 朝日新聞 2019年6月7日
- ^ 薬局運営会社が第三者調査委を設置 調剤報酬改ざん 朝日新聞 2019年6月7日
- ^ 当社連結子会社における調剤報酬請求に係る不適切行為の判明と第三者による特別調査委員会の設置に関するお知らせ アルフレッサ ホールディングスニュースリリース 2019年6月7日
- ^ 『「第三者による特別調査委員会」からの調査報告書の受領について』(PDF)(プレスリリース)アルフレッサ ホールディングス株式会社、2019年12月26日 。2021年4月26日閲覧。